ディア・ライフ #005 pickup5



みなさまこんにちは、hazamaです。秋のはじめの3連休、いかがお過ごしでしたか〜? 「敬老の日」の祝日とあって、おじいちゃま、おばあちゃまへの感謝デーや贈り物のひとときを過ごされた方も多かったことでしょうw 両祖父母ともにいなくなってしまった私は、あれ、うちの父母がもう老人というわけか……?と思いいたり、電話をしてみました。すると、「まだ孫も抱かせてもらってないのに、じいちゃん扱いか?!」と父。同じく「孫もいないのに全然気分が出ない!」と母。はぁ〜、歳よりも気分の問題ですよね……。っていうか孫の問題ですよねー。いやはや、久し振りの実家への電話は、ちょっとヤブヘビな感じになっちゃいました(笑)。


#005 ピックアップ賞・ノミネート賞

さて、今日は“ディア・ライフ”#005のピックアップ賞・ノミネート賞をご紹介します。今回の人生のショート・エッセイ、テーマは「わが家と暮らしのなかにある、幸せの色」。家族のそれぞれの立場や目線から、思った以上にあたたかでユニークなメッセージがいっぱいでした! たとえば、お母様が家族の健康を思ってくれる愛情の色「食事の中の緑」、おばあちゃまと過ごした「畑の土の色」、ご両親の帰りを待った子どもの頃の「夕焼け色」、ワンコの散歩に見る「赤い太陽と夕闇の境目」、いつからかわが家の色になった「白いサボテンの花」……。イエや暮らしのなかで、「香り」や匂いと同じように強く心に残るのが「色」なのかな……、そんなことを思わせてくれる幸せの物語いろいろ、みなさまどうもありがとうございました!


そんななかから今回も、ひとつひとつの家族の日々を象徴する素敵なエピソードを、ピックアップ賞・ノミネート賞に選ばせて頂きました。コンテンツの名前、“ディア・ライフ”にふさわしい、本当に愛しい1ページになりましたw


*今回のピックアップ賞は、9月24日(金)の〈イエはてな Press Room〉の記事にてご紹介させていただきます。


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「家族の色」by id:sumike


 玄関に家族の写真を飾っています。
家族の写真をハートのフォトプレートに入れてあり、それが集まって四葉のクローバーを形作っています。


ハートの色は家族それぞれのイメージカラーです


夫 ・・・・青色(気持ちのおちつく色)
私 ・・・・黄緑色(エネルギーあふれる若葉の色)
息子・・・・赤色(リーダーは赤なんだ!)
娘 ・・・・桃色(ほっぺと同じ桃色w)


 この家族のイメージカラーができたのは二年ほど前に購入したランチョンマットのおかげです。
夫がバザーで買って来たもので、青、赤、黄緑、桃色のセットでした。


 夫は青色が好きな色なので青、私は元気の出る黄緑色、息子はヒーローのリーダーは赤だからボクのは赤!と赤をとり、
うまれたばかりの娘は残った桃色、という具合に四色を割り振りました。


 その後で買った子ども達のマグカップも赤色と桃色にし、お箸もそれぞれの色と合わせました。


 そんな風に何となく新しい歯ブラシ何色にしようか?という時にはランチョンマットの色が家族に物を割り当てる際の
基準色となり、この四色が家族のイメージカラーになりました。


 そして今そのイメージカラーを応用して、イエのあちこちで使っています。


 まずは、クリアファイル。
文房具店はもちろん、百円ショップでも各色十枚づつ入ったファイルが売っています。


 青色が夫、黄緑は私、赤色が息子で桃色は娘。
家族共有のものは橙色、子ども関係のものが黄色、住まいや地域のイベント関係は紫色のファイルと決めました。


 まず書類を持ち帰ってきた時に、すぐそれぞれの色のファイルに分類し、長く保存したいものにはラベルをつけます。
それらをクリアケースに虹色になるように順番に入れています。


 その他にも、タオル・歯ブラシ・スリッパなどは色が決まっていれば買い換えてもどれが自分のか分かります。
服などは自分の色のマークがついた収納ボックスに入っているってわかりますし、
片づける時にも自分の色のかごに入れてくれるようになりましたw


同じくハンガーを色分けをしておけば、ファミリークローゼットに入れてあっても
自分の服がどこにあるかすぐに分かります^^


 写真をアルバムに貼る時もそれぞれの色の付箋をつけておけば、どの写真が何枚必要で焼き増しした後
それぞれのアルバムに間違えずに貼ることができます。


 この家族のイメージカラーは、ラベリングのような役割も果たしています。
まだ文字がよく読めない小さな子ども達にも、この色分け方法なら簡単で分かりやすいようです。


先日新調したバスタオルもこの四色。
最近はイエで使っているこの色を街で見かけると、家族を想像してしまうくらい。


我が家の幸せカラーは、この家族の色です。


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「ピアノの鍵盤の白と黒」by id:TomCat


わが家の幸せの色といったらピアノの色、特に鍵盤の白と黒です。母はピアノが大好きでした。白と黒の鍵盤の上を、母の指が滑るように動いていきます。私はそれを眺めているのが大好きでした。母が天に召されて何年になるでしょう。今はもう、あの時何色の服を着てたっけ、そんなことも思い出せなくなりつつある私ですが、それでもピアノを弾いている母の手は、鮮明に思い出せます。


母は、音楽の専門教育を受けたことはなかったようです。ですからその演奏は、かなり自己流でした。演奏そのものは、今でも母以上のピアニストはアマチュアにはいないだろうと思われるほど素晴らしいものでしたが、でも、ちゃんと先生について習っている人とは、ちょっと運指(指の運び方)が違ったりしていたんです。ほんの一本の指の使い方の違い。そんなのも、はっきりと思い出せます。
『あの時、お母さんはこんなふうに弾いてたよなあ・・・・』
時々思い出して、私も同じことをやってみます。
『あはは、これ、弾きやすいや、母の遺伝子をもらった手には、こっちの方が合うのかもしれない』


目をつぶって、もう一度弾いてみます。瞼の裏にはっきりと、白と黒の鍵盤の上を滑らかに動いていく母の指の映像が浮かんできます。その指は、けっしてすべすべのピアニストの指ではありませんでした。ごく普通の主婦の指。むしろ、肌が弱かった母の指は、普通の主婦より荒れ気味だったと思います。


でも、母はそんな手を、とても大切にしていました。たとえば母は、座布団から立ち上がる時、絶対に手の平を床につけないんです。手を床に突いて体を支える時は、必ず手の平を軽く握ります。実際、それが正しいお作法でもあるのですが、母の場合は理由が違いました。


「楽器を弾く指は神聖なのよ。音楽は神様からの授かり物。その神聖な音楽を奏でる指先は、みだりに足のつく場所に触れさせるべきじゃないの」
「じゃ、音楽家は便所掃除とかできねーじゃん」
「音楽家の指は人を幸せにするためにあるんだから、そういう指の使い方はいいの」
「わっかんねーよ」
・・・・いえ、今ならちゃんと分かります、その心。


母の指は、様々な音楽を奏でました。中でも、ピアノ曲の定番中の定番、「乙女の祈り」が大好きだったようです。好んでそればかりを弾いていたわけではありません。でも、この曲がどんなに好きかは、指の動きで分かりました。他の曲を弾く時と、躍動感が違うんです。
「この曲、好きなの?」
「大好きよ、お母さんと似てるのよ、これ作った人」


後になって知りました。この曲の作曲者は、テクラ・バダジェフスカという、ポーランド生まれの18歳(あるいは17歳とも)の女性。満足な音楽教育を一度も受けることなくこの曲を生み出し、華々しくデビューすることもなく結婚し、母となった人でした。それでもたぐいまれな才能と、音楽を愛する心が、こんな名曲を生み出したんでしょうね。


母の実家は、あまり経済的に恵まれた家ではなかったようです。弾けるピアノといえば学校の音楽室のピアノだけ。そんな中で憶えたこの曲と、そこで知った作曲者の少女の来歴。おそらく母はその時、バダジェフスカのように生涯音楽を愛し続けようと心に誓ったに違いありません。


目を閉じると、今でも艶やかな鍵盤の上に踊る母の指が思い出されます。私も時々弾いてみます。そんな鍵盤の白と黒が、私にとっては最も色鮮やかな幸せの色なのです。


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「何故か幸せを呼ぶ黄色」by id:Cocoa


はじまりは、小さな頃に着ていた服の色だったのかもしれません。私は黄色のワンピースが大好きでした。それを着ている日は、なぜかごはんに大好物が出てきたり、父がおみやげを買ってきてくれたりと、いいことずくめだったのです。


小学生になってからも、黄色い何かを身につけている日は、授業で先生に当てられてもすらすら答えられたり、ろくに勉強していなくてもテストでいい点が取れたり、席替えで大好きなお友だちと隣同士になったりと、ラッキーの連続でした。


夏休みにおばあちゃんの家に行った時、私のラッキーカラーって黄色なのよと話したら、おばあちゃんはこんな話をしてくれました。お前のおじいちゃんも黄色が大好きだったのよ、と。
おじいちゃんの仕事は農業でした。毎年たくさんのアブラナを育てていました。
「普段は気むずかしいおじいちゃんだったけどね、菜の花畑が満開になると、それは嬉しそうに微笑むんだよ、大好きだったんだね、黄色い菜の花が。」
その夜は、トウモロコシも出てきました。
「そういや、おじいちゃんもトウモロコシが大好きだったよ。これも黄色だね。」
そうかぁ、おじいちゃんが大好きだった黄色。そう思うと、トウモロコシがひときわ美味しく感じられました。


ある時、父と母がすごい喧嘩をしてしまったことがありました。翌日は日曜日。楽しい休日のはずなのに、午後になっても二人とも口をききません。どうしよう。私は二人の仲直りを願ってテーブルに黄色い花を飾り、ソファに黄色のクッションを二つ並べて、そっと陰から見守っていました。
父がソファに座りました。母がやってきて、「今夜何食べる?」。ぶっきらぼうな声です。まだ怒っています。父もぶっきらぼうに「カレー」。しばらく無言の時間が続きました。そしてその静寂を破るように、母のプッと噴き出す声。「やだぁ、カレーなんて子供みたい」。父はちょっとムッとした顔をしたようでしたが、すぐに「俺、子供なんだよ、自分の気持ちがうまく言葉に出来ない、昨日はごめんよ」なんて謝りはじめました。そして二人で仲良く夕食のお買い物に出かけていきました。黄色作戦大成功!あ!カレーも黄色っぽい食べ物ですね!!


こうして、わが家のラッキーカラーの黄色は、不動のものになりました。就職して最初のお給料で父母にプレゼントを買った時も、黄色のリボンを掛けました。


私の部屋にも黄色が一杯です。黄色のカーテンごしに差し込む光で目覚める朝はとても爽やか。パジャマも黄色がお気に入りです。スリッパも黄色だし、PCの壁紙も黄色い花が咲き乱れる野原の風景なんですよ。


先日は防災の日に合わせて、家族お揃いの黄色のバンダナを買いました。いつもハンカチ代わりに持ち歩いて、いざ何かが起こったら、どこにいても避難する時はそれを腕に巻いて行動しようと申し合わせています。そうすれば万が一のことがあっても「黄色のバンダナを腕に巻いている人知りませんか」と探すことが出来ると思ったからです。


そういえば、わが家の朝ご飯には必ず卵焼きが付きます。卵を切らしてしまった時に、母が明日どうしようと本当に困った顔をしていたので、無理に卵焼きしなくてもいいよと言ったら、母いわく「あれは欠かせないのよ、一日の始まりに黄色のメニューは」って。母も黄色がわが家のラッキーカラーって思ってくれていたのでした。そこで父が一言、「たくあんでいいよ」(笑)。おじいちゃんが好きだった黄色、そして娘の大好きな黄色を、家族みんながラッキーカラーだと思ってくれていることが、私の幸せです。


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「あかい花」by id:offkey


うちの父は尻が落ち着かないというのか、なにかやることを見つけてはちょろちょろ動き回っているタイプなのですが、そんな父とは対照的にゆったり構えている母は、時におだて、時にしかりつけながら父の少々軽薄な部分をしっかり補っています。また父は少し臆病なところのある母の良き保護者。こう書くとなんだかお互い助け合う穏やかな夫婦みたいに聞こえますが、実際はといえば、父の妙な思いつきに母は叱咤し、父も負けずに母のいうことなどおかまいなしに物事を行なったりと、決して穏やかとはいえないやり取りをしながら生活しているようです。
性格が正反対とはいわないまでも、かなり違う二人。しかしながら、どこか趣味や価値観に似たところがあるみたいで、仲良く家庭菜園をしたり、旅行に出かけたりしています。
そんな二人だからでしょうか、これは私が大人になって気が付いたことなのですが、両親ともども赤い花が大好きなのです。


もともと母の方は昔から鉢植えをいくつか育てていて、花も赤い花を中心に買っていたので母が赤い花が好きなんだろうということはなんとなく気が付いていました。
なので母の日や誕生日に花を贈るときには、どんな種類の花であっても必ず赤系統の花を選んでいたのです。
しかし、父の方は仕事が忙しかったということもあるせいか、植木鉢にあまり興味を示していた様子はないので、当時どんな花が好きなのかということはよく知りません。
そんな父の仕事もやや緩やかになり、ある程度のひまができるようになると家庭菜園を手伝いながら、時に母と共に車で公園などへ出かけることが多くなってきた頃、ある日、出かけ先から珍しく父が鉢植えを買って帰ってきました。それが赤い蕾をつけていたアデニウム。なんでもこの花が気に入ったとか。
その鉢植えは結局最後には枯れてしまったのですが、その後、聞くともなしに母から聞いた話では
「お父さんはね、花麒麟の花がすきだっていってたんだよね」
花麒麟はずっと家にある鉢植えです。母が好きだから育ててるのだとばかり思ってましたが、父もその花がすきだったらしいのです。


さらにその後、家族全員で園芸店へ出かけることがあったときに、父が「この花綺麗だね」というのは決まって赤い花。
私はやっと父が赤い花を好きなのだということを知りました。
それが母からの影響なのか、父がもともと好きだったのかはいまだにわかりませんが、二人とも赤い花が好きなんて、やっぱり夫婦なんだなあと妙に納得したことを覚えてます。


私の兄弟は私を含めてみんな口が悪いので、たまに両親の花の趣味のことを「赤い花が好きなんて野暮だね」なんてからかったりもしますが、それは口だけ。同じ色の花を好きな二人が仲の良い証拠だと思ってそんなことを言ったりします。
今日も両親の部屋には花麒麟の赤い花がかわいらしく咲いています。


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「草木染めのテーブルクロスの色」by id:Catnip


突然父に先立たれてしまった母は、そのまま後を追ってしまうのではないかと思えてしまうくらい気落ちしていました。もちろん私も父を失ってしまったわけですから、しばらくは何も手に付かない日が続きましたが、いつまでも落ち込んではいられません。今度は私が母を支えなければと思ったのですが、力づける言葉が見つかりません。


そんな時、桑の木を見つけました。かなりふさふさと、いい葉を茂らせていました。四十九日の法要の帰りに見つけたのです。その時は、懐かしいな、理科の勉強の一環でカイコを育てていた時、父がどこからかたくさん桑の葉をもらってきてくれたっけ、そんなことを思い出すのみでしたが、家に帰ってPCをいじっていたら、そこで桑の葉が草木染めの染料になるという記事を発見したのです。


「お母さん、草木染めやってみないか?お寺さんの帰り道で桑の木を見つけただろう、あれで布が染められるんだってさ」。すると母は、桑の木にまつわる思い出を話し始めました。なんでも結婚したての頃、桑の実でジャムを作ったら、とても父が喜んだというのです。来年もまた作ってあげるねと約束したのに結局作ってあげられなかったと、母は泣きました。元気づけるつもりが逆になってしまったかとちょっと慌てましたが、気を取り直して、「今は実の季節じゃないけど、せめて葉で布を染めてみようよ」と勧めてみました。母も「面白そうね」と、少し微笑んでくれました。


早速ネットで染め方を調べ、プリントアウト。翌日、桑の葉を摘みに行きました。母も一緒でピクニック気分。帰りがけにお寺さんに寄って納骨したばかりの墓所に参じ、「これでお母さんが布を染めてくれるってさ、四十九日の日に見つけた葉だから、これをお父さんの記念にするよ」と報告。母も、「ジャムは一回しか作ってあげられなかったけど同じ桑だからね」と、にっこり微笑んで手を合わせていました。ちょっと元気が出てくれたようです。


帰宅して、摘んできた葉を洗いました。これで水分補給も出来るので、放置しておいても一日くらいはしおれません。染める予定の布は木綿なので、この日は染める前の下処理だけしておくことにしました。詳しい原理はよく分かりませんが、草木染めというのは単純に色を繊維に染み込ませるだけではうまくいかず、タンパク質の媒介が必要らしいのです。絹なら素材そのもののタンパク質でしっかり染まりますが、木綿などの場合は予め何らかのタンパク質を付着させておく必要があるんだとか。このための液には、豆乳を使いました。
「よいしょ、染めムラが出ないようによく洗っておくっていうのは分かるんだけど…」
「ほんとに豆乳なんかに漬けちゃっていいかな」
「なんだかとんでもないことをしている気がするわよねぇ」
「あはははは」
親子二人、なんだかイタズラをしている気分です。童心に戻ってなかなか楽しいひとときでした。


翌日は、私が仕事に行っている間に、母が一人で染め上げていました。媒染剤は台所にあったミョウバンだったそうです。家に帰るとさっそく母が、染め上がりを見せてくれました。布は落ち着いた黄色に染まっています。
「これが桑の葉の色?緑じゃないの?」
「しらないうちにこんな色になってたのよ」
「へぇ、不思議なもんだね」
「でも、お父さんの好きそうな色」
母はとても嬉しそうでした。やつれた表情は消えて、いつも父に見せていたのと同じ笑顔が戻っているように思われました。


その布は、今でもテーブルクロスとして使われています。洗ったり日に焼けたりして、当初よりずいぶん色が褪せてきたようですが、染め直しはせず、そのまま使っています。父の思い出は忘れず、でも父を失った悲しみは乗り越えた、そんな母と私の大切な色ですから。この桑の葉染めのテーブルクロスの色が、わが家の中にある幸せの色です。


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「オレンジの灯り」by id:adgt


中学・高校と野球部・サッカー部に所属していたので、自転車で帰宅するのはいつも日が落ちてからでした。ボロボロになった体で自転車をこいでぐったりしている中で、家族のいる家の灯りに少し癒されていました。大学進学をしてから一人暮らしをするようになったとき、帰宅して真暗な部屋に帰ると無性にさびしさを覚えました。自分をまってくれている人がいて、その人たちがともしている明かりがあるというのは、すごく貴重なことだと思います。・・・続きを読む

「白と茶色と黒の三毛猫の色」by id:MINT


白と茶色と黒の三毛。今はもういませんが、小さなころからずっと、わが家の幸せの中心にはこの色がありました。家族の団らんの時も、独りぼっちのお留守番の時も、必ず一緒にいてくれた、大切な大切な家族。子供の私は、人間と猫は言葉が通じるのかなんていう疑問を持つこともなく、ごく自然にお話をしていました。

「おなかすいたねー」
猫は、ほんとね、といった顔をしながら私を見つめます。
「なんか食べようか」。・・・続きを読む

「ベージュ色の想い出」by id:ekimusi



・「おから料理の色」


安くて栄養満点だと夕食によく並びましたが、あまりにもよく出されるおからと野菜の炊き合わせに、
私と弟から「もうこれ飽きた〜」と文句が出たため、おからを母親がわたし達の好きなソーセージに似せた
以前イエコトミシュランで紹介させていただいた「おからソーセージ」の原型を創作してくれました。
これは今では我が家のお袋の味の一つです。・・・続きを読む

「秋は干し柿の色が似合います。」by id:shig55


今年は猛暑が続き、秋の訪れが遅れているようです。もう少し先のことになりますが、秋が深まってくる頃には柿の実もきれいに色づいてきます。
我が家には甘柿の木しかなかったので、昨年ネットで渋柿を探しました。干し柿を作りたかったのです。子供の頃、軒先につるされた干し柿の鮮やかな色を思い出し、久しぶりに作ってみたくなりました。いろいろ探していると地方の青果市場から購入できることがわかりました。早速申し込むと枝の部分がひもを結ぶやすいようにTの字型に切りそろえられた柿が送られてきました。早速家族総出で皮むきです。・・・続きを読む

「緑色の椅子で阪急電車気分」by id:iijiman


2008年に、仕事場の椅子を買い換えました。
買い換えにあたって考慮したことは、
1.長時間座って仕事をしても疲れないこと。
2.安定した5本足。
3.緑色。
4.お買い得価格
……の4つでした。ネットで写真を観ただけでは1.はよく分かりにくかったのですが、ヨドバシの通販で2.〜4.を満たしていそうな椅子を見つけて、何となく購入。・・・続きを読む

「緑黄色カラー」by id:Dictionary


幸せの色と聞いて一番に思いついたのがこのカラーです。
我が家の食卓には必ず毎日この「緑黄色カラー」を取り入れています。
食卓ではついつい茶色のものが多くなりがち。
お肉、醤油の濃い味付け、揚げ物などなど…
勿論これらの茶色いものってお腹が満たされるし満腹感がありますよね。
けれど体は本当に喜んでいないのも現実。
体も喜んでもらうためにはこの「緑黄色カラー」が大事だと思っています。・・・続きを読む

「デニムの藍色とTシャツのオレンジ色」by id:momokuri3


これが父の定番色です。仕事に行く時はネクタイを締めていく父ですが、帰宅するとすぐにジーンズとTシャツに着替えます。そして、ふー生き返ったぜ、といった顔をするのです。往年のロック野郎は今でもあらたまった服が苦手そうです。

ジーンズの藍色は当たり前ですが、なぜ父のTシャツにはオレンジ色が多いのでしょうか。ロック屋なら黒などを好みそうなものですが。

これにはちょっとしたいきさつがありました。・・・続きを読む

「ご飯の白」by id:watena


米食や雑穀ご飯のこともありますから必ずしも白とは限りませんが、とにかくご飯の色、これがわが家の幸せの色です。ご飯の炊ける香り。これは食欲をそそります。そして、幸せな気持ちが湧き上がってきます。

一時期、わが家の食事はパンが主流だったことがありました。母が入院してしまったのです。もちろん父が支度してくれる食事もそれなりに凝った物で、パンだから食事の支度が楽になるということはなかったと思いますが、やはり勤め人が家に帰ってからご飯を炊くというのは手間も時間もかかります。・・・続きを読む

「キャンドルの炎の色と炭火の色」by id:Fuel


まずキャンドルの炎の色。電灯を消してキャンドルを灯すと、いつもの部屋が別世界に変わります。ほの暗さを伴った光は周囲の全ての色を変え、美しく照らし出します。幼いころの記憶にあるキャンドルは、誕生日のケーキの上に灯されたもの。すぐに吹き消してしまいますが、消さずにいつまでも眺めていたい美しさでした。

そんな記憶が重なるのか、キャンドルの灯りは、心を優しくしてくれます。そしてキャンドルの灯りとそれに照らし出される色たちは、そこにいる人と人との距離も縮めてくれます。親子が肩を寄せ合って一つのソファに座る。・・・続きを読む

「黄色と緑と赤の三色」by id:YuzuPON


黄色と緑と赤の三色というと、どこかの国旗の配色みたいですが、わが家の場合はなんと「ヘビイチゴ」の色なんです。花の黄色、葉の緑、そして実の赤。わが家の庭でこのかわいい植物を見つけたのは、まだ私が小学生のころだったと思います。庭いじりをしていた母に呼ばれて行ってみると、ブロック塀の下に、小さな赤い実を付けたこの草が生えていたんです。

「見て見て、かわいいちっちゃなイチゴ」
「えー、でもそれって毒イチゴなんじゃないの?」・・・続きを読む