イエ・ルポ 2 #018 PickUp5



みなさまこんにちは、ハザマです。今日はまたまた〈イエはてな>ライブラリー『リブ・ラブ・サプリ』のグッドデザイン賞ノミネート関係のお知らせです! 2008年度グッドデザイン賞のホームページに、ノミネート作品紹介ページが公開されました。そこでは、応援メッセージを書き込むことも出来るようになっているんです。みなさま、お時間が許しましたらぜひこちらをご覧下さって、メッセージして下さるとすごくうれしいです。みんなで作ったこの本が、どうか受賞の快挙となりますように願いをこめて、どうぞよろしくお願いいたします!

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さて、今日は“イエ・ルポ 2”#018のピックアップ賞をご紹介します。そして、今回からノミネート賞も! 「あなたのマチの好きな場所、お気に入りの風景」のテーマで、本当に充実した素晴らしいルポがたくさん集まり、あぁ今回からノミネート賞があってよかった〜と思っていたのに、それでも全然ご紹介したりない! またもこれほど迷って困ることになるとは…よろこびの悲鳴を上げておりました。ツリーの中でも心あたたかい語らいがあちこちで展開しましたよね。みなさま、思いのこもったたくさんのルポを、どうもありがとうございました!

イエ・ルポ 2 #018 ピックアップ賞・ノミネート賞

#018では「あなたのマチの好きな場所、お気に入りの風景」のテーマでご投稿頂きました。
今回からは、下に素敵なルポがずらりと並びますから、私が多くを語るよりも、みなさまのメッセージをじっくり味わって下さいという感じですねw 
受賞のご投稿も含めて、やはりとても多かったのが豊かな自然風景のルポ。そして「地元の駅」「小さい本屋」「小学校」「並木道」「本屋カフェ」「おいしいパン屋さん」といった暮らしにとても身近な場所もいろいろ、どれも愛しい光景でした。ほかにも、「姉と自転車で行く、ちいさなお風呂やさん」「おじいちゃんちの縁側」「橋と人の暮らしがある光景」「路面電車アンパンマン電車」「車で坂を降りていくときに見える風景」「お寺の敷地の細い道」「町が一望できる丘」「海沿いの堤防」など、印象に残ったルポがいっぱいで…。その光景だけでなく、人の息づかいやまなざしまで伝わってくるメッセージに引き込まれました。
何気ない日頃のマチの風景も、目に焼きついて住む人それぞれの特別な場所になっていく。何よりそれがやわらかく胸に響く、素晴らしい語らいになりました。


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「早朝の朝市と、農家のおじさんの風景」by id:hanatomi


朝5時半からの朝市に行くと、行くだけで元気になります。
何もなかった場所に、真っすぐに簡単な机が並べられ、販売場所ができあがる。
トラックで到着して、青色の大きなコンテナから、棚へたくさんの野菜をのせていくおじさん。
仕入れた野菜の数を大きい声で数え、チェックするおばさん。
新鮮な野菜を買おうと早起きして来た近所のおばあさん。
並べられている野菜を見ていると、作られた方が話し掛けてきて、「これはおいしいよ」とか、「この袋がいいよ」とか、「今年のは甘いよ」、「おあげさんと炊くといいよ。」色々話し掛けてきてくださいます。
帰り道は、籠1杯にたくさんの宝物。
ピカピカ光る野菜を持って、家へ帰る道までもウキウキです。
行くだけで元気になる。
私にとっての、朝のビタミンの朝市風景です。


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「時々楽器の音が聞こえてくる河川敷」by id:Fuel


橋の手前から遊歩道に入り、それを歩ききると、再び河川敷に出ます。橋の手前はガチガチに護岸工事が施された人工的な川岸で、人が入れるような場所ではありません。しかし遊歩道の先は少し自然の河原が残っていて、柵もないので人が入れます。
そこが音楽好きの、ちょっとした練習スポットになっているんです。日によって違う人が来ます。この前の週末に行った時にはサックスを吹いている人がいました。なかなかうまい人で、ジャズっぽい物を吹いていました。その前はきっと学校のブラバンの人でしょう。トロンボーンを吹いている人がいました。こちらは音程を取るのに一生懸命な様子です。たまにフルートを吹いている人がいます。これはとても美しい音色です。聞いていると癒されます。
吹いている音楽を聞く限り、皆さんそれぞれ活躍の場は異なっていると思います。かち合って場所取り合戦にならないのかなと心配になってしまいますが、そういうことはないようです。暗黙の了解でうまく順番を分け合っているのかもしれません。
私は迷惑にならないように、いつも河川敷には足を踏み入れず、遊歩道の脇に置かれたベンチに座ってその音楽を聞いています。だからどんな人が演奏しているのかを見たことはありません。
でも夕暮れの河川敷のすてきな風景に音楽が溶け合って、とてもいい雰囲気です。一人だけまだちょっと音楽になりきっていませんが、春から比べると格段に上手になってきたのが素人の私にもわかります。この河原での熱心な練習の成果でしょう。そんな学生時代の甘酸っぱさも感じさせてくれる河川敷が私は好きです。


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「森、果樹園、浜辺がひとつになった公園」by id:asukab


市内に砂浜のある市立公園はいくつかありますが、一番のお気に入りは、海岸沿いを列車が走る公園。もう何度もここで書かせていただいている場所です。公園と書くと何だか整備された人工的な広場を想像されるかもしれませんが、ここは本当に昔のままの姿で残っています。昔とは、最初の土地所有者が果樹園を営みながら暮らしていた頃(1920年代)の姿。その後、バーベキュー用の木机、ベンチや子どもの遊び場が加えられたりしますが、森の自然道、砂浜、潮溜まり、果樹園は昔のままです。さらさらの砂浜で潮風に吹かれるもよし、子どもといっしょに潮溜まりの不思議に触れるのもよし、森林浴をしたければ森に入るのもよし。ひとつの場所で自然の多様性に触れることのできる、とてもぜいたくな場所です。
わたしのお気に入りは晴れた夏日にカモメの声を聴きながら、流木に腰掛けて潮風に吹かれること。子どもたちが赤ちゃんの頃からよくここにきて、のんびりさせてもらいました。内海なのでフェリーが行き来したりしますが、船とカモメと砂の白がまぶしくて、これもまた心が喜ぶ原因ですね。足の裏の乾いた砂が適度に熱く、これも気持ちがいい。空と海の境界線に目をやれば、淡いブルーに包まれた自然の美しさに感謝せずにはいられません。隣りでは子どもたちが流木を使った小屋を立て、石を並べてままごとなどをしています。
潮溜まりの冒険も楽しい。わたしは当地に来るまで、tide pool(潮溜まり)の存在すら知りませんでした。山国育ちのこともあってか、海といえば岩場か砂浜しかないと思っていたのです。ところが満ち潮と引き潮の間に潜む、この小さな自然界の姿に魅せられて以来、見たこともない軟体動物や甲殻動物の生態にけっこう夢中です。赤、紫、黄色、オレンジなど鮮やかな発色で蠢くヒトデやイソギンチャク、アネモネの生命の不思議を子どもたちといっしょに学んでいます。
森の自然は、温帯多雨林(the temperate rain forest)の姿そのままです。レインフォレストとはアマゾンのみを意味するのかと思っていましたが、ここは温帯レインフォレストに属し、独自の生態系を築いています。ひんやりとした緑がさわやかで、いったん足を踏み入れるとなかなか帰りたくなくなってしまいます。
う〜ん、これだけいろいろあると、ナチュラリストにはたまらない場所ですね。まだまだ知らない自然の姿がたくさんあるので、時間を見ては家族と足を運びたい場所です。何はともあれ、ほんの身近なところに豊かな大自然が存在し、訪れるたびに元気になれる――この事実に心から感謝しています。
子どもはもちろん、西海岸を南北に走るとんでもなく長い列車も大好きです。鉄橋の上から下を覗くのが、また楽しいエンタテイメントになっています。


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「小学校の前の道から見える風景・今昔」by id:YuzuPON


その小学校は、東西に延びる道の北側に建っています。私が子供のころ、正門の前にお店がありました。パンやお菓子と、文房具が置いてあるお店でした。その数軒西寄りには、サンドイッチ屋さんがありました。反対の東寄りを少し行って信号を越えるとお肉屋さん。そのお向かいは八百屋さんだった記憶があります。つまり、学校前の通りが、ちょっとした商店街だったんです。
ですから、子供の下校時刻のころには、買い物のお母さんたちの足も、学校の近くにたくさん向けられていました。運がいいと自分の母に会えます。そうでなくても、友だちのお母さんによく出会いました。安心な町でした。自然発生的なお母さんパトロールです。お肉屋さんの前で母に会って、コロッケ買ってよとねだりながら服の袖を引っ張ると、学校前通りの向こうに真っ赤な夕焼け。そんな風景を思い出します。
今は、全てのお店が閉店してしまいました。変わらないのは、下校時刻の子供たちの姿と、道が延びていく先の夕焼けです。私はこの学校前通りが大好きで、時々ふらりと立ち寄ります。変わってしまったものもたくさんありますが、いつまでも変わらないものも、ここにはあります。そのひとつが正門です。いったい何十年ここにあるのでしょうか。古びた○○小学校の特徴のある書体の文字が、今も変わらずそこにあります。校庭の様子も、ほとんど変わりません。
そこから徒歩で、決められた通学路を通って家まで歩いてみます。景色は変わっても、道は変わりません。6年間歩き続けたこの通学路も、大好きな場所、大好きな風景の一つです。


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「やっぱり自分の家が好き。」by id:canorps


今私の住んでる町は、結婚してから、夫の転勤でやってきた町です。
夫は関西の出身。私は関東の出身。
そんな二人に何の縁もない町です。
子供が生まれ、腰を落ち着かそうと家を建てました。
私たちが家を立てたのは小さな山の南だれの土地です。
ですからベランダからは眺めがよく、夫の通勤に使う駅が見え、遠くには30分ほどかけて電車通勤する中心地のびる群が見えます。
目の前に小学校があるので、平日には子供たちの歌声や、体育の掛け声が聞こえてきます。
私がこの町で一番好きなのはこの眺めです。
朝、家族を送り出して、洗濯物を干しながらベランダでこの景色を眺めるのが大好きです。
遠くのビル群の一角では夫が私たちのために働いてくれている。
目の前の小学校では子供たちが。
時折、貨物列車が長い列を成して駅を通り過ぎていくのを遠目で見ます。
夫の帰りが遅い夜には、二階の窓から遠くの町明かりを眺めます。
家族の帰ってくるこの家が私は一番大好きですね。


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「猫と心やさしい人たちが集まる裏路地」by id:TinkerBell


ちょっと前までは、何軒かの家が並んでいました。
それがいつの間にか空き地になり、やがて駐車場になりました。
緑色の金網のフェンスが続きます。
それ以外の色は、灰色。
道路の灰色と、駐車場に敷き詰められた砂利の灰色です。
殺風景な所です。
でも私はその路地が大好きなんです。
それは、猫がいるから。・・・続きを読む

「神社の境内」by id:cherry-pie


自然がたくさんで、子供の頃から大好きでした
樹齢100年、200年といった
大木があちこちにあるのです
神主さんも優しい人で、子供たちがくると一緒に遊んでくれたりします
広い境内で、縄跳びをしたりおにごっこをしたり、かくれんぼをしたり
木登りもしました。・・・続きを読む

「木造平屋建ての古い家が続く路地」by id:SweetJelly


そこだけ時代が昭和です。ほんの50mくらいの長さの路地ですが、そこには防腐剤を塗った板張りの昔ながらの木造の小さな家が並んでいます。柵は生け垣。ブロック塀はありません。そしてなんと、その道は私道らしく、舗装されていないんです。いまだに砂利道。これで電柱がコンクリートでなかったら、まったく昭和30〜40年代の風景です。
そしてその路地の先は、なんと小さいですが畑になっています。・・・続きを読む

「甘く酸っぱいセーシュンの思い出がある坂」by id:Oregano


出身中学の校門の前の道を私の家の反対方向に行くと、やがて長く続く上り坂になります。それを上った先に、ちょうど私が中学生だった時に売り出された分譲地の一帯が広がっています。
クラスに、ちょっとかわいい女子が転向してきました。その子がその分譲地の住人だったのです。クラスの男子は、もうその女子の噂で持ちきりです。私は当時はまだそういうことに奥手でしたので、ちょっと離れた位置にいたつもりでしたが、いつの間にか巻き込まれて、その女子の家を探してみようというストーカーみたいなツアーに同行することになってしまいました。・・・続きを読む

「お豆腐屋のいる風景」by id:choco-latte


うちの近所ではまだ自転車で豆腐を売りにくるおじさんがいます。
ラッパの音が聞こえると、おかあさんと一緒にボウルを持って外に出ていました。
とても威勢が良くて、愛想の良かったお豆腐屋のおにいさんは今じゃすっかりおじさんに…。
昔は毎日売りにきていたけど、今では週に一度くる程度になってしまいました。・・・続きを読む

「何もない、街の中の特異空間」by id:TomCat


駅前を少し歩いてハンバーガー屋の角を曲がり、すぐにまた手前に折り返すと、小さなビルが建ち並ぶゴミゴミとした区域に入ります。ちょっと古い建物が並ぶそのあたりは、区画整理もされていなくて、妙な横路がいくつか走っています。そのうちの一本を入ってしばらく歩くと、突然空き地に出るんです。広さは、そう、100坪くらい。そんなに広くはありません。でも、本当に何もない空き地なんです。・・・続きを読む

「桜のトンネル」by id:yoshigyu1318


私が住む街には、「桜ヶ丘通り」という通りがあります。
その通りは、名前の通り、道路の両脇に桜が植えられています。桜は、数百メートルにわたって、限りなく続いています。その通りを、桜が満開のときに通ると、まるで桜のトンネルの中にいるような感じがするほどです。・・・続きを読む

「近くに川が流れています。」by id:shig55


自然がたくさんで、子供の頃から大好きでした
樹齢100年、200年といった
大木があちこちにあるのです
神主さんも優しい人で、子供たちがくると一緒に遊んでくれたりします
広い境内で、縄跳びをしたりおにごっこをしたり、かくれんぼをしたり
木登りもしました。・・・続きを読む

田圃の四季」by id:vivisan


イエの目の前が田圃で、田圃の四季を一年を通してみることができます。荒涼として時には一面の銀世界になる冬、耕して水をはってから田植えをし、それが青々と育っていき、やがて穂がでて伸び、それが垂れていきます。秋には本当に黄金色になっています。色彩もどんどん変わっていきますが、田圃に集う生き物もまた季節によって違うんですよね。蛙の合唱も年に一度の恒例行事ですし、アメンボウやザリガニ、田圃の水の中に生きる生物を鳥が獲る瞬間なんかを目にすることもできます。・・・続きを読む

里山by id:futanbo


もう里山は私の命の恩人?です。うちから歩いて15分ほどのその場所を見つけたのは1年半前。うちはニュータウンにあるのでまさかこんな自然がこんなに近くにあるって思わくて、出逢った瞬間恋に落ちてしまいました。ほんとにすごい田舎に来たみたいな場所なんです。初めて見る花、樹、虫、鳥・・。キツネも生まれて初めて野生のを見ました。カモも。サギもすっごい近くで見ました。カワセミを見たときもびっくりして口あんぐり・・。・・・続きを読む

「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」


「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」
テーマ「リブ・ラブ〈サマー&クールグッズ〉スナップ」から、今日の一枚をご紹介!
id:iijimanさん、ご投稿ありがとうございました。




かき氷機「しろくまくん」。
この夏、ついに買いました。手動かき氷機。多い日には1日3回転しています。検索したらAmazon楽天にもありましたが、Amazonは7/24現在売り切れ。人気商品みたいです。可愛いし、家庭の氷が使えるのでコストパフォーマンス抜群!この値上げのご時世にもありがたいことです。ドラッグストアで1缶100円の茹で小豆を買って来て「あずき味」なんか作ると2人分で来ますが、ものすごくデラックスな気分と味わいが楽しめます。カルピス原液もおすすめ。これで夏を乗り切るぞ!猫は大きさの参考のために並んでもらいました。


スナップコメント

キャー!! しろくまくんと朔ちゃんのツーショット!
って、見てる人もみんな嬌声をあげていると思います(笑)。
可愛い&クールで暑さも忘れます(朔ちゃんの表情もクール)!
あ…ポイントはかき氷でした…私もぜひゲットしてフルーツ氷を味わいたいです〜。
−ハザマ−


»“リブ・ラブ・スナップ”今回のテーマはコチラから
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また、スナップ賞にはアマゾンギフト券3,000円分をプレゼントいたします。