2月の月間賞発表&Amazonギフト券当選者発表



みなさまこんにちは、ハザマです。今日は、みなさまに1カ月分の感謝の気持ちをこめて、2月の月間賞を発表・ご紹介します! この月も、シーズン・サプリ、フォーチュン・サプリ、イエコト・アイデア、イエ・ルポ、すべてのコンテンツ2回ずつ、たっぷりと語らい、本当に充実した暮らしのメッセージを積み重ねて下さいましたw スナップもとりわけ「MYウィンターカラー」は冬の色はこんなに美しい!と感嘆してしまう光景がいっぱい。ぜひアルバムもご覧下さいね♪ いつもながら、ほんの一部のタイトルしかご紹介出来ないページに心を痛めながら、素敵なメッセージをお届け下さったすべてのみなさまに心からありがとうを申し上げます。各コンテンツの月間賞受賞タイトルとともに、アマゾンギフト券プレゼント当選者も発表させて頂きますね。受賞、ご当選のみなさまおめでとうございます!

イエコト・ミシュラン 2月のミシュラン賞

今回のミシュラン賞は、#052「美味しさへの知恵とアイデア!保存食レシピ・コンテスト」と#053「自由な発想とアイデアで!くつろぎスペース作りコンテスト」に頂いたご投稿からセレクトした3つです。


ミシュラン賞にはAmazonギフト券3,000円分をプレゼントいたします。

  (アマゾンギフト券は「ギフト券No.」がはてなポイント送信メールによって送付されます。)
»イエなてなのプレゼントについて

イエコト・ミシュラン

「健康によく長持ちする酢大豆」by id:tough


酢大豆の作り方は非常に簡単です。炒り豆をただお酢に漬けるだけ。容器は適当な広口瓶をよく洗い、煮沸消毒すれば準備完了です。フタは焼酎などで拭いて滅菌してください。瓶の高さ1/3ほど炒り豆を入れ、2/3程度までお酢を注いで、軽くフタをして冷暗所へ。そのうち大豆がお酢を吸ってぶわっと膨らんできますから、もしお酢が減って大豆が顔を出してしまうようなら、お酢を追加してください。瓶一杯に作らないのはこのためです。


炒り豆は、乾燥した状態の大豆をざっと洗い、水気を切ってすぐに適当なフライパンか何かで乾煎りして作ります。火は中火の遠火です。鍋の中でガラガラガラと転がしていると、そのうち豆の皮が敗れてきます。そうしたらそろそろ煎り上がり。火から下ろして粗熱を取り、適当なお皿にでも移して冷ましてください。黒豆が使えると、黒い色素成分アントシアニンの効果も加わってさらにいいですね。


お酢にも黒酢が使えると、とても健康に良さそうですが、普通の米酢でも全く構いません。たまに「何々酢は普通の酢と違いクエン酸が豊富に含まれ健康によい」といった趣旨の宣伝文句を見かけますが、普通のお酢の成分である酢酸も体内に入ればクエン酸に姿を変えますから、立派にいわゆるクエン酸回路を担ってくれるのです。逆にクエン酸もまた体内で酢酸に分解され、代謝に関与したり脂肪酸の合成に使われるなどしていきます。これらの有機酸は必要に応じてその場その場で適した形になりながら働いてくれるのです。ですからとにかく何酢でもいいですから、お酢有機酸を積極的に摂取していくことが大切なんですね。
むしろ黒酢で注目出来る成分はアミノ酸ですが、酢大豆は大豆の豊富なアミノ酸が吸収されやすい形になっていますから、お酢と大豆が一緒に食べられる酢大豆なら、安く手軽にヘルシーなお酢生活が実現出来るというわけです。


漬け込んだ酢大豆は4〜5日すれば食べられるようになります。が1週間くらいは寝かせておいた方がお酢のカドが取れて食べやすくなると思います。保存はかなり長期間可能です。極端な話、お酢が腐っていなければ何年でも、といった感じですが、食べるために作るのですから、日常的に食べてどんどん次を作っていくようにしていくのが理想です。


食べ方ですが、そのまま食べる場合は、食前に5〜10粒ずつというのがお勧めです。食欲が増してきます。食前にお酢を飲むのと同じ効果ですね。そこに大豆の栄養と健康効果が加わります。


胡麻和えを作る時、胡麻をすったすり鉢にさらに酢大豆適量を加えてすり潰してから和えていくのもいい方法です。おひたしの上に丸いままトッピングしてもいいですね。


最後に酢大豆を使ったパワーの付く煮付けをご紹介してみます。
1.まずタマネギ1個をフードプロセッサで粉砕ます。
2.ボウルに豚肉薄切り100gを入れ、粉砕したタマネギを加えて揉み込みます。
3.醤油大さじ1を加えさらによく揉み込んで、30分ほど置いておきます。これで肉に下味が付くとともに、タマネギの成分が酸素と結びついて血液をサラサラにする成分になります。
4.ニンジン、レンコンなど適宜の根菜を適宜の量、食べやすい大きさの輪切りにします。レンコンは切ったら酢水に放っておきます。
5.生姜を一かけ、千切りにします。
6.鍋に
 ・酒 80ml
 ・酢大豆の酢 80ml
 ・味醂 40ml
 ・千切りにした生姜
 ・好みで一味唐辛子少々
 を加えて一煮立ちさせます。
7.まず根菜類を入れ、さらに酢大豆適量(1カップくらい)を加えて、火が通ったら、まぶしたタマネギごと豚肉を加えます。
8.肉に火が通ってきたら醤油大さじ1程度を加えて、煮汁を飛ばしながら炒り煮にしていきます。
9.煮汁が飛んだら器に盛って白髪ネギを散らし、これでアミノ酸スコアに優れたパワーの付く煮付けの完成です。


こんなふうに料理に応用すると、大豆だけでなく、漬けているお酢も無駄にせずに使い切っていけますね。保存が利き、健康によく、料理にも使っていける酢大豆をぜひどうぞ。


イエコト・ミシュラン

「日持ちしてお鍋の具にもなる南部せんべいby id:CandyPot


南部せんべいはお米でなく小麦粉から作られます。元は八戸藩が備蓄していた非常食だったということですから、日持ちの良さは折り紙付きです。
小麦粉を水で溶いて焼く煎餅の名が付く食べ物は、神戸市や香川県高松市の名物・瓦煎餅や、東京都青梅市の青梅煎餅など各地にありますが、南部せんべいの特徴は、ただ小麦粉を溶くのではなく、うどんを打つようにしっかりとこねてグルテンを引き出すことにあります。この作り方は、発酵はさせませんが、パンに近いと言えるかもしれません。
実際、面白い話があります。青森県新郷村(旧戸来村)には「キリストの墓」伝説があるそうですが、それと一緒で、南部せんべいユダヤの人たちが食べていた種を入れないパンが元祖だというのです。キリストの墓伝説そのものの信憑性が不明ですから、南部せんべいユダヤ渡来説も真偽のほどはまったくわかりませんが、料理法としてはそれありかも、という感じがします。


南部せんべいは地元ではどこにでも売っているポピュラーな物だそうですが、東京では探してもなかなか見つからないので、作り方を調べてそれっぽい物を焼いてみることにしました。プレーンな白せんべいと呼ばれる物のほか、ゴマ、クルミ、落花生などを加えて焼くなど色んなバージョンがあるようです。


材料
薄力粉…100g
塩…小さじ1/4


材料はただこれだけです。ここに重曹やベーキングパウダーを加えるといった説明も見ますが、小麦粉と塩だけとする説明もあり、どうしようと悩んだのですが、この時はせんべい汁の具にしたいために作ったので、ふくらませなくてもいいじゃんということで割り切りました。普通に食べるなら、ちょっとベーキングパウダーを加える方が食感がよくなると思います。もしかしたらお鍋にも、ちょっと発泡させた方が味の染みがよくなるかもです。


では作り方です。まず薄力粉と塩を混ぜてまな板の上でお山にして、真ん中をくぼませて、そこに水50mlほどを徐々に注ぎつつ、粉をまとめていきます。うどんの打ち始めと同じ要領です。
生地がまとまったら濡れ布巾で包んで、冷蔵庫で2時間くらい寝かせます。
寝かせ終わった生地をよくこねて、滑らかな生地にします。これもうどんと同じ要領です。あ、もしかしたら南部せんべいって、うどんの文化と同じ起源なのかもしれませんね。
生地を直径3センチくらいの棒状に伸ばし、上の分量なら16等分します。そして切った生地に打ち粉をして、直径10センチくらいの円に伸ばします。こんな感じ。
http://kesayangan.exblog.jp/3715507/


では焼きます。南部せんべい焼き器というすばらしい物がありますが、
http://item.rakuten.co.jp/manmaru/10017399/
うちには無いのでホットプレートでやることにしました。温度は150℃。
平らに伸ばした生地をホットプレートに乗せ、生地を覆う大きさに切ったオーブンシートを被せて、手早くお好み焼きのコテのような物でギュッと押しつけます。 1回に焼くのはこの押しつける手順の関係で4枚くらいとしておきましょう。残り3枚も同じように乗せて、オーブンシートを被せて、押しつけてを手早く繰り返していきます。4枚並べたらその上に平らな板を乗せ(私はアルミのお盆を使いました)、お鍋に2リットルほどの水を入れて重石として乗せておきます。
5 分くらいたったら重石と板をどけて、オーブンシートも剥がして生地を裏返し、再びオーブンシートを被せて板を乗せ、重石を乗せて反対側も焼いていきます。こうしてしっかり圧力を加えながら裏表5分ずつ焼いたら完成です。残りも同じようにして焼いていきます。オーブンシートは使い回しOKです。これで南部せんべいモドキができあがりました。湿気させなければかなり日持ちします。


いよいよ待望のせんべい汁作りです。最もポピュラーなのは鶏肉を中心にした醤油味だそうですが、豚肉を使うこともあるそうです。八戸は海の幸が豊富ですから、白身魚などを使って塩味で調味するバージョンもあるそうです。魚には焼きサバや、川魚のウグイなどが使われることもあるそうです。さらに八戸は馬の産地でもありますから、味噌味の桜鍋とするのもあるそうです。この場合は最初は桜鍋として食べ、締めにお煎餅を入れて食べるのが通だとか。この場合のお煎餅は、鍋の締めとしてお馴染みのうどんと同じ役割ですね。
私は今回、昆布だしに醤油、みりん、塩、酒で味を付けたおつゆに、鶏肉、人参、ごぼう、ネギ、糸コンニャク、椎茸、舞茸などを具にした鶏肉醤油味バージョンでやってみました。詳しいレシピは検索すればたくさん見つかりますからそちらをご覧いただくとして、青森には魚醤の文化もありますから、私はちょっと魚醤も加えてみました。またキノコ類はたっぷりと。これが味の決め手になると思います。お煎餅は具が煮えたら、食べやすい大きさに割って汁に浸して、アルデンテくらいの煮え加減で食べます。
実は私は一度も本場の本物を食べたことがないので、地元の人が見たら、それ違うよ、という点がたくさんあると思いますが、でもおいしかったです。まだお煎餅の残りがあるので、今度は海の幸塩味バージョンで食べてみたいと思います。南部せんべいは保存がきくので、冬の最初にいっぱい焼いておけば、一冬どんな鍋にでも入れて楽しんでいけますね。北国のすてきな保存食です。


イエコト・ミシュラン

「夏だけじゃない!移動式縁台でプチ異国情緒♪」by id:vivisan


自宅二階建てなんですが、2階にある1つの部屋は現在お泊り部屋になっていて、普段は何も置いていないからがらんとした板の間のスペースになっています。


以前イエはてなで縁台の話題がありました。id:Fuelさんの竹の折り畳み式縁台です。
これを自作で作ってしまわれるところにイエはてならしさがあってすごいなと思いました。
 http://q.hatena.ne.jp/1195447672/126926/
私も自作してみたいと思ったのですが、今回は黒竹を使ったものを購入しました。
折り畳みなので、コンパクトに収納できます。ただ、購入時期が夏ではなくてしまいっぱなしなのはなんかもったいない。ならば、屋内で使ってみようと思い立ちました。


そこで、まずは二階のお泊り部屋の壁際に置いてみました。ここで気づいたのは、竹材って和だけでなくアジア各国でもしっくりくるってこと。


まずは、壁際に縁台を置いてみました。ちょっと季節はちがうけど、カキ氷作ってみました。それを縁台に座って食べる・・。まだ夏には程遠いですが、なんか夏の気分になりました。これ、ちょっとおもしろい!綿の着物を着てみました。うわ、なんか雰囲気でてきたって感じですw
今度はこの縁台をテーブルがわりにしてみました。座布団を板の間に置いて急須と湯のみとお盆をセット。テーブルの上には水仙の一輪挿しをおいてみました。おおー!雰囲気でてる!窓から見える空を眺めながらほうじ茶を一服!いい感じではないですか!
やっぱり私には着物をきてほわんとできる時間がくつろげる最高の時間かも!


では、ここからが実験です。まずは壁に中国の書を飾って、その下に竹の縁台を置き、これをテーブルがわりにしてみました。テーブルの上には中国茶器を置いてみると、中国っぽい雰囲気に早変わり!
中国茶を飲みながら、宮城谷昌光わんの中国小説を読んでみたら、最高のくつろぎ空間になりました。
また使わないときも、チャイナ生地のはぎれを縁台に飾るだけでも雰囲気がかわりました。


これで味をしめて、今度は布をバティックに変更。バティックの帯を縁台にかけておくだけでも雰囲気が違います。籐製のかごを置いておくだけでも雰囲気ぴったり!
イグサタイプの座布団を用意してすわり、ジンジャーチャイを飲むのもgood♪あ、ハーブティーもいいかもしれません。どうせだから、インド原産のニームの鉢を置いて、インド風♪ちょっといい感じ!


この縁台を縦においてみたらどうだろう?壁に紐がくくりつけられるように工夫して、縦に固定してみました。
ひとつひとつの竹にはちょっとした隙間があいているのでその隙間にネックレスタイプのものを2,3竹の隙間部分にからげてみました。けっこういい感じです。いい感じで壁掛けタイプの飾りになりました。
和式にするなら、うちわとかかざってみてもいいかも!屋台で売っているようなお面を飾るだけでも違います。


縁台って普通に座るだけでなくて、テーブルとしても使え、また棚みたいにモノを飾ることもでき、縦にすれば壁掛けタイプの飾りにもなるんですよ。
こうなったら、しまっておくなんてもったいない。ひとつの立派なインテリアとして機能してくれますね♪
もちろん夏は外に出して縁台としての機能をフル活用できますし、赤い毛氈をかぶせて、和傘を立てたら、ここでお抹茶を一服!
四季を通じていろいろな用途として使え、使う布、小物によってもちょっとした異国情緒を味合わせてくつろぎの時間をあたえてくれる縁台。自分の手持ちの持ち物で、どう海外ちっくな情緒を出せるか?を考えるのもまた楽しいひとときになりますw


縁台は購入して2年になりますが、いろいろな国へいっている気分になります。スペースは2畳に満たない空間がすばらしいくつろぎのスペースとして楽しませてくれます。竹製の縁台はもう私にはなくてはならないものとして、ものおきにしまわれることは一度だってありません。


リブ・ラブ・サプリ〜SEASON 2月のSEASONサプリ賞

今回のSEASONサプリ賞は、#048-#049にご投稿頂いた中より選ばせて頂きました。「冬の風物詩」「小春日和に」「あったかスープ」の各テーマよりセレクトした3つです。


※SEASONサプリ賞にはAmazonギフト券3,000円分をプレゼントいたします。

  (アマゾンギフト券は「ギフト券No.」がはてなポイント送信メールによって送付されます。)
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リブ・ラブ・サプリ〜SEASON

「我が家の冬の風物詩は柚子の香り」by id:watena


我が家の冬の訪れを実感させてくれる風景。それは柚子の香りです。子供の頃からそうでした。「ただいま」と玄関を開けると漂ってくる柚子の香り。お鍋の季節の到来だ。柚子湯の季節の到来だ。そして何より楽しみな柚子蜂蜜の季節がやってきた!毎朝の冷気にとっくに冬が来たことを知っていても、この柚子の香りで、本当に冬がやってきたんだなぁと実感するのです。
漂ってくる強い香りは、柚子を搾っている香り。一つ一つ皮を剥いて、布巾に包んで、手で果汁を搾ります。これは今夜の食卓が鍋になる前兆です。夕食が鍋の日は、父の帰りも早いしるし。子供の私はわくわくしながら夜になるのを待っていたものでした。
柚子を搾った日は、その残りカスがお風呂に持ち込まれます。絞るとほとんどが果汁になる温州蜜柑などと違って柚子はかなりの搾りカスが出るので、それを布きれに包んで湯船に沈めて使うのです。柚子を搾った日は父の帰りが早い日ですから、必ずといっていいほど「一緒に入ろう」と父から声がかかりました。とうに親と一緒に風呂に入る歳ではなくなっていましたが、この時ばかりは男同士の付き合いです。狭い湯船で肩を並べながら、柚子の香りのお風呂を楽しみました。
風呂から上がると、すっかりお鍋の支度が調っています。父は焼酎を柚子果汁で割って上機嫌。お鍋が終わってしばらくたつと決まって聞こえてくる母の声、「お父さん炬燵で寝ないでくださいよ」も、我が家の冬の風物詩でした。
もう一つの柚子の楽しみは柚子蜂蜜です。柚子をよく洗い、水分を拭き取ったら、適当に輪切りにして種を取り除き、熱湯消毒して焼酎で拭いた広口のジャム瓶の中一杯に満たします。そこに蜂蜜を注ぎ入れ、トントンとテーブルの上で瓶底を叩いて柚子の隙間の空気を追い出しながら口一杯まで満たしたら、あとは冷暗所で三日ほど。これでおいしい柚子蜂蜜の出来上がりです。我が家では柚子酒も漬けますが、柚子蜂蜜は出来上がりが早いのがいい所です。
出来上がった柚子蜂蜜の最も簡単な楽しみ方は蜂蜜部分をすくい取ってカップに適当な量を入れて湯を注ぐ蜂蜜柚子茶ですが、付け込んだ柚子の果肉もまた美味しい。崩さないようにそっとすくってお皿に乗せて、そのまま食べます。果肉を食べ終わったら、蜂蜜が付いたお皿も舐めちゃう。お行儀は良くありませんが、こんな美味しい物、もったいなくて残せません。寒天を煮溶かして柚子蜂蜜を混ぜて固めると、これまた美味しい柚子寒天も作れます。
こうして我が家の冬は、ずっと柚子の香りと共に在り続けます。それは今も変わりません。
なお、柚子果汁を搾る前に剥いた皮は、細切りにしてザルに広げて天日に干しておくと、夏まで保存がきく干し柚子皮になります。細切りの形のまま漬け物と一緒に漬け込んだり、ミルで挽いてうどんや煮物の上にまぶしたりと使い道が豊富です。
また搾った後や柚子蜂蜜を作った後に残る種は適当な瓶に入れ、種の高さの倍くらいの焼酎を注いで漬け込んでおくと、荒れた手などをスベスベにしてくれる一種の化粧水になります。アルコール分が高いので顔などには使えませんし、あかぎれなどになっている手にもだめですが、スーパーの店頭などに置いてあるアルコール消毒剤が使える手なら大丈夫。漬け込んで数日から使えます。柚子を大量に使う機会がありましたらお試しください。こんなふうに全く無駄がないのが柚子のいい所ですね。


リブ・ラブ・サプリ〜SEASON

「春を思わせるあったか日だまりで花のお茶を楽しむ」by id:MINT


本当の春がやってくると、風に乗って花の香りが漂ってきますよね。そろそろ梅の時期ではありますが、うちの周りで強く香りを放って咲き誇るのは、まだちょっと先のようです。そんな季節に春の香りを先取りする花のお茶はいかがでしょうか。


たとえばエルダー。西洋ニワトコの花を干した物です。やさしい味が冬の日だまりにぴったりです。香りはマスカットのような甘い香り。甘みを付けるなら、お砂糖もいいですが、蜂蜜もお勧めです(特に風邪っぽい時などに)。
ちなみにイギリスではこれにペパーミントとヤロー(セイヨウノコギリソウ)をブレンドしたお茶が、風邪の引きかけの定番なんだそうですよ。ミントの湯気を吸い込むと、詰まった鼻もすっきりです。
風邪の時はエルダー+ショウガもお勧めです。普通にいれたエルダーのお茶に、生のショウガのスライスを1〜2枚。体が温まります。こんないい日和にはお外に出たいけど風邪気味だからなぁ、なんてうらめしく外を眺める日向ぼっこにはエルダー+ショウガをぜひどうぞ。


エルダーにはコーディアルもあります。コーディアルとは滋養に富む飲み物の意味らしいですが、イギリスでは一般に水で薄めて飲む甘いシロップ状の物をさします。エルダーのコーディアルも西洋ニワトコの花シロップですね。これを普通にいれた紅茶にお砂糖の代わりに加えると、すてきなエルダー風味のフレバリーティー。紅茶8に対してコーディアルエルダー1くらいの割合がいいかなと思います。茶葉には香りの主張が穏やかなセイロンなどを使ってください。


あ、そうそう。エルダーはイエで栽培することもできますが、エルダーの花の精はとても気むずかしいので、花を摘む時には「エルダー、あなたのすてきなお花をちょっと分けてくださいね」とお願いしないといけないという伝説があるそうです。花の精の怒りを買うと、おいしいお茶になりません。


続いてお勧めなのはカモミールです。カモミールには代表的な種類としてジャーマンとローマンがありますが、花のお茶として使われるのは主にジャーマンカモミール。花を摘んで乾燥させたのがカモミールのお茶です。カモミールもイエで栽培できますから、花が咲いたらそれを摘んで乾燥させておくと、手作りハーブティーが楽しめます。
ローマンの花も使えますが、苦味があるので、ハーブティーにするならハチミツなどを加えて飲むといいと思います。
カモミールの花はパイナップルミントの葉と相性がいいので、もしあったらちょっとブレンドするとこれまたおいしいお茶になります。パイナップルミントは冬もよく葉を茂らせてくれますから、育てている人はちょっとお庭やベランダから失敬してくるといいですね。


こんなのが私の冬にお勧めの花のお茶です。ほかにも色々な花のお茶がありますから、気分に応じて選んでいれれば、暖かな日だまりで一足早い花の香りが楽しめます。
なお、ハーブティーは、必ずティーポットの蓋をしていれてくださいね。ティーバッグになっている物も直接カップで作らず、面倒でも蓋を閉めたティーポットの中で抽出していくようにすると、ぐっと香りが引き立つと思います。


リブ・ラブ・サプリ〜SEASON

「冬の黒海を渡るイエローサブマリンすうぷ(黒ごまポタージュ・オムレツ添え)」by id:TomCat


元ネタは渋谷「すうぷ屋」さんの「紅海を走るイエローサブマリン」ですが、赤いポタージュを黒いポタージュに変えて、なおかつ冬向きあったかバージョンにしたのが、この「冬の黒海を渡るイエローサブマリンすうぷ」です。


では材料です(4人分)。


* スープ用
o サツマイモ 中2本
o 黒胡麻(煎り胡麻) 30g
o バター 大さじ2(スープ用)
o 水 3カップ
o チキンコンソメ キューブ2個
o 塩 小さじ1/2
o 生クリーム 大さじ2
o 仕上げに散らす浮き実の黒胡麻 少々


* オムレツ用
o 卵 4個
o 牛乳 適宜
o 塩・コショウ 適宜
o サラダオイル 適宜
o バター 適宜


では作り方です。


まず、サツマイモ1本は丸のまま蒸かします。皮は後で剥きますから、皮付きのままでOKです。例によって糖化酵素が十分働くよう、弱い蒸気で30分ほどゆっくり温め、仕上げに火を強くして強い蒸気で蒸し上げてください。竹串がスッと通れば蒸し上がりです。


もう1本のサツマイモは皮付きのまま1cmのサイの目切り。ちょっと水に晒してからザルに上げてください。


鍋にバターを溶かして、サイの目切りにした方のサツマイモを炒めます。火が通ったら用意した水3カップのうちの2カップを注ぎ、コンソメキューブを加えて弱火で煮込みます。なぜ最初から全部の水を加えないかというと、具となるサツマイモに濃く味を染み込ませるため。サツマイモは煮すぎると煮崩れますから、こんなやり方で味の染み込みを図るのです。


並行して蒸かしたサツマイモの皮を剥き、裏ごしします。


胡麻30gをすり鉢ですり、そこにサツマイモの裏ごしを合わせ、滑らかに摺り合わせて鍋に加えます。空になったすり鉢に残っていた水1カップを注ぎ、すり鉢の目に入り込んでいる分をよく溶かし出して、それも鍋に加えます。こういう無駄を出さない一手間が、食材への愛ですね。


弱火でしばらく煮込みつつ、十分に滑らかでふっくらとしたポタージュになってきたら、ここでプレーンオムレツを焼きに掛かります。卵は1人1個分。焼き方の手順やコツは、こんな動画を見てください。
http://www.youtube.com/watch?v=sLf4uvhELuA
オムレツ作りのコツは、
1. 卵は焼く直前に割ること。割ってから時間が経つと水っぽくなって扱いにくくなります。
2. 卵はほぐしすぎないようにすること。ほぐしすぎてもコシが無くなって扱いにくくなります。
3. ほぐす時は泡を作らないように気を付けること。菜箸の先を容器の底から浮かさないようにしながら溶きほぐしていきます。泡立ててしまうと、焼き上がりのふっくら感が損なわれます。
4. 焼く時の火は強火。固焼きになるのを恐れて弱火でやろうとすると、時間がかかってかえって半熟トロ〜リ状態の好機を逃します。


ポタージュの方は味を見て塩で味を調えて出来上がり。オムレツを人数分手早く焼き上げたらそれぞれスープ皿の中心に盛り付け、オムレツの周りから仕上がったポタージュを注ぎます。オムレツの上からかけてしまわず、必ず周りから。このイエローサブマリンは現在浮上して航行中なのです。


最後に軽く泡立てた生クリームをオムレツの周りにスプーンで注ぎ流し、航行中の船体の周りに出来る波を表現し、浮き実の黒胡麻を適宜散らして完成です。付け合わせはカリッと焼いたフランスパンと、ほっかり茹でた温野菜でどうぞ。


栄養豊富なサツマイモは、将来人間が宇宙に長期間滞在するようになった時の自給用栽培作物として、アメリカ航空宇宙局NASA)も注目している食べ物です。これに滋養豊富な黒胡麻を加え、卵のイエローサブマリンを泳がせたこのポタージュは、きっと冬の食卓を温かく彩ってくれるでしょう。


リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE 2月のFORTUNEサプリ賞

今回のFORTUNEサプリ賞は、#048-#049に頂いたご投稿から。「笛」「ボディケア」「幸運の色」のテーマよりセレクトした3つです。


※FORTUNEサプリ賞にはAmazonギフト券3,000円分をプレゼントいたします。

  (アマゾンギフト券は「ギフト券No.」がはてなポイント送信メールによって送付されます。)
»イエなてなのプレゼントについて

リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE

「木のホイッスル」by id:aicyu


ウチの近所にオープンした木工屋さん。
そこの木工職人さんは、週末は森のインタープリター(案内人)もしているので、「木」についてはもちろん、自然に関するいろいろなことを教えてくれます。


工房には、あたたかみのあるかわいらしい木工作品がたくさん並び、木を削ったり組み合わせたりの作業風景は、眺めていてとても面白いです。何時間見ていても飽きません。


あるとき、「今度、工作教室で“木のホイッスル”づくりをやるから遊びにおいでよ。」と声をかけられました。


“木のホイッスル”ってどんなのだろう???
ホイッスルといえば、体育教師が持っているような銀色のものか、100円ショップにあるようなプラスチックのおもちゃしか思い浮かびません…。


当日、工作会場で、思わず「カワイイ!」と声が出ました。
小鳥の形をした木の笛です。



先生の手によって既に型紙がひかれているので、その線に沿って電動ノコギリで切り取り、尻尾と目にドリルで穴をあけて、尻尾の穴に小さな木のチップをはめ込みます。(この木のチップの大きさや差し込み具合で、ピーと鳴る音の高さや大きさが変わるみたい…)
オリーブオイルで全体を磨いてツヤを出します。(食用のオリーブオイルだから口に入れても安全です!)
最後に、小鳥のアタマのてっぺんにビスを差し込み、ヒモをつけてペンダントにしました。


首からさげるとちょっと大きくて重たいけれど、木のぬくもりを感じるホイッスルです。


リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE

「筋肉運動でフェイスケア・顔体操」by id:C2H5OH


顔も体の一部ですから、ボディケアに運動が欠かせないように、顔にも運動が欠かせません。筋肉をほぐし、血行やリンパの流れを良くして新陳代謝を促していく顔の体操は、シワやたるみやむくみを防ぎ、良い顔色を保っていく効果があります。女性はもちろん、日頃お洒落には縁遠い男にもお勧めしたいと思います。私もフェイスケアと聞いて「平介や?誰だそれは」と言った過去を持つ無粋な男ですが、顔体操だけは日頃から習慣にしています。


方法は簡単です。たとえば、
1.顔の中心に全ての筋肉を寄せるつもりで目をギュッと閉じ、口をタコ入道のように尖らせる。
2.顔の外側に全ての筋肉を広げるつもりで目を思い切り見開き、口を大きく開ける。
これをリズミカルに繰り返していきます。速度はゆっくりでいいですよ。手の平をぎゅっと握ってグー、パッと開いてパー、グー・パー・グー・パー、などという体操がありますが、ちょうど顔でそれをやるイメージです。筋肉をしっかり動かしながらやってみてください。
職場などで眠気が差してきた時に、ちょっとトイレの鏡でも見ながらこれをすると、表情が爽やかになるだけでなく、脳味噌もリフレッシュします。もちろん筋肉がほぐれているバスタイムに行うと最も効果的ですね。


声を出しても差し支えない場所なら、演劇でよくやる発声練習も効果的です。足を肩幅に開き、姿勢を良くして、まず満面の笑みを作ります。続いてそのにこやかな顔で、大きく口を動かしながら「あえいうえおあお」。
「あ」ならしっかり口を開いて「あー」。
「う」なら口を思い切りタコ入道にして「うー」。
「お」なら口の中にたっぷりとした空間を作って「おー」。
とにかくオーバーなくらいその発声に適した顔をすることが大切です。
普通の発声練習と違う所は、「あ」なら「あ」の顔を作ったまま、5秒から10秒くらいそれを保つことです。大声を出さなければいけないということはありませんから、鼻歌が歌えるバスルームなら、これもバスタイムにやってもいいですね。


ついでに舌体操もやってみましょう。まず上を向いて舌を真上に突き出し、舌を1秒間隔で右へ、左へ。メトロノームのようにカッチ・カッチ。これを10セットくらい。
次に前を向いて肩の力を抜き、舌を細く尖らせながら真っ直ぐ口の外へ突き出して3秒。そしてそのままの舌の形で口の中に引っ込めて3秒。これも出して入れてを10セットくらい。
次は舌を丸めるようにして真っ直ぐ前に出して3秒。そのままの形で口の中に引っ込めて3秒。これも出して入れてを10セットくらい。
これは顔の筋肉と言うより首筋のいい体操になります。


他にも色々な顔体操があると思いますが、どのような体操をやるにしても、最後は整理体操として、満面の笑みを作ってそのまま10秒。はい力を抜いて、もう一度笑顔10秒、はい力を抜いて、と数セット行って〆ます。


こうして顔の筋肉を積極的に動かしていくと、フェイスケアになるだけでなく、表情が豊かになる、気持ちも軽くなる、滑舌も良くなるといいことずくめです。


リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE

「あなたのだるまさんの色は何色?」by id:Lady_Cinnamon


 だるまさんといえば真っ先に浮かぶ色は赤だと思います。日本におけるだるまの80%を生産している群馬県高崎だるまは、もちろん真っ赤なだるまさんです。


 高崎だるま(少林山達磨寺)
 http://www.daruma.or.jp/index.html


 だるまというのは元々は室町時代に流行した、玩具の起き上り小法師の一種なのだとか。また、だるまさんが赤い理由ですが、少林山達磨寺さんのサイトやウィキペディアでも紹介されているように、起き上り小法師のモデルにインドの達磨大師の姿を重ねたからです。


 達磨大師禅宗を開いたお坊さんでして、嵩山少林寺で壁に向かって九年間座禅を組み続け、ついに悟りを開いたという通称「面壁九年」の言い伝えがあります。古典画の姿絵からも判るように、面壁九年の時の達磨大師の姿は、赤色の袈裟を頭からかぶった座禅姿。ですのでだるまの歴史では、最初の頃は座禅姿のだるまさんが主流だったようです。


 そのうちお寺に通う養蚕農家が、「七転び八起き」の起き上がり小法師であるだるまに、蚕が脱皮を繰り返して繭玉をたくさん作ってくれるようにと願かけするようになってから、だるまさんの姿は座禅姿から繭型へ、今ではずんぐりとした丸型になりました。なお、地域によってはかぼちゃ型や面長型、顔のデザインもひげの濃いものから愛媛・大分の姫だるまのように女性版もあります。


 だるまが赤いのは達磨大師の袈裟の色からも来ているのですが、そもそも赤は厄除け・魔除けの色であり、はやり病の疱瘡を引き起こす疱瘡神が嫌う色だったからという説もあります。だから親は子供に赤いだるまさんを玩具として渡し、健康祈願をしていたわけです。


 そんなだるまさんも、今では赤色だけではないんですよ。東京だるまのように金色・銀色の物もあれば、静岡県西伊豆にある五色願かけだるまのように、仏教における宇宙の五元素、五大「空風火水土」を象徴する色「青、黄、赤、白、黒」を五色に塗り分けただるまさんもあるんです。


 また静岡県の藤枝だるまも基本は赤ですが、現在では青、黄、橙、桃、白、黒、緑、黄緑、紫(藤枝なので藤色)と10色のカラフルなだるまさんが販売されています。おそらく、願い事のある人たちも好む色は多種多様であろうということで、どんな色でも願いを叶えてくれるようにとカラフルなだるまさんを製作されてらっしゃるのだと思います。


 藤枝だるま




 こちらはミニサイズ。カラフルでコロコロした姿が可愛い。


 下記のサイトでは、藤枝だるま店・五代目の長橋秀明さんによる、藤枝だるま話が掲載されています。藤枝だるまの製作動画もありまして、木型に和紙を張り付ける張り子作業だけでなく、起き上がり小法師になる土台の陶器を組み込む様子も分かりますよ。


 しずおか社会見学 タイケンダー
 http://taiken.cocolog-tnc.com/rabicon/2009/04/post-12db.html


 なお、タイケンダーで紹介されている藤枝だるま店は、すべてのサイズとカラーが揃っていますが、JR藤枝駅からもかなり離れた商店街(旧東海道沿い蓮華寺池公園近く)にあるお店です。もしもこの記事を読んで、藤枝だるまが欲しいと思ってくれた方がいてくれたとしても、特に都会にお住まいの方はここまで訪ねるのは大変だと思います。


 と言いつつ、このお店の周辺は静岡県中部でも、隠れた散策スポットなので、サプリテーマからは脱線しますが、イエはてなさんでは建築に詳しい方もいらっしゃるので、商店周辺のお勧めポイントを紹介させてください。


 1つ目は散策の日取り。蓮華寺池公園は藤の花咲く5月の藤祭りや、8月の花火大会で有名でお勧めの時期です。2つ目は歴史好きな方や文学通の方へ。東海道・藤枝宿の話題はもちろん、藤枝は鎌倉〜江戸時代に名を残した今川氏の歴史の残るマチです。また『アポロンの島』で知られる小説家、小川国夫の生家があり彼は藤枝で執筆活動を続けました。公園内の郷土博物館と文学館で資料展示がされています。


 3つ目は建築に興味のある方へ。あのル・コルビュジエや、フランク・ロイド・ライトの弟子のアントニン・レーモンドの元で学んだ、モダニズム建築家・前川國男が建てた図書館が近くにあります(岡出山図書館)。前川國男でピンとこない人は、丹下健三が前川事務所の出身なんです・・・。丹下健三を知らない方や建築史を知らない方には、この凄さを解ってもらえないかもしれませんが、丹下健三は「世界の丹下」とも呼ばれ、文化勲章も受章しており、最近の有名な建築家でいえば磯崎新黒川紀章を育成した方です。


 そんな日本の建築史に名のある建築家の作品が、静岡の(失礼)しかも藤枝なんて田舎に(これまた失礼)あるとは珍しいことです。だからといって手抜き建築ではなく、建物は小振りながらも前川流の小洒落たレンガ風。建築好きというかオタクな方にはお勧めスポットです(図書館向かいのお蕎麦屋さんはかなり美味しいですよw)。


 では、話題を藤枝だるまに戻します。市内散策までは行けないけれど、このだるまさんが欲しいという方はこちら。JR静岡駅アスティ内にある駿府楽市、JR藤枝駅北口にある藤枝市観光案内所、車でなら国道1号線から静清バイパス旧東海道の丸子宿・丸子梅園や丁子屋近く)にある体験工房「駿府匠宿」(http://www.sunpurakuichi.co.jp/takumi/index.html)でも販売されています(富士山静岡空港売店では現在販売されていないそうです・・・残念)。


 なお、静岡県の郷土だるまにはまだ種類があるのですが、先程紹介した西伊豆にある五色願かけだるまは瓢箪型で顔もユニーク。藤枝だるまとは異なり、色毎に願い事も変わります。こちらは富士見山達磨寺がJR修善寺駅からも遠く交通の便が悪いということで、お寺だけでなくネット販売をされているそうです(http://toi-daruma.jp/)。


 定番の赤いだるまさんは厄除けの意味で家内安全、交通安全、健康祈願、安産祈願など行われますが、他にも精神的強さを表す色として合格祈願、選挙当選の祈願も行われます。また他の色には、穀物の実りの色である黄色で商売繁昌・金運向上。清き白では良縁祈願、黒は魔除けとして厄災消除と願かけ内容が異なります。


 だるまさんは七転び八起きの縁起を担いだだけでなく、色の持つ力も合わせて祈願成就や福をもたらしてくれます。元々は玩具でもあるだるまさん。手に取った人たちの願いが込められ、普通の玩具から縁起物として親しまれるようになりました。さて、色を選べるとしたら、あなたは何色のだるまさんを選びますか?


イエ・ルポ 2 2月ヒット賞

今回のヒット賞は、#050「趣味・思い出集め・収納法まで!〈我が家の幸せコレクション〉」と#051「あなたが出会った、語りたい〈素敵な家族の肖像〉」に頂いたご投稿から3つ選ばせて頂きました。

※ヒット賞にはAmazonギフト券3,000円分をプレゼントいたします。

  (アマゾンギフト券は「ギフト券No.」がはてなポイント送信メールによって送付されます。)
»イエなてなのプレゼントについて

イエ・ルポ 2

「大量のレコードにうずもれたイエ、でも専用収納棟の秘策あり!」
by id:momokuri3


以前も何度か書いたことがありますが、〈我が家の幸せコレクション〉は、父と私のレコードライブラリです。ここでいう「レコード」とは、音楽その他の音声を記録した媒体全般のこと。アナログレコードもCDもオーディオテープも全て含みます。一部、ビデオテープやDVD、Blu-rayなどの映像記録媒体も含んでいます。私たち親子の目標は、レコードによって文化を収集していくこと。ですから、個人的な趣味に合う合わないは別問題にして、入手可能な物は手当たり次第まず集めておくことをにしています。


もちろんここでいう「入手可能」は予算の問題を含みますから、新たにリリースされる商品を片っ端から買い集めることは出来ません。そんなことをしたらジャンボ宝くじの一等が当たったとしても、あっという間に破産でしょう。そこで、購入対象の優先順位は決めています。


まず優先順位第一位はロックを中心としたポピュラー音楽(ここでは便宜的にクラシックと日本の歌謡曲を除いた音楽ということにしておきます)のアナログレコード。これは見つけたら即購入です。CDで再リリースされている物は若干後回しになりますが、一度の出会いを逃せばもうめったに出会えないことが多いですから、極力見つけ次第購入することにしています。同じマスターテープから起こされた物でもCD化にあたってはリマスタリングが施されて音が変わりますし、ジャケットやライナーなども文化の収集という面では大切な要素ですが、それらもCD化にあたって完全に復刻されることは少ないですから、やはりアナログレコードとCDとは別物です。


優先順位第二位は、同じくロックを中心としたポピュラー音楽で、廃盤になって相当の期間が経過しているCD。


第三位はジャンルを限らず、メディアの稀少さから保存しておきたい物全般。たとえばソノシートなどがこれにあたります。ソノシートとはペラペラのビニール円盤にプレスしたアナログレコードのことで、形状が薄く安価に作れるので、昔はこれを絵本などにセットした「音の出る本」がたくさんリリースされていたのです。
ソノシートの日本最大手は2007年に廃業してしまった朝日ソノラマという会社。その他の版元も今は存在しない会社が多いので、昔のソノシート本が今後CDブックなどになって再リリースされる可能性はほとんどないと言っていいでしょう。ですからこれは見つけたら貴重品です。たとえバラバラになった本をセロテープで貼り付けていて、そのセロテープも劣化してバリバリというような状態でも、収集対象にしています。


とにかくこんな具合で収集対象を絞っていても、集めに集めた物がぎっしりと棚に詰まって、すでに1部屋を完全占領。2部屋目の陥落も時間の問題です。コレクションはまだまだ増える予定。そこでレコードライブラリ専用の家を一棟用意するという夢を、半ば本気で考えています。
場所は日本国内ならどこでも構いません。探してみると、過疎地なら60坪も土地が付いて40〜50万といった中古物件も見つかります。直前まで人が住んでいた家ならリフォームしなくてもライブラリの保管には十分。ゆくゆくは隣接した家も買い取って、都会を脱出して田舎暮らしもいいじゃないかという構想です。いつか「レコードライブラリの村」なんて作れたら楽しいと夢見ています。
いえ、資金的には今でも十分可能です。田舎暮らしはすぐには無理でも、コレクションの引っ越しは、近々実行に移せるかもしれません。今はそのためのライブラリの目録(データベース)の作成と、それに対応した音源のデジタル化を進めています。コレクションの閲覧と日常の試聴は、PCでデータベースを検索し、デジタルデータにエンコードされた物で行う。原盤は別に保管、という形です。


これからの時代は脱都市一極集中。人も、コレクションも、地方への進出を考えていい時代だと思います。狭い都会暮らしで収納しきれなくなったコレクションはどんどん地方へ。そのために活用出来る格安物件の斡旋で村おこし。将来のIターン希望者も確保できて一石二鳥、なんていう地方活性策はどうでしょうか。
私ももしかしたら数年後には、人間も引っ越しました、山あいの村から緑のサプリをお届けします、なんていう書き込みが出来るようになるかもしれません。


イエ・ルポ 2

「ご両親に〈別荘〉をプレゼントしたご夫婦」by id:Cocoa


しばらく前にご近所に引っ越してきたご夫婦がいます。子供はいなくて二人住まいですが、頻繁に奥さんのご両親が訪ねてきます。奥さんとお母さんが一緒にお買い物に出かけたり、休日には四人で散歩している姿なども見られて、もうご両親はすっかり地域に馴染みきっています。
夏の終わりの日曜日に、このお宅のお庭で、バーベキューパーティーが開かれていました。もちろん出席者はこの家のご夫婦と奥さんのご両親の四人です。通りすがりに目が合ってご挨拶したら、あなたも一緒にどう?とお招きを頂いてしまいました。お言葉に甘えてお邪魔して、とてもご馳走になってしまいましたが、何より素敵だったのは、そんなお付き合いがご縁で、このご夫婦ととても仲良くなれたことでした。そして後日、なぜ奥さんのご両親がこうも頻繁に訪ねてくるのか、その秘密を知ることができたのです。
ご主人は早くにご両親を亡くされていて、結婚する時に一番嬉しかったのは、お父さんお母さんと呼べる人に再び巡り会えたことだったと言っていました。奥さんは、私じゃなくて親で選んだの?とご主人をどついていましたが、奥さんもそう言われて幸せそうでした。
このご夫婦が念願の庭付き一戸建てを手に入れる決意を固める切っ掛けになったのは、ご夫婦が同じ夜に見たという不思議な夢だったそうです。
夢の中で、ご夫婦はある中古物件を見に行きます。結局新築の夢は叶わないんだな、まぁ見るだけ見るか。そんな気持ちで中に入ってみると、なんと間取りが奥さんのご実家にとてもよく似ています。特にご両親が使っている部屋に相当する部屋は、窓の位置もそっくり。庭先の広さはずっと小さな物でしたが、あそことあそこに木を植えればそっくりになるじゃないかと、夢の中で語り合っていたそうです。
ご主人が食事の時にその夢の話をすると、奥さんも同じように夢を見ていたと分かって二人とも驚いたそうです。これは何かのお告げかもしれないと中古物件のチラシを注意してみていると、数ヶ月後に、奥さんのご実家ととてもよく似た物件に出会ったのだそうです。すぐに不動産屋さんに連絡を取って見に行くと、夢で見た物と同じではないものの、とても雰囲気が近かったのだそうです。
お二人の心の中に、また同じ考えが浮かんできました。この家に奥さんのご両親も呼び寄せたいと。しかし中高年と言ってもまだまだ中の方に近いお元気なご両親ですから、突然同居の話を持ちかけるのはいかにも将来の介護の都合を見越すようで、かえって嫌なお気持ちにさせてしまうかもしれません。そこで考えたのが「別荘」計画でした。ご実家でご両親が使っている部屋に相当する部屋を、置いてあるタンスの位置までそっくりに仕上げて、そこをご両親に自由に使ってもらう「別荘」にしてもらおうという計画です。ご両親は電車で2〜3時間の所にお住まいだそうですから「別荘」というには近すぎますが、「スープの冷めない距離」を楽しんでもらえたらと考えたそうです。
さっそくご両親部屋そっくり計画を実行に移し、新居を披露するからとご両親に泊まりがけで来ていただいて、そこで玄関の鍵の贈呈式を行ったそうです。キッチンの流し台やコンロ、棚の位置、お鍋やお皿や調味料などの位置までお母様が普段立っていらっしゃるキッチンと同じにレイアウトして、早速その夜は母と娘の二人が仲良く並んで夕食の支度をしたそうです。それから、まるで二世帯同居のような自由な行き来が始まったとのことでした。
玄関の鍵までお渡ししてプライバシーとか心配じゃないのかなぁと思ったら、ご主人がおっしゃるには、僕は全てをお見通しのお父さんと仲良く過ごしているマスオ君みたいなのがいいんだよとのこと。奥さんがおっしゃるには、波平さんとマスオさんみたいに二人して女性陣に隠れて悪さをするいい仲間なのよとのことでした。核家族でありながら二世帯同居のような暮らし方。お日様も笑っているような、とっても素敵なご家族です。


イエ・ルポ 2

「歴史ある木をギターにし続ける父と息子」by id:Fuel


その息子とは私の幼馴染みの同級生です。やつは音楽が好きで、中学生のころからバンドを組んで活動していました。同時に私と同じ工作好きで、色々な物作りに挑戦していました。
そんな彼が、ある日ギター作りをはじめました。ここにも自作ギターを作り上げた方がおられるようですが、音楽好きで工作好きの人は、どうしても自分の相棒は自分で作りたくなるもののようですね。
彼はお父さんも木工作が好きで色々な電動工具が揃っているという恵まれた環境にありました。その工具を借りて製作にいそしんでいるうちに、自然とギター作りが親子共通の趣味になっていったようです。
ある日お父さんが、立派なケヤキの板を持ってきたそうです。材質はよく乾燥し、おそらく数十年は経過しているという枯れ方をしていたそうです。お知り合いの親戚の古い家が解体されることになり、その一部をもらい受けてきたということでした。さっそくそれでギターを作り鳴らしてみたところ、思いのほかいい音色がしたということです。彼が言うには日本の材だと水目桜がピアノに使われたり、桂がギターに使われたりしていたことはあったが、おそらくケヤキのギターは市販品では作られたことがないだろうとのことでした。
それからというもの、この親子は思い出がこもる木を材料にギターを作ることに熱心に取り組むようになりました。お父さんのお祖父さん、つまり彼の曾祖父様は料理人だったそうですが、その使っていたまな板が、2本目の材料に選ばれました。昔のプロが使うまな板は、それは立派な大きさをしていたそうです。樹齢何年の木かはわかりませんが、きっと大変な年月をへていたものだったのでしょう。それが使われなくなって埃にまみれて朽ちていくのは本当に残念なことです。それならばいっそギターにして受け継いでいくことも許されるのではないかと、思い切って曾祖父様の形見ともいえるこのまな板にノコギリを入れることにしたとのことでした。
以降、道路の拡張で切り倒されてしまった柿の木や、畑を宅地に転用するために切られてしまった桑の木なども土地所有者にお願いして引き取ってきて、荒材に製材して乾燥中とのことです。並行してその木の植えられた年代や地域の歴史も調べ、昔のその付近の写真なども収集しているそうです。そうした資料とともに向こう十年自然乾燥を続け、その後にギターにすると言っていました。
この親子がギターの材料にするのは、そのままにしておけば燃やされてしまうか朽ちてしまうのを待つだけの木です。失われていく物を形を変えて残したい。形は変えても歴史はしっかりと記録して残したい。それがこの親子の願いです。
数年前、台風で倒れてしまった北海道大学の並木のポプラでチェンバロが製作され、その演奏会が行われたというニュースがありましたが、この親子はそれと同じことに取り組んでいます。
木はしっかり乾燥されていても、それが加工されてから落ち着くまでには、さらに長い年月を要します。切り倒されて生物学的な命は終わっても、さらに家屋やまな板といった構造材や道具としての使命を終えた後でも、楽器として新しい命を吹き込まれればそこからまた何十年と木は成長を続けていくんだと彼のお父さんは言います。朽ちていく物にもう一度命を与えていこうとするこの親子に、ただの趣味の工作の域をこえた崇高な思いを見る気がしています。


リブ・ラブ・スナップ 2月スナップ賞

今回のスナップ賞は、#027「MYウィンターカラー」「MYフェイバリット・ボックス」テーマより各3つずつセレクトさせて頂きました。


※スナップ賞にはAmazonギフト券3,000円分をプレゼントいたします。

  (アマゾンギフト券は「ギフト券No.」がはてなポイント送信メールによって送付されます。)
»イエなてなのプレゼントについて

リブ・ラブ・スナップ「MYウィンターカラー」

「イルミネーション」by id:siuajj22


これは去年のクリスマスシーズン。綺麗なイルミネーションに囲まれて、ブルーの色が全体を囲んでいました。真っ暗な中にこうした青白い光は幻想的でまるで夢の中のようなそんな空間でした!


リブ・ラブ・スナップ「MYウィンターカラー」

シクラメンby id:fumie15


冬に鮮やかに咲くシクラメンが好きです。くすんだ色の多い冬の街中で花屋を見つけるとシクラメンを探してしまいます。見つけるとその鮮やかさが嬉しいです。今年は人から頂きました。


リブ・ラブ・スナップ「MYウィンターカラー」

「雪化粧した湯河原の山」by id:iijiman


湯河原は気候温暖で滅多に雪が積もりませんが、それでも年に2〜3回くらいは山に雪が雪化粧します。今日2月2日は都心でも雪の予報。当地もとても寒いです。寒いのは苦手ですが、雪景色はちょっと好きです。by iijiman


リブ・ラブ・スナップ「MYフェイバリット・ボックス」

「祖父から譲り受けた大事なボックス」by id:Dictionary


祖父が仕事の書斎で大事に使っていた引きだしボックスを捨てようとしていたので、譲り受けました。長く使っていたわりにとても綺麗な状態で捨てるにはもったいない!中は新品同様に綺麗なままで、木の香りが漂います。今では大事なボックスとして仕事の書類を自分自身が入れて使っています。譲り受けた大事なボックス。これからも長く愛用したいと思います


リブ・ラブ・スナップ「MYフェイバリット・ボックス」

「バリ島の箱」by id:gallerybaaba


ヒンドゥー教の島“バリ”で見つけた素朴な箱。魅せられて手元に。朝な夕なにこの箱にお供えものを入れ、神へ祈りを捧げるバリの人達。自然素材で編んだかごの箱。手描きの図柄、組み合わせる色によって、編み目に味を醸し出している手仕事。その箱に毛糸玉を入れたり、リボンや紐類を入れたり、陽だまりで物作りする時に持ち運ぶのに便利。そして、部屋のインテリアアクセントにも重宝している愛すべき箱です。


リブ・ラブ・スナップ「MYフェイバリット・ボックス」

「コルク地のCDボックス」by id:VEGALEON


これはもう私が、20年以上使用しています「CDボックス」です。当時アナログレコードからCDへと音楽メディアが移行して、私もお気に入りのレコードはCDへ買いかえました。その頃にクルマなどで聴くために「お気に入りの音楽」だけを持ち歩くために購入しました。今改めて見るとコルク地に印刷された「CDのロゴ」がデカイですね!時代の最先端を行っているんだぞ!と言わんばかりに。それにしても「コルク」は全然劣化しませんね!驚きです!今でも現役です。


2月のAmazonギフト券当選者

2月(2月1日から2月28日)のプレゼント当選者を発表!!


id:TomCatさん、id:siuajj22さん、id:vivisanさん、
id:gallerybaabaさん、id:sumikeさん、id:choco-latteさん、
id:iijimanさん、id:Lady_Cinnamonさん、id:VEGALEONさん、
id:meizhizi87さん、id:aicyuさん、id:canorpsさん、
id:cerevisiae111さん、id:chairsさん、id:danburiteさん、
id:Dictionaryさん、id:lepremierpasさん、id:mododemonandatoさん、
id:momokuri3さん、id:Oreganoさん、id:Sharedさん、
id:tibitoraさん、id:toughさん、id:YuzuPONさん、
id:Catnipさん、id:Fuelさん、id:futanboさん、
id:mixcyuさん、id:miyupie777さん、id:Zeldaさん


ご当選おめでとうございます。
当選者様にAmazonギフト券500円分をプレゼントいたします。
これからも「イエはてな」をよろしくお願いいたします。


※アマゾンギフト券は「ギフト券No.」がはてなポイント送信メールによって送付されます。
「ギフト券No.」をアマゾンショッピングサイトに入力してご利用下さい。
»詳しい使い方についてはこちらAmazonのサイトへ )