イエコト・ミシュラン #071 PickUp3



みなさまこんにちは、hazamaです。ご投稿が「いわし」タイプから「人力検索」に移行してはじめての語らい、たくさんのメッセージで盛り上げてくださって、どうもありがとうございます! ダイアリーのコメント欄にも、ご感想や心配なことなど書き込みくださいましたが、ひとまずうまく運んでホッとしています。「おすすめメッセージ」のスターはやはり付けるのがいいなとか、質問ページの冒頭文にタイトルの書き方を付け加えなきゃとか、いくつか気づきがありましたので、改善してまいりますねw みなさまもお気づきのことがありましたら何でも聞かせてくださいませ。どうぞよろしくお願いいたします!

イエコト・ミシュラン #070 ピックアップ賞・ノミネート賞

そんなわけで、今日ははじめての「人力検索」での“イエコトミシュラン”#071のピックアップ賞・ノミネート賞のご紹介です。今回は、「アジアンな素材が活きるインテリア作りコンテスト」のテーマで、素敵なプランをいっぱいお寄せいただきました。今年挑戦してみたい「苔玉」作り、空間を涼しく彩る「ラタンのスクリーン」や「竹製家具のイス」、沖縄のシーサーをはじめアジアンな「人形でアクセント」、手作りもできる「和紙のぼんぼり」……。写真とともにご紹介くださった「イカットのすだれ」や、「モカ・マタリ ホワイトキャメルの麻袋をピンナップ」も、新鮮なテイストでした!


そんななかから、オリジナリティあふれる発想とプランをご提案くださったメッセージを、(一ツ星)〜★★★のピックアップ賞&ノミネート賞に選ばせていただきました。お手軽な夏の模様替えから、創作性と遊び心豊かなアイデアまで、本当に多彩なプラン。さっそく涼しいお部屋づくりを楽しみたいですねw


*今回のピックアップ賞は、〈みんなの住まい〉2011年6月末日公開の特集記事として編集、ご紹介させていただきます。


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 ★(一ツ星)

「影を楽しむ」by id:ekimusi


ずいぶん前になりますが実家の近くにあった、とってもお洒落なアジアンレストランは、店の内装やディスプレイまで拘っていました。
そのお店で特に印象に残っているのが灯りの使い方です。


ひとつは観葉植物の見せ方。
昼間は普通にさわやかなイメージなんですが、夜になるとなんともエキゾチックな雰囲気を醸し出していました。


その方法はとっても簡単で、暖色系の光りで観葉植物を下から照らしているのです。
これだけのことですが、葉影の表情が映し出されて、なんとも幻想的な感じになります。
たとえばこのグリーン、昼間はこんなポップ♪な感じですが、



これに灯りを使うと・・・こうなります。



オレンジの柔らかい光に包まれると、幻想的でエキゾチックな雰囲気になり、なんだか気分が落ち着きます。


下の方に灯りを置けない場合は、横に置くだけでもいいと思います。
観葉植物と灯りは、とっても相性がいいようです。


そしてもうひとつが、自然素材を組み合わせた、素材の良さが特徴のランプシェード。
ココナッツの殻を使ったものや、小枝を並べて束ねて丁寧に編んだフロアライトもお気に入りでした。
小枝のフロアライトはこんな感じです。



小枝を束ねた隙間からこぼれ出た灯りで、小枝の模様が壁に映り、木漏れ日のようでした。


この夏はまとまった休みがとれそうになく、なかなかリゾートにも行けないので、思い切ってイエでリゾート気分を味わう!というのも素敵ですね♪


我が家に昔からあるシンプルなシェードの灯り。ちょっと味気なく思っていましたが、少し前にいただいた、挟んである葉が透けて見える大きな紙。これをシェードにしてみたら、模様が映えて面白そう。


寝る前には部屋を暗くして、少しの灯りでくつろぎの時間を過ごす。


さらに、背の高い灯りを合わせたり、季節によって灯りの位置を変えてみたり。
家族みんなで灯りを工夫して、癒しのイエ作りを楽しみたいです。


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ミシュランコメント

これは素晴らしいアジアンな照明演出のお手本、贈呈です! 写真でこうして見せてくださると、その効果がくっきり浮かび上がってわかるものですね。大きめの観葉植物や、植物素材のランプシェードは、それだけでも素敵ですが、夜は光とシルエットのひろがりでこんなにも表情が豊かに変化するとは……。とりわけアジアン植物のインテリアにぴったりでオドロキ! 心がゆったりと和むくつろぎ感も満点ですね。私もうちにあるもので工夫して試してみたいと思います。

 ★★(二ツ星)

「アジアン素材で彩るスピーカーシステム」by id:TomCat


スピーカーボックスというと、だいたい前面は剥き出しか、黒のパンチングメタル、あるいは黒いネットというのが普通です。でも私は敢えてそのお約束を激しく破ってしまう物を作りたい。というわけで、最初に自作したギター用スピーカーは、前面に赤や黄色のパッチワークの布を貼った物でした。


再びそんな遊び心に火を点けてくれたのが、バングラデシュ製というジュートの布でした。その布は、生産者の素性もハッキリしていました。それはバングラデシュ独立直後に設立されたグループでした。


東西パキスタンの内戦は人々に酷い爪痕を残しました。そのことは、あのジョージ・ハリスンがシングル「バングラ・デシュ」を緊急リリースし、さらにバングラデシュ難民救済コンサートまで行っていたことからもうかがい知ることが出来ます。


そんな混乱期に、人々が既に身につけている伝統的手工業の技術で生きていけるようにと設立された生産グループが今も作り続けている布。それが、私の手にした布だったのです。バングラディシュの人々にとって、ジュートはとても身近な素材です。今もそれを活かした手作りの布が作られ、それを通じてバングラディシュの文化が世界に発信されていく。とても素晴らしいことだと思いました。


というわけで、その布をさっそく数枚購入してみることにしました。それは粗く織られた、日にかざすと光が透けて見える涼しげな布でした。幅は約30cmという細長い物です。3枚は横に並べて三尺幅のエスニック調暖簾に。これはこの布のお約束の使い方です。そして残った二枚を「トーンゾイレ」というスピーカーシステムの前面に張ることにしました。


トーンゾイレというのは、縦長のボックスにスピーカーユニットを何個も配置した、よくコンサートホールなどに見られるスピーカーシステムのことです。ボーカル用スピーカーに適した数々の特徴を持っていますので、私もそういうのを一対、自作していたのです。そのスピーカーボックスの前に布を持って行ってみると・・・・。おーーー。いい感じです。大きさもほぼ合っていました。何より、先に作っていた暖簾とベストマッチング。部屋に一体感が生まれます。


そのスピーカーボックスは、塗装も何もしていない合板剥き出しの姿でしたので、まず箱の表面をアジア調に飾ることにしました。使ったのは、まるで麻袋のような粗い織物に見える壁紙でした。ちょっと煤けた感じの色合いが何とも言えません。


それで箱の周囲をくるみ、大きさを合わせて作った木枠に例のジュートの布を張り、ボックスの前面に設置すると・・・・。出来ました!アジア風味のボーカル用スピーカー!これで歌っちゃうよ〜、アジアの歌!!


私は手に入れた布が縦長だったので、同じく縦長の一般的でないスピーカーボックスを飾るために応用しましたが、このやり方は、自作の様々なスピーカーボックスに適用できると思うのです。


イエはてなでも様々なスピーカーシステムの自作例が紹介されてきました。オーディオの自作の中で、最も大きく音に影響する部分は、やはりスピーカーです。一番楽しくやり甲斐のある分野と言えるでしょう。しかし自作の欠点は見栄えです。手作りの合板の箱はまるで工事現場のコンクリートを流し込む木枠のようで、いまいちインテリア性に欠けてしまいます。


それを、部屋の他の調度と統一感を持った外観に仕上げる。しかも市販品にはないオリジナル感溢れた作品に。そのための材料として、箱を飾る壁紙と、前面を飾る布の組み合わせは、とても効果的です。


たとえば和風の部屋なら、漆喰壁や珪藻土の壁のように見える壁紙で覆ったボックスの前面に、薄物の久留米絣なんて面白いと思いませんか。季節によって前面の布を模様替えするのも楽しそうですね。最近よく見かける天井吊り下げ型スピーカーも、部屋の雰囲気に合わせたファブリックパネルのような装いを持ったら楽しそうです。音だけでなく、そんな一風変わったデザインを目的にスピーカーシステムの自作を楽しむというのも、イエで楽しむ音楽を、一層文化の香り高い物にしてくれるのではないでしょうか。


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★★ ミシュランコメント

以前から私も思っていたのです。オーディオ機器やスピーカーなど、どうしても無機質な感じで、特にナチュラルな素材感でまとめたお部屋の中に溶け込まないんだよなぁって。そして、今回実作された「ジュートの布」によるスピーカーボックスの素敵なこと! 素材へのこだわりや詳しい装い方とともに、暖簾との組み合わせで、素材による空間の一体感も考えられるあたりは、さすがです! さらに、和の壁紙と「久留米絣」といった組み合わせや、季節やインテリアによって前面の布をファブリックパネルのように掛け替えできるようにするご提案まで! ほかでもない、情操豊かな音楽を楽しむためのものですから、ぜひ装いにもこだわりを。アジアン・インテリアをオーディオ設備にも反映させるという素晴らしいメッセージに、★★を贈ります!

 ★★★(三ツ星)

「タイの傘でテーブルを飾る」by id:C2H5OH


タイというと、私は傘を思い浮かべます。タイの伝統的な傘は日本の唐傘とちょっと似ていますが、骨組みはサーという木で出来ています。布張りと紙張りがあるようですが、白、赤、黄色、青、緑など色とりどり。そして独特の鮮やかな絵付けが施されています。

この傘の産地としては、チェンマイ県にあるボーサンという村が有名で、ここでは昔から、骨組み、紙漉き、紙張り、彩色、絵付け、油塗りなど、傘にまつわる全ての工程を行ってきた傘の名産地なのだそうです。この傘が75年にアメリカで行われたイベントで、タイ政府のコーナーの装飾に使われたことから人気に火が付き、世界的に注目されるようになったという話です。


この傘を使ってテーブルを飾れないでしょうか。形としては、ビーチパラソルを立てた屋外用のテーブルのような物を考えています。まず、テーブルは丸形とします。形はこんな感じ。木製なら自作できそうです。
http://www.estoah.co.jp/item/3110.html
大きさは、窓辺に置いても邪魔にならない程度の小さな物としましょう。


傘の方は、タイの傘はたいてい持ち手の所が曲がっていない真っ直ぐな物ですから、それがうまくスッポリ入り込む竹を探してきて、そこに傘の柄を差し込みます。傘もあまり大きくない、可愛い物を選びましょう。


あとは、傘を差し込んだ竹をテーブルのセンターホールに差し込めば完成です。それだけの本当に簡単な工作ですが、季節や気分によって傘を変えてやることで、室内で楽しいリゾート気分が味わえるテーブルになるのではないかと思うのです。


この下で楽しむのは、たとえばココナッツのアイスクリーム。水100mlくらいに好みの甘さの砂糖を溶かして煮立て、ガムシロップ状になるまで煮詰めます。そこに好みの量のココナッツミルクを注ぎ、泡立て器でよく泡立てて金属製バットに注ぎ冷凍庫に。途中何回か取り出して掻き混ぜながら凍らせると出来上がりです。アイスクリームメーカーを使えばさらに口当たりが滑らかです。ココナッツを半割にした器に盛ると雰囲気が出ますね。


もちろん日本の絵日傘などを取り付けて、野点の席のようにしてもいいですね。抹茶と和菓子を楽しんだり、宇治金時のかき氷もいいなぁ。夜は夜風に当たりながら、ゆっくりとこの席でお酒などを楽しみましょう。


部屋の中でエスニックなリゾート気分が味わえるこの計画を、夏までにぜひやってみたいと思っています。既に傘は赤系と青系を各1つずつ入手済みなので、あとはテーブルを作るのみです。


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★★★ ミシュランコメント

夏、アジアン、リゾートハウス! このタイのカラフルな傘を使ったテーブル・デザイニングの大胆な発想と存在感の大きさは、まさにサプライズでした! これだけで日常をガラリと変えるリゾート空間が出現しますね。チェンマイの名産地で作られている紙、布、絵付け、傘の仕立て。こちらも私ははじめて教えていただきました。ココナッツアイスも、ちょっとしたタイ料理も手作りしたりして、イエに素敵な夏時間が生まれることうけあいです。テーブルまで制作されるとこのことで本格的ですが、折りたたみの木のテーブルを2つ置いて、真ん中に傘を立てる工夫をすれば、うちでもできそう! 壁や家具などのインテリアに増して、「傘」の効果はうんと大きくて、しかもシーズンオフには普通にたたんでおける。タイの色彩と手仕事が素敵な傘のご紹介と、この素晴らしいアイデアに、キラキラの★★★を贈呈します!

「リネンでハンドメイドマット」by id:siuajj22


今年何か作るぞーーと始めたのがリネンでマット作り!
リネンって肌馴染みがよくってマットにしたら凄く気持ち良いんじゃないかな〜?なんて思ったんです。
これから夏場は節電モードに切り替えていくでしょうし、そうしたときに”ござ”みたいのもいいかなと思ったのですが、出来れば年中使いたいなと思って、リネンのマットならば夏場も心地よく肌に馴染んで座っていても気持ち良いでしょうし、涼しさも感じれるので節電としてクーラーをつけずにこのリネンのマットにゴロ〜ンと寝転んだら気持ち良いんじゃない?!・・・続きを読む

「芦や竹のすだれでコレクションボード風に」by id:offkey


夏になると窓にすだれを掛けることで涼を取ることができますが、すだれが下がっている空間はなんとなく涼しく見えるものです。そこで、せっかくですので窓ばかりではなく、壁掛けにすると室内がぐっと涼やかになるのではないかと思いました。


すだれといっても大きさはいろいろです。部屋全体をアジアンっぽく飾ってみたいと思うのであれば、ベランダに掛けるような大きなすだれを壁一面に掛けてみるのはどうでしょうか。・・・続きを読む

「すだれを使って『涼やか床の間』計画」by id:SweetJelly


こちらの「やわらか床の間計画」の夏バージョンです。
http://q.hatena.ne.jp/1292994072/277824/#i277824
今回の材料のメインは、すだれ。このすだれを壁に掛けて、そこを床の間のようなスペースとして楽しもうという計画です。


すだれと一口に言っても、ピンからキリまで。高貴なお方が室内で使う厳選された竹で丁寧に編まれた御簾から、庶民が窓の外に下げて使う葦製の物まで、・・・続きを読む

「千代紙で壁を飾る」by id:Fuel


今までも何度か話題にのぼってきた千代紙ですが、私も端切れを見つけて買ってきました。色々な模様が手に入りましたが、大判の千代紙の断ち残しで、みな細長い形をしています。そこでこの形を生かして「千代紙の額縁」を作ってみることにしました。

まず適当な角材でロの字型の木枠を作りました。そして木工ボンドを塗りつけて、木枠を包み込むようにして千代紙を貼っていきました。枠の角部分は千代紙を45度に切って合わせていきました。・・・続きを読む

「襖と障子の模様替え」by id:maruiti


我が家には、やんちゃ盛りの子供が二人おり、襖や障子に穴を開けてしまうようになった。


仕方なく張替えをしようとしたが、妻と話し合っていたら、素敵なアイディアが降りてきた。
カラフルな紙や、模様の入った和紙を穴の開いたところに貼ってデザイン障子にしてしまおう!と。


そこで近所にある紙の専門店に行ってみた。・・・続きを読む

「ルンギで作るカーテン」by id:Cocoa


ルンギとは、ターバンやスカーフ、腰布などとして用いられる布のことです。インドでは主に男性用の腰巻きとして使われているようで、色も白というか生成りというか、シンプルな物が多いようですが、シッキムやネパールの方に行くと、これは主に女性用。可愛い柄や鮮やかな柄のルンギがたくさんあります。


ネパールでのルンギの一例。
http://www.minpaku.ac.jp/e-news/64otakara.html・・・続きを読む

「かんじきの飾り物」by id:Catnip


雪国では今もかんじきが現役です。かんじきの歴史はとても古く、縄文時代の遺跡からも、かんじきの一部だったと思われる物が出土しているそうです(青森県八戸市・是川遺跡など)。


雪国の生活では今も必需品ですから、雪深い地の家に行ってみると、一冬履き潰して縄が擦り切れたようなかんじきが置いてあるのをよく見かけます。・・・続きを読む

ケヤキで作った賽銭箱型家庭内募金箱」by id:watena


木材は世界共通の素材ですが、木材が本来持つ美しさを珍重するのは、とても東洋的ではないかと思います。
先々月、綺麗なケヤキの板を知り合いから頂戴しました。ケヤキといえば賽銭箱です。いえ、もちろんケヤキは古くから様々な用いられ方をしてきた日本の代表的な木材の一つですが、その時は咄嗟に賽銭箱が思い浮かんだのでした。画像検索をしてお手本となる形を探し、最もシンプルなこの形を真似て作ってみることにしました。・・・続きを読む

「竹筒スピーカー」by id:momokuri3


「竹 スピーカー」などで検索すると、たくさんの竹筒を使ったスピーカーの実例が見つかります。私もいつか作ってみたいと思っていましたが、オークションで口径10cmの楽器用スピーカーが2個手に入りましたので、それを使って作ることにしてみました。


使った竹は、春先にハイキングに訪れた山里で見つけた物です。太く頑丈で、素晴らしい竹でした。それを地元の方がチェンソーで切り倒していたのです。・・・続きを読む

「眺めて涼むインテリア」by id:sumike


ラタンや竹のスクリーンやパーテーション。
これらは本来は間仕切りですが、そのまま壁際に置いて壁面の飾りにすると、アジアンリゾートの雰囲気を楽しめます^^


また、壁面を夏だけ塗り替えるのは難しいですが、涼しげな色のファブリックをラタンや竹のパーテーションにかけて壁面を寒色系の色で覆うと、簡単に部屋の雰囲気が大きく変えることができて体感温度も2〜3度変わってくる気がします。・・・続きを読む