イエ・ルポ 2 #027 PickUp5



みなさまこんにちは、ハザマです。昨日はじまった“リブ・ラブ・サプリ〜SEASON”#025、さっそく賑やかに楽しい語らいが進んでいますね! どうもありがとうございます。真冬の季節のお楽しみといえば、やっぱりアツアツの美味しいものですよねー。お鍋料理は先日ぞんぶんに語り合ったので、ぜひお鍋以外で真冬の旬を味わうお料理をたくさん教えて頂きたいなと思っています。旬の食材をいただくことは健康づくりにも通じますよね。私のように風邪を引いてしまうと、食で健康維持する大切さも身にしみます(笑)。美味しく元気に冬を過ごすシーズンサプリ、教わり合ってどんどん取り入れたいですね!


さて、今日は幸せな語らいで盛り上がった“イエ・ルポ 2”#027のピックアップ賞・ノミネート賞をご紹介します。ご提案頂いた「我が家の愛着アイテム」というテーマも素晴らしく、愛しいエピソードがたくさん集まりました! 使い込んで手に馴染んでくるモノ、家族で過ごした時間が刻み込まれたモノ、贈られた真心とともに大切に持ち続けているモノ…。思い出深い物語もいっぱいご披露頂いて、モノの本当の豊かさをかみしめた思いです。みなさまの愛情がちりばめられた語り、素敵なメッセージをどうもありがとうございました!

イエ・ルポ 2 #027 ピックアップ賞・ノミネート賞

#027では「使い込むほどに価値と味わい!我が家の愛着アイテム」のテーマでご投稿頂きました。
普段何気なくイエで使われているモノにも、それぞれ愛着の物語があるって素敵。そう思わせてくれた書き込みがとても多くてうれしくなりましたね。おばあちゃま、お母様から私へと受け継いでいる「鉄なべや土鍋、フライパンといった調理器具」、お嫁入り道具を手入れして使い続けられている「包丁」、ご両親が結婚された時から今も活躍する30年前の「オーブン」、やさしい使い心地の木の「まな板」や「すり鉢(あたり鉢)とすりこ木」、おじいちゃまが贈ってくれた「学習机」、時とともに味わいを増してくる「革製品」や「父の革ジャケット」…。結婚祝いに贈られた「鳩時計」や、大事にお手入れされてきた「居間のフローリングです!」というエピソードもいいなぁって、うっとりでした。なかには、使うほどにいい風合いに馴染んでくる土鍋は「家族で食卓を囲ったときの思い出が詰まってる」「まるで自分たち家族を表わす鏡のよう」といった言葉も見られて、とても印象に残りましたね。また、盛り上がった「本」のツリーでは、従兄弟からもらった本を今度は従兄弟の子供たちへと贈られたお話や、「レコード」の書き込みでは30年前の子供の頃のレコードを自分の子供に…といったエピソードなど、モノをめぐるストーリーが素晴らしかった! 思えば時間というのはモノの属性、モノにはさまざまな時間が刻まれるんだ…って、幸せな実感をくれる語らいでしたw


今回は本当に思いのこもったメッセージばかりで迷いに迷ったのですが、下にピックアップ賞・ノミネート賞のルポをご紹介しますね。読ませて頂きながら、私も愛しいモノに囲まれたイエをつくっていきたい、幸せな物語を重ねていきたいと心から思いましたw


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「手作りの浸けペン式万年筆」by id:Oregano


中学生の時、一本の木の棒に出会いました。太さは1cmほど、長さはちょうどボールペンくらいの、何かの切れ端です。しかし木質は緻密で固く、そしてとても美しいのです。おそらく樫の仲間の木ではないかと思われました。それを持って帰って、何にしようかと考えた結果、削り出してペン軸にすることにしました。カッターで削ろうとしたら刃が負けてポキポキと折れてしまうので、小刀で削っていくことにしました。そのくらい固くて緻密な材質だったのです。小刀で正確な丸軸に削り出していくのはとても難しい作業でしたが、ゆっくり時間をかけて削っていきました。
ペン先は、父のタンスの引き出しに入っていた、誤って踏んで軸を割ってしまったという、壊れた万年筆のペン先を用いることにしました。18金のなかなか立派なペン先です。割れた軸を分解してペン先を取り出し、ペン軸に切れ込みを入れて、ペン先の根元に2液混合エポキシ接着剤を塗りつけて押し込み固定しました。うまく固定できるか心配でしたが、結果はとても堅牢に作ることができました。
こうして作った万年筆のペン先を持った浸けペンというか、浸けペン式万年筆というかの妙な筆記用具は今でも健在です。軸がよく手に馴染み、書き疲れが無く、書き味がとても滑らかなので、手紙を書く時にとても重宝しています。今の時代に私が郵便というコミュニケーション手段を愛用しているのは、このペンがあるからではないかと思います。
何の塗装も施していないペン軸の木の肌は、使い込んでちょっと黒光りしています。18金のペン先はあくまで書き味滑らかですが、おそらくずっと使っている間に、私の運筆の特徴に合わせて、それなりにペン先が磨り減っているのではないかと思うのです。つまり使い込むことで私専用に調整されてきた最高のペン先ということです。木の軸は使い込むほどに味わいを増し、ペン先は使い込むほどに価値を増す、最高のペンです。


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「新築を機に買ったダイニングテーブル」by id:canorps


家を新築した時に、ダイニングテーブルを購入しました。
今までは狭い団地住まいでしたから、結婚当時に購入した小さな二人用の
ダイニングセットに子供のいすを置いて使っていたのですが
いい機会ということで、あこがれていた大きなダイニングテーブルを購入しました。
樹液を採取した後のゴムの木を特殊加工したというもので作られたダイニングテーブルは
自然の風合いも私たちの好みで、その上、樹液を取ったあとのゴムの木を無駄にしない点も
気に入り、購入を決めました。
まだ三年しかたっていませんが、今でも子供たちがお絵かきした筆圧でできたあとなどがところどころにあり、これが味になっていくんだねと、主人とよく話しております。
これから先も大事に使って行きたいテーブル。
子供たちが大きくなっても家族で食をかこんだり、一緒に勉強したり。
いろんな思い出が増えていくと思います。
椅子もセットで購入していたので、今回
新しい家族が増えたのでもう一脚購入しようと思ったところ、なんとその椅子は廃盤になってしまったとのこと。
ダイニングテーブルはまだあるのですが椅子は別のデザインのみが残り我が家の椅子はもうないんですって。
後半年早ければあったそうなんですが・・・。残念です。
ちなみに、団地で使っていたダイニングセットは、二階で主人の勉強机になりました。
こちらもこちらで愛着のある品です。


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「南部鉄器のすき焼き鍋」by id:tough


調理用品という包括的なツリーもありますが、こちらでは物品に関する話題ではなく、それにまつわるルポ中心の話題ということで、ツリーを分けて書かせて頂きたいと思います。
このすき焼き鍋は、昔の下宿屋に置いてあった物だったそうです。そのころの学生の住まいというと、アパートとは形式の違う、民間の学生寮と言った感じの下宿屋が主流だったそうです。
そのすき焼き鍋は、下宿生の間でずっと受け継がれ、使い続けられてきた鍋だったそうです。下宿に残る写真を見ると、少なくとも1960年代にはすでに存在していたとのことでした。
下宿生は、すき焼きだけでなく、目玉焼きから焼きそばまで、この鍋で作ったそうです。むしろ貧乏学生にはすき焼きよりこちらの方が主流だったことでしょう。金のない学生は小麦粉を水で溶いて、具のないお好み焼きを焼いてそれを食べていたとの話もあります。よく手入れされて油が馴染んだ鍋肌は、どんな素材もおいしく焼き上げてくれたそうです。
そんな下宿屋が、時代の流れと共に取り壊されることになり、お世話になった元学生たちが集まり、共同で使っていた道具などを思い出の品として分け合うことになったそうです。こうしてそのすき焼き鍋は父に引き取られ、わが家にやってくることになりました。
父の青春の思い出のすき焼き鍋ですから、昔の下宿生がしていたように、わが家でもとても大切にしています。使い込んだ鍋肌には今もよく油が馴染み、黒光りしています。こういう物は使えば使うほど手入れが行き届いて、寿命が長くなるみたいですね。父は、今も現役で使い込まれて黒々としている鍋肌を見て、昔と全く変わらないと、ちょっとうれしそうです。


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「友だちが手作りしてくれたシステム手帳」by id:Cocoa


ちょっと見ると、どこにでもある普通のシステム手帳ですが、手に持ってみると、まず手触りが違います。使われている革はヌメ革といって、牛革を植物性のタンニンで丁寧になめし、時間をかけて自然乾燥させた表面加工を施さない自然な風合いの革。だから最初は素朴で固い印象の革ですが、使い込んでいくうちに柔らかな印象になってくるんです。そういう革を一針一針手で縫い上げていった素晴らしいシステム手帳。これは結婚退社した友人が作ってくれた物なのです。
「これを私だと思って一緒に働いて」
そう言って渡してくれました。
彼女は素晴らしい感性で企画を立ち上げ、すごい実行力でそれを実現していく、本当に仕事の出来る人でした。そんな彼女が作ったのですから、内側のカード入れなどもとても使いやすく出来ています。仕事を知っている人が作った、仕事のための手帳です。でも、可愛いカードがサッと取り出せる女の子チックな隠しポケットも付いていて、そういうところがまた彼女らしくて素敵です。
ヌメ革は革の表面が加工で覆われていませんから、使い込むごとに深い味わいを増していきます。よそよそしかった表面には、使い込むことによって光沢が出てきます。色も染料で染められていた色が、時間の経過と共に生み出される深みのある色に変わっていきます。まだ使い始めて一年ちょっとですから、本当に深い味わいが生まれるのはもっとずっと先ですが、でもだんだんいい感じになってきました。
もちろんそういう革ですから、お手入れは欠かせません。親友と接するのと同じような気持ちで大切に大切に使っていこうと思っています。私の宝物のシステム手帳です。


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「端溪の硯」by id:MINT


端溪の硯、それはとても貴重な硯です。広州に斧柯山という深山幽谷があるそうです。そこを流れる谷川を端溪といい、この硯の原石はそこで生まれたものだそうです。端溪の石は唐の時代から硯に最適と珍重されてきたそうで、黒の中に紫が感じられる、艶やかで深みのある色をしています。
この硯を使うと、他の硯よりずっと早く墨が擦れます。そして濃く擦った時は他の硯で擦った墨より黒々さが美しく、薄く擦った時は他の硯で擦った時より滲みのグラデーションが美しいのです。きっと墨の粒子がそれだけ他の硯より細かいのだろうと思います。
この硯は、小学校の習字クラブの顧問をなさっていた先生からいただいたものです。先生はお坊さんの資格を持っていて、それは字の上手な先生です。私は習字クラブに入って、ずっとその先生に字を教えてもらっていました。その先生が私たちの卒業と一緒に退職されることになって、私はへたくそでしたが先生に色紙を書いて贈ったんです。そうしたらすごく喜んでくださって、その場で、これを使いなさいと硯箱ごと手に持たせてくださいました。
その時は大好きな先生から愛用の硯をいただいたことだけで喜んでいたのですが、父の知り合いに骨董が好きな人がいて見せたら端溪硯に違いないと言われて驚いてしまいました。もしやそんな貴重な物をと先生にお聞きすると、やはりたしかに端溪硯で、家族一同びっくりしてしまいました。
硯も手入れが大切です。普段は使い終わったらすぐに隅々まできれいに洗います。古い墨は宿墨といって、これが残っていると、次に新しい墨を擦っても、その墨が台無しになってしまいます。
また硯は石ですから半永久的に使えますが、それでも使っているうちにだんだん磨り減って、気持ちよく墨が擦れなくなってきます。硯の墨を擦る所(陸といいます)を光に透かしてみると、キラキラした細かい粒が見えます。このキラキラが鋒鋩とよばれる硯の命なんです。鋒鋩が磨り減ってしまったら、専用の砥石のような物で陸を研いで新しい面を出してリフレッシュさせます。これを鋒鋩を立てるといって、普通は硯作りの専門家にお願いしてやっていただきますが、優れた書道家は自分で鋒鋩を立てることができます。
私が成人式を迎えるころ、先生からお手紙を頂戴しました。書道を楽しんでいますか、硯は使っていますか、だいぶ使い込んだ物を渡したので、そろそろ一度手入れをする時期かもしれない、硯を持って遊びにいらっしゃいと書かれていました。十何年ぶりにお会いする先生はとてもお元気で、私はいい歳をして、小学生に戻って先生に抱きついてしまいました。
この次、この硯に鋒鋩を立て直すのはいつになるでしょう。たくさん字を書いて、たくさん硯を使って、また先生に会いに行きたいと思います。今年の書き初めも、もちろんこの硯を使って書きました。一生使っていきたい私の宝物です。 


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「手作りカップby id:haruyo_koi


小さいときに子ども会か何かの行事で、
陶器でお皿やコップを作りにいきました。
私はおばあちゃん子だったので、おじいちゃんと一緒に出かけるのははじめてで
ちょっと困っていました。
あまり話さない人で、なんとも言えない、風格が^^;・・・続きを読む

「多分40年くらい前のフライパン」by id:iijiman


うちに1つのフライパンがあります。鉄製、表面にコーティングのないクラシックなタイプです。
これ、私が学生の時に下宿を始めた際、母親から譲り受けたものなのですが、新品ではなく、母が新婚時代に買ったものだったそうです。
そのフライパンを最近、奥さんが使っています。・・・続きを読む

「腕時計」by id:Zelda


実は、小学生の時に買った時計を未だに使っています^^
もう10年以上でしょうかw
どうも愛着があって新しい時計をかえずに今日まで使い続けています。
たぶんこの時計が壊れるまでずっと使い続けるんだろうな。・・・続きを読む

「使い込むほどに手に馴染んでいく工具類」by id:momokuri3


機械いじりや工作が大好きな子供だった私は、自分専用の工具がほしくてたまりませんでした。そんな時、父と歩いているとスーパーの店先で百円均一コーナーをやっていました。覗いてみるとニッパーやプライヤー、ドライバーといった工具類が置いてあります。・・・続きを読む

「弾いて弾いて、弾き込んできたギター」by id:TomCat


あれはまだ中学に入りたての頃でした。テレビを見ていた私は、ギターを弾きながら歌っているミュージシャンの姿に、突然すごい憧れを抱き始めてしまったんです。かっこいい・・・・。
それからというもの、もう、寝ても覚めても、ギターが欲しくて欲しくてたまらなくなってしまいました。・・・続きを読む

「着物」by id:natumi0128


母や祖母のお下がり。
友人知人から譲ってもらったもの。
古着で買った、知らない誰かが着ていたはずのもの。
もちろん、自分で買ったものも。
着物には、古いものほど、いろんなエピソードや思い出がくっついていて、身につけるたび、感慨深い気持ちになります。・・・続きを読む

「母からもらったバッグ」by id:teionsinonome


母からもらった牛革のバッグが真っ先に浮かびました!
イルビゾンテのショルダーバッグで、もう20年以上前でオンリーショップが日本にまだなく販売店が輸入して売っていた頃に買ったものだそう なのにまだお店で同じものが売ってあるんですよ!・・・続きを読む

「ちょっと妙かもしれませんが…竹の割り箸」by id:Fuel


最近、中国産の木製割り箸が輸出禁止になったことから、竹の割り箸が出回っています。なぜそこまでして輸入にこだわるのか、輸入を止めて国産を使えば中国の自然も日本の山林も両方守られるのにと歯がゆい思いがしますが、出回っている物は仕方がありません。私は常にマイ箸持参ですし、職場の仲間もマイ箸組が多くなりましたが、・・・続きを読む

「グローブ」by id:to-ching


正確には硬式用のファーストミットです、5年前くらいに、息子とキャッチボールをするために購入、グラブが欲しかったのですが、比較的安かったのでこれにしました(息子にはグラブを)子供の剛速球にて、革が柔らかくなり、また使用後の手入れも欠かせません。・・・続きを読む

「自分のお気に入りの柄・色・素材で作ったトートバッグ」by id:peach-i


既製品のバッグを買うよりも、自分で作ったトートの方が愛着がわき、多少の不恰好部分があっても大事にしています。
自分の好きな色、柄、素材で手作りしただけあって、飽きが来ないんです。
汚れても洗える素材で作っているので、繰り返し使用できるよう、先を見越した作りにしてあります。・・・続きを読む

「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」


「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」
テーマ「リブ・ラブ〈ハッピーニューイヤー〉スナップ」から、今日の一枚をご紹介!
id:helltaxiさん、ご投稿ありがとうございました。




正月過ぎのお雑煮
正月三が日のお雑煮は三つ葉も入って見栄えが良いお雑煮なのですが、これは正月過ぎて余ったお餅と有り合わせの物で作ったお雑煮です。
具は、ネギと鶏肉とお餅というシンプルなお雑煮ですが寒い朝は体が温まっておいしいです。三が日のお雑煮も写真を撮っておけばよかったと後悔してます。



スナップコメント

あったかいお雑煮の幸せ、日本に生まれてよかった〜って実感ですよねw
鶏とネギといえばベストカップル、しかも風邪予防にも最高。
お正月のお祝いではありますが、冬の間じゅういただきたい感じです。
うちの実家でもお正月三日目は鶏と三つ葉なんですが、来年はネギも入れよ♪
−ハザマ−


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