「子供部屋とリビングにホットライン」by id:Oregano


子供が大きくなってくると、勉強などの都合で自室に籠もる時間が長くなっていきます。私も高学年になって、だんだんそうなっていきました。そんなある時、父が面白い提案を持ちかけてくれたんです。


「伝声管て知ってるか?」
「何それ」
「ちょっと試してみようか」


父がベランダに出て、上からホースを垂らしました。私は庭に出て、ホースの端を耳に当てます。父が反対側のホースの先を口元に持っていき、おーいと囁きました。すごい!!すぐ近くでしゃべっているようによく聞こえます。


「これが伝声管。伝える声の管と書く。電気が要らず故障もないので船などの中でよく使われていたんだぞ」
「あ、テレビの映画で見たことあるかも」
「これをお前の部屋とリビングの間に取り付けてみないか」
「ほんと?面白い!!」


こうして、子供部屋とリビングの間にホースが渡されました。設置には、どちらの部屋にも使っていないエアコン用の穴があったので、それを利用しました。ホースの両端には、ペットボトルの上部分を切り取って漏斗状にしたものをはめ込みました。これで船の伝声管と同じようになりました。
参考ページ
http://plaza.rakuten.co.jp/shima365/diary/200905030000/
参考写真
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01
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これのおかげで、リビングと子供部屋の距離が狭まりました。部屋に籠もりがちになることでやや家族と疎遠になっていた私に対して、父は面白い物で興味をひいて、心の距離を縮めてくれたのです。


やがて私は電子工作好きになりインターホンを自作。それが二代目の子供部屋とリビングのホットラインになりました。


子供が小さなころは、勉強も遊びもリビングで、ということが多いと思いますが、個室を与える時には、ぜひ何らかのホットラインの設置を検討してみてほしいと思います。そして、まだ個室に重点が置かれない時期から、個室とリビングの間でコミュニケーションがあることを当たり前にしてしまうのです。こうすることで、きっといつまでも家族の一体感が失われないイエ作りが出来ると思います。


「どう?勉強進んでる?」
「あー、なんか疲れた」
「お茶でも持っていこうか」
「頼むよ」


なんていう会話、そして人の行き来がいくつになっても行える個室作り。コードレスホンの子機がこの目的に使えますが、そこに、伝声管とまでは行かないまでも、何らかの遊び心が加わっていったら楽しいと思います。


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