「幼稚園の子でもこれならOK、絵日記帳で紙ブログby id:C2H5OH


近所の子供が歩道の脇にしゃがんで、一生懸命絵を書いていました。何かなと思って覗き込んでみると、生えている小さな草を書いていたのでした。それには可愛い花が咲いていました。絵日記用のノートに書いていたので「絵日記?」と聞いてみたら、「ううん、ちがう」とのこと。話を聞いてみたら、なんとこれが、この子のブログだというのです。


日々見かけた色々なことを絵に書いて、お母さんに見せるのです。するとお母さんがページの余白にコメントを書いて返信してくれます。「ほらね」。書くだけでなく、コミュニケーションツールとしても機能している絵日記帳。まさに紙の上のブログです!!


「書けた」。「どれどれ?」。「上手?」。「うん、とってもよく書けてるよ」。「お母さんに見せてくる〜」。子供はニッコリ笑顔でバイバイと手を振って帰っていきました。


同じ子供が、今度は近くの公園で絵を書いていました。「何書いてるの?」。「お空。でも難しいんだ。曇ってきっちりしてなくてふわふわしてるけど、絵に書くとどうしてもきっちりしちゃう」。「そうかぁ、むずかしいね」。「でもいい記事書かなきゃ」。もう気持ちは人気ブロガーの仲間入りです(笑)。


後日、この子のお母さんと話をする機会があり、この紙ブログのことも話題にのぼりました。「毎日書いてます?」。「ええ、もう毎日欠かさず更新」。「あはは、更新ですか」。「最近、『いいね』の手の形のスタンプあるじゃない、あれも押してあげてるのよ」。「うわぁ、凝ってますね」。お母さんも子供とのこういうコミュニケーションを、心から楽しんでいる様子でした。


切っ掛けはやはりお母さんのブログ。「何やってるの?」。「ブログ書いてるのよ」。「楽しい?」。「うん、自分が見たこと感じたこと、色々書くのは楽しいよー」。こんな会話から、子供のブログとしての絵日記帳の活用を思いついたとのことでした。普通は絵日記の方が元祖のはずですが、今はブログの代替として絵日記帳の出番がやってくる、ということもあるんですね。


とにかく子供はブログに書くことを探して、毎日あちこちにアンテナを張り巡らせているようです。書き終えた絵日記帳を何冊か見せてもらいましたが、お母さんのコメントも毎日充実していて、とてもいいコミュニケーションツールになっています。


「子供の目で見る世界の一端がこれで分かって、それが嬉しいしとても新鮮なんです」とお母さん。絵という方法で視覚化するからこそ伝わっていくものがある。だからお母さんもそれに感激して思わずコメントに力が入る。そんなとても素晴らしい内容がどのページにも満載でした。


子が書いて、親が読者となる紙ブログ。皆さんのご家庭でもやってみませんか。今までと違うパターンの、新しいコミュニケーションの扉が開かれるかもしれません。


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