「楽しい靴飛ばし」by id:Catnip


ちょっとお行儀が悪いかもしれませんが、履いている靴を飛ばす遊びがありました。これをご覧の皆さんも、やった記憶がある人、結構いらっしゃるのではないでしょうか。


一口に靴飛ばしと言っても、色んなバージョンがあります。一番シンプルなのは、単純に足を蹴り出すようにして靴を飛ばす遊び方。友だちと一緒の時は、地面に線を引いてそこから先に出てはいけないルールにして、どちらが遠くに飛ばせるかを競いました。一人の時は、的を決めて、それを目がけて蹴り出します。もちろん複数でやっても楽しかったですね。


ダイナミックなのは、ブランコを利用した靴飛ばしでした。立ち乗りで飛ばそうとすると危険なので、ブランコには座って乗るのが私達のルールでした。ブランコを漕ぎ、うまくタイミングを合わせて飛ばすと…。時には予想外に飛んで本人もビックリ。片足ケンケンで靴を取りに行くのが難行苦行に思えるほど、などということもありました。


もちろん、他に遊んでいる人がいる時は危なくて出来ない遊びですから、靴飛ばしをやりたい時は、一緒の場所で遊んでいる子供みんなに声を掛けます。「靴飛ばしやりたいものこの指とまれ」。こうして全員が集まれば靴飛ばし開始です。靴飛ばしは、学年の枠組みを超えた幅広い子供の交流を生み出してくれる遊びでもありました。


呼びかけてもその場にいる全員の足並みが揃わなかった時は、危なくない靴飛ばし。前方ではなく上を目がけて靴を飛ばして、落下した時の裏表で明日の天気を占ったりする遊び方ですね。運動会や遠足の前にもよくやりました。


今の子供はこういう単純な遊びはするのでしょうか。公園によっては、ボールも靴も、一律飛ばす物は禁止、なんていう所もあるかもしれませんね。でも、お父さん達が企画して、子供達の靴飛ばし大会を開いた所もありました。
http://www.news24.jp/articles/2010/02/25/07154228.html


こういう遊びに対しては、行儀が悪いとか、靴を粗末に扱っていると受けとめる向きもあるかもしれません。でも、時には大人も、天真爛漫に遊んでみてもいいと思うのです。もしご家庭のポリシーに反しないようでしたら、物を飛ばすことが禁止されない、なおかつ他者に迷惑にならない場所を探して、親子で靴飛ばし大会も楽しいのではないでしょうか。終わった後で靴に「楽しく遊んでくれてありがとう」とお礼をして、その後大切に履いていくようにすれば、物を粗末に扱う悪習には発展しないと思います。


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