■
イエでアイスクリームを作る時には通常、冷凍庫で材料を冷やして作ります。
でも冷凍庫を使わなくても、氷と塩を使ってアイスクリームを作ることができるんです。
氷に塩をかけると氷点下より温度が下がるということを小学生の頃に知りました。
他にも「食塩水は凍らない」「氷に塩をかけると氷が釣れる」といった実験をしたことがあります。
しかし、氷を使った遊びで一番印象的だったのが、材料に氷に塩をかけてアイスクリームを作ったことでした。
ある夏、アイスクリームを食べたい!と言ったら、母親が材料あるから作ってみない?と言ってくれたのです。
材料は3〜4人分で
・牛乳200cc
・生クリーム100cc
・卵黄1個
・砂糖(あればグラニュー糖)40g
・バニラエッセンス数滴
・塩(ごくわずか)
他にも作るための道具として
・片手鍋
・茶筒(蓋のできるアルミ缶でも可)
・ビニールテープ
・食塩1カップ程度
・氷(製氷皿2杯分)
・泡だて器
・ビニール袋2枚
・タオル
・かなづち
・軍手
・輪ゴム(3〜4本)
を用意しました。
まずはアイスクリームの材料を混ぜ合わせてアイスクリーム液を作ります。
卵黄と砂糖を鍋に入れ、白っぽくなるまで泡だて器でまぜ空気を含ませます。
その後、牛乳を加えて混ぜ、鍋を火にかけ、弱火で沸騰させないようによくかき混ぜます。
これは卵黄の殺菌と、とろみをつけるため、そして砂糖をきちんと溶かすために加熱するそうです。
少しとろみがついてきたら、卵が固まる前に火からおろして鍋を水を入れたボウルにつけて冷やします。
そこに生クリームとバニラエッセンス(入れ過ぎると凍りにくくなるので注意!)、そして塩をごくわずか加えて混ぜ合わせたら、アイスクリーム液の完成。
このアイスクリーム液を、よく洗って乾かしておいた茶筒に入れ(コーヒー缶やペットボトルでもOK)、
ビニール袋に入れたらビニールテープでピッタリと閉じて密封します。(ラップでもいいかもしれません)
そして茶筒をよく振っておきます。
この時2〜3分ほど振ると、空気が液とまざって口どけがなめらかなアイスクリームになるそうです。
ビニール袋に製氷皿2皿分の氷を入れ、タオルをかけて上からかなづちで叩き、クラッシュアイスを作ります。
そのクラッシュアイスに塩をかけてよく混ぜ合わせたら、その中にビニール袋につつんだ茶筒を入れます。
ビニール袋の空気を抜いて口を輪ゴムでしっかり閉じます。
そしてタオルでつつみ、転がします。
この転がす時には軍手をはめて行いましょう。
20分ほどコロコロ、コロコロと気長に転がします。
数人で作る時は交代しながら、一人で作る際には音楽などを聴きながらすると疲れが和らぎます。
缶を振ってみて、音がしなければ完成です。
茶筒をあけてみると、真ん中が空洞で、缶の縁にそってアイスクリームが出来ています。
柄の長いスプーンで取り出して器に盛り付けたら、いただきます♪
このアイスクリームのレシピですが、卵アレルギーのある方は、卵黄は入れなくても作れます。
また生クリームがなければ、牛乳だけでもOK。
途中チョコチップや紅茶を入れてオリジナルアイスを作るのも素敵です♪
牛乳や生クリームにこだわれば、市販のアイスクリームよりも濃厚な味のアイスクリームが出来るかも。
はたまた100%果汁のジュースにハチミツを加えたものを凍らせてみても。
容器も金属のボウルの下に塩と氷を入れて、転がす代わりに混ぜ続ける方法でも凍らせることができます。
イエで作る時には色々アレンジできるのが嬉しいですね。
そしてこの氷と塩での作り方で、冷凍庫のない屋外(キャンプ場など)でもアイスクリームを作ることが出来るのです。
また、冬のスキー場では、氷の代わりに雪を使ってアイスクリーム作りを楽しむ人もいるんだとか。
親子で科学の学習を兼ねて、楽しく作れて美味しく食べられるアイスクリーム作り、うちの娘にはちょっと早いですが夏休みの自由研究にしてもよさそうです。