★(一ツ星)
蒸し暑い夜、風が弱くて窓を開けても部屋の中まで入ってこない、
そんな時に、まず部屋の窓とドアを開けて風の通り道を作ります。
そして扇風機を自分に向けてではなく、部屋の外!に向けてまわします。
そうすると部屋にこもった暑い空気が出て、代わりに窓から外の涼しい風が入ってきます。
扇風機の風を直接浴びるより、ずっと爽やかな自然の風を感じられます。
また、夏の寝苦しさの最大の原因は、じっとりと出る汗。
これを解決するには「抱き枕」がいいんです。
夏用の抱き枕で竹夫人(ちくふじん)というものがあります。
これは竹で編んだ一メートル〜一メートル半ほどの長さで直径二十センチほどの筒状の籠です。
中が空洞になっていて風通しがいい上、竹の皮のひんやりとした触感もあいまって
寝苦しい暑い夏に抱きしめて寝ると気持ちよさそうです。
想像するだけで、ひんやりした青竹の感触が伝わってきます。
竹はひんやり感が長続きするのと、温くなってちょっと向きをかえると
その間に温まった部分はすぐに元の温度に戻ります。
しかし竹が体に接する部分は冷たすぎず、体の熱が奪われ過ぎることはありません。
竹夫人は、現在でも中国や韓国ではとてもよく使われているそうですが、
日本でもなんとはるか昔から使われていて俳句の夏の季語になっているそうです。
(竹婦人、抱籠(だきかご)、添寝籠(そいねかご)、竹奴(たけやっこ)とも言われていたとのこと)。
先日お店で「ボディーピロー」という名前で売られていた竹製抱き枕
これがなんと竹夫人とそっくり、というより竹夫人そのものだったのです。
温故知新というべきでしょうか、竹夫人の良さが日本でも見直されているんですね。
この竹夫人に竹枕、竹シーツなどを併用すれば、涼やかな竹の風合いや香りを五感で感じられて、
心地いい快眠空間のできあがりです。
暑くて寝苦しい夜も、通気性がいいこの抱き枕を使えば快眠できるというわけです!
汗を発散させ、心を落ち着かせると考えられている抱き枕は、寝苦しい夜の必需品ですね。
しかし、竹製品が快眠にいいとはいえ、全部を揃えるのは大変ですよね。
抱き枕は、専用品でなくても、吸湿性のいい夏掛け布団やバスタオルを丸めたものでも大丈夫です。
この簡易抱き枕の先端をのど元に当ててぎゅ〜っと抱きかかえます。
一番汗をかきやすいのど元から胸にかけての汗を効果的に吸収してくれるので、これも又さわやかになります。
布団に溜まる熱と汗を放出させるために、布団の下にスノコを敷いて通気性を向上させつつ、
この夏は抱き枕で汗を発散させて快適に眠りましょう^^