「提案、親子で和服デー」by id:SweetJelly


わが家は両親が揃って伝統芸能に携わっていますし、私もずっと祖母や母について習ってきましたので、子供の頃からごく普通の衣服の一つとして和服に親しんできました。和服なんて堅苦しいと思われる方もあると思いますが、和服ってくつろげるんですよ。帯がキツイっていうのはあるかもしれませんが、ピタピタのジーンズなんかよりずっと楽(笑)。それに和服はどんな世代のどんな体型の人も美しく見せてくれるんです。ご一家揃って和服で過ごしたら、それはもう見る人にため息をつかせてしまうほど素敵ですよ。


そこで、ぜひお子さんも巻き込んで「親子で和服デー」を始めてみませんか。月に一度でもいいですから、家族みんなで朝から和服を着るんです。いえ、どうせなら前日の夜から、日本の寝間着で寝てしまいましょう。


"イエコトミシュラン" #056「素敵な家族の時間を思い描く、コミュニケーション空間作りコンテスト」にこんな投稿がありました。
http://q.hatena.ne.jp/1270443201/259611/#i259611
■ 布団を並べて、修学旅行の一夜
id:TinkerBellさん
こんな感じで、家族で川の字になって特別な時間を過ごす夜と位置づけたら、さらに楽しくなりそうですね。
朝になったらそれぞれ和服に着替えて家族の時間を始めます。


和服だからって堅苦しくする必要はありません。ごく普通に、いつもと同じように過ごしてください。家事には割烹着が威力を発揮。サザエさんのお母さんみたいに自由に動けます。昔はきっとタスキか何かを使っていたのでしょうね。はい朝ご飯が出来ました。和服だからって和食にしなければいけないという決まりはありません。日本人がまったく和服を着なくなったのは戦後のことで、それまではごく普通の日常の衣服として盛んに着られていましたから、皆さん和服でパンでも何でも食べていたと思います。こんなふうに、着るもの以外はいつもと全く同じでよいのです。


でも、何かがいつもと違う。そんなことに気付かれると思います。それは何でしょう。私は、家族の一体感だと思うんです。日本中が洋服になった今という時代の中で、このイエの中だけが全員和服。この特別な出来事が、家族の特別なつながりを感じさせてくれる。そんな気持ちが湧き上がってくると思うんです。これは日常的に和服に慣れている私でも感じることです。きっとうちの父や母も同じように感じているに違いないと思います。


といっても、家族全員分の季節ごとの和服を揃えるのは大変ですから、まずそのスタートとして、夏に向かって「親子で浴衣デー」というのはいかがでしょうか。浴衣は本来は夕刻以降に身につける物ですが、イエの中なら昼間から着ていても構いません。そして、日が暮れかかったら夕涼みを兼ねて親子でお散歩なんて素敵だと思いませんか。知らない人が見たら、どこかでお祭り?なんてびっくりするかもしれませんが、そういうのがまた楽しいではありませんか。通りかかったコンビニで焼きそばでも買えば、本当にお祭りみたいです。あ、花火を売っています。買って帰りましょうか。なんて、イエのスケジュールに合わせていつでもお祭り気分が味わえる「親子で浴衣デー」もお勧めの計画だと思います。


和服は着方が難しいとよく言われますが、昔は誰でも着ていた服なのですから、手順さえ覚えてしまえば一人で簡単に着られます。今は色々なホームページに写真入りの解説が載っていますから、特に着付けを習いに行かなくても、普段着としての和服ならすぐに着られるようになると思います。


家族のつながりの幸せを実感できて、新しい楽しみも色々生まれそうな親子で和服を着る日を、ぜひ皆さんのご家庭でもやってみてください。そしてその日の娯楽の一つに日本の伝統芸能を何か一つ加えて頂けたら、とても嬉しく思います。


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