「新年度に備えて自転車を新調」by id:Oregano


実は新年度から勤務地が変わるんです。いえ、仕事を変えたわけじゃないんですが、異動に伴って、ちょっと職住接近になったんです。そこで天気のいい日は自転車通勤をしてみたいと思いまして、思い切っていい自転車を新調してしまいました。


フレームは某有名メーカー製カーボンフレーム。塗色は白です。ちょっとでも視認性がいい方がと思いまして。ホイールは別のメーカーの操縦性や加速性に定評がある物を選びました。といっても使うホイールによってスプロケット(後輪の車軸に付くギア)などに何を使うかが決まってしまいますから、そのへんも合わせて考える必要があります。結局10段変速になりました。すごいでしょう。10段ですよ、10段。いえ、マニアの人はこんなの珍しくとも何ともないと思いますが、私なんか子供のころは5段変速でもため息物でしたから、10スピードスプロケットなんて、もう抱いて寝たいくらいでした!!(笑)。


ハンドルは何にするか悩みました。私はいわゆるドロップ型のハンドルが苦手で、ストレートな棒ハンドルにばかり乗っていたんです。でもせっかくロードレーサータイプに仕上がる自転車ですから、ここは思い切ってドロップハンドルにしてみました。
ドロップ型といっても形状は様々で、ハンドル幅はだけをとっても360〜480mmくらいの開きがあります。ハンドル幅が狭ければそれだけ空気抵抗の少ない姿勢になって速く走れるわけですが、競輪をやるわけではありませんから、ここは広めの物を選択することにしました。ハンドル幅は肩幅より広い方が、当然運転はしやすくなります。でも広すぎるとまた姿勢に無理が出て、遠乗りしたりすると肩や背中が痛くなってしまいますから、よく知っている人にアドバイスしてもらって、自分の体系に合った幅のハンドルを選ぶことが大切ですね。
ドロップ幅(ハンドルの下がりの深さ)も製品によって120〜200mmと幅があります。私はドロップ型に慣れていないのと、主要用途が街乗りとサイクリングですから、浅曲がりの深く沈んでいないタイプを選びました。


サドルも悩みました。乗りやすく、なおかつ長時間乗ってもお尻が痛くならない快適なサドルを選ぶには、自分のお尻をよく知る必要があるからです。つまり個人差が大きいということです。
外国の研究によれば、サドル幅には左右坐骨中心幅の少なくとも2倍の幅が必要とのことで、幅が狭いサドルは疲労も大きくなるという話もありますから、今回はやや広めの物を選んでみました。それでも普通の自転車に比べるとかなり細いです。


ライトは電池式のLEDです。心配性の私は、万が一の電池切れに備える意味で、なんと2個付けてしまいました。発電機を備えない自転車というのは、どうも不安でいけません。後ろにもLEDのテールランプを付けましたが、やはり反射板も一緒に取り付けています。


そんな具合にあれやこれやとパーツを選び、完成した自転車はなんと総重量9kg弱。お米の大袋1つより軽いんです。やはりフレームが軽いのが効きました。しかしこれでは鍵をかけておいても、ひょいと持ち上げて盗まれてしまいそうですね。仕事場では駐輪金具にロックしておけますが、そのへんに気軽に置くわけにはいかなさそうです。ちゃんとした駐輪場に置く必要性を痛感しました。
防犯登録も済ませて今慣らし運転中(?)ですが、まるで風のように快適です。ちょっと予算をかけただけのことはありました。


そういえば、「東京スマートドライバー」の運動に呼応して、
http://www.smartdriver.jp/
自転車にもスマートサイクリングをイエはてなから提唱してみたいという提案がありました。
http://q.hatena.ne.jp/1208926965/160443/#i160443

東京スマートドライバー」では、「HOMEDRIVE」なんていうアクションも展開しています。褒めるドライビングです。てめー、もたってんじゃねえよ、煽ってんじゃねえよといちいち人の悪いところばかり罵りながら走るのをやめて、他人の走行のいい点を見つけてそこを褒めながら走ってみましょうという提案です。


自転車なら、すれ違う人達と直に触れ合えます。あ、マナーのいい人だな、安全を大切にしているな、譲る心のある人だな、そんな人を見つけたら、ニッコリ笑顔でありがとうの会釈。こんなのが自転車なら、本当に簡単に自然に出来てしまいます。歩行者に対しても、車のドライバーに対しても、自転車からなら色んなサインが送れます。人の暮らしの速さに合った乗り物だから出来ることです。

自転車は省エネで健康にも良い乗り物ですが、安全こそ最高の省エネ、最高の健康の秘訣ですから、しっかり点検、しっかり整備、安全とマナーと譲り合いを大切にしながら、心豊かなサイクリング通勤を楽しみたいと思っています。


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