「天然素材で遊ぶ、蜜蝋ねんどざいく」by id:SweetJelly


ねんどざいく、と平仮名で書くと、漢字で書くよりいい感じですね♪
自然生まれの蜜蝋は燃やしても地球温暖化を加速しないと知って興味を持っていたのですが、なんとその蜜蝋を素材にした粘土があることを知りました。

シュテルワーク・蜜蝋粘土セット(木箱入り)

シュテルワーク・蜜蝋粘土セット(木箱入り)


粘土の色は白、赤、青、黄の四色。これに外国映画のキッチン風景に出てくる麺棒みたいな形をしたローラーと、ハートやヒヨコさんなどの形をした抜き型が六個もセットになって、素朴な木箱に入っています。作っているのはドイツのシュテルワークという会社で、原料は蜜蝋、クレイ粉、食用色素とありました。食用色素はもしかするとタール系色素かもしれませんが、添加している量はわずかでしょうから、おそらくこれなら99%天然素材と言えますね。
調べてみると蜜蝋粘土と称する製品は他にもあり、たとえばシュトックマーという会社の製品はシュテルワーク社製に比べて材質に透明感があり、性状も粘土のそれよりロウのそれが強調された感じで、精密な作品を作るのに向いているという話でしたが、原料に蜜蝋と別に「ワックス」と書かれていたので、もしかするとこれは石油から作ったパラフィンなのかもしれないと思い、今回は敬遠しました。もちろんパラフィンイコール石油製品ではありませんから、もしかしたらこれも植物から作られたものなのかもしれません。もしそうだったら、次はシュトックマー製を買いますね。
さて、シュテルワーク製の蜜蝋粘土を使ってみた感じですが、蜜蝋というだけあって、さすがに冬の暖房を切った部屋では、日中でも粘土というには固すぎました。でもカチカチというわけではないので、適当な量を取って手の中で揉んでいると、すぐに体温で柔らかくなりました。いったん柔らかくなれば、ほとんど幼稚園や小学校で遊んだ油粘土と同じ感じで扱えるようになりました。油粘土と違うのは匂い。油粘土って変な匂いがしましたよね。そして手に付くと、その匂いが取れにくいんです。でもこの粘土は蜜蝋でできていますから、嫌な匂いは全くありません。これなら粘土遊びをした後で台所仕事をしても大丈夫です。
造形性というか、どのくらい精密な造形ができるかについては、この粘土はクレイ粉、つまり石の粉と蜜蝋を混ぜた物ですから、普通の油粘土と大差ない感じでした。ロウといっても、蝋細工のような精密な造形ができるかというと、そうでもないみたいです。
でも、楽しい〜。くすんだ色をした油粘土と違って、こっちはとてもカラフル。ローラーも抜き型も付いていますから、平らにのばして抜き型で抜けば、黄色のヒヨコさんやピンクのハートなどがいっぱい作れます。誤って口に入れてもほとんど毒性がないですから、これなら子供でも安心ですね。
私は白い粘土を中心に、万博記念公園にある岡本太郎さんの太陽の像を造ってみました。芸術はバクハツです(笑)。崩してしまうのが惜しくなって、そのまま机の上に飾っていますが、今は寒い季節なので全く型崩れせず、両側に伸びた翼もしっかりしています。真夏になったら柔らかくなって、お辞儀をしてしまったりするでしょうか。夏までそのままにしておきたいと思います。白の粘土はほとんど像の体になってしまったので、あとは残った赤、青、黄の三色で遊びましょう。
竹を使って、粘土ベラも作ってみました。私の行っていた小学校には、図工室にたくさんの粘土ベラが揃っていました。色んな形のヘラがあって、子供はみんな自分のヘラがほしいなぁと憧れていたのです。それを思い出して、竹を削って作りました。母に、そんなの百円ショップで売ってるわよと言われてしまいましたが、自分で作りたかったんです。完成した粘土ベラは、粘土や型抜きなどと一緒に木箱に収めました。この粘土が入っていた木箱には、蓋が付いていませんでした。それはきっと、こうやって自分で自由に道具を追加してけるようにでしょう。この箱にさらに色んな道具を詰め込んで、夢が溢れ出すくらいの粘土セットに育てていく楽しみ。そんな使われ方を意図したのかなぁと想像しています。蜜蝋粘土、楽しいです!


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