「イエの扁額」by id:vivisan


お寺の山門や、神社の鳥居には看板のようなものが掲げられていますよね。これは「扁額」とよばれるものです。また昔の剣術道場にも名前を書いた扁額が門に飾られていました。
扁額はもちろん、室内にも掲げられていて、室内に飾られているのは、主に紙にかかれたものが飾られています。
扁額の多くは、建物の名前をさしていることが多いですよね。
その他のなものをあげて見ますと
・お寺:山号が多い。例)金龍山(浅草寺
・神社:神号。奉られている神様の名前 例)八幡宮鶴岡八幡宮
・仏句:御経などから引用したことば 例)畏無施


というように建物の表札みたいな感じに見えてきます。
文字もさまざまです。基本的には高僧などが書かれた字だったりしますが、まれにいろんな意匠の文字をみかけることもあります。
まさに、この建物を文字であわしました!という感じで自己主張しているようです。
でも、これってこの建物の心なのではないでしょうか?例えば道場なんかでは、こういういう心を目指してほしい。ここの精神はこうです!のように願いをこめて書かれているものもあるような気がするんです。
そういう意味でもう一度扁額を見直してみると、なんとなくその建物の心を少しだけ垣間見ることができるような気がします。


イエには住んでいる人の名前を表札にして表しています。でも名前とは別にそこのイエの人々の心というか精神を言葉にしてあらわし、門あるいは玄関の上にひっそりと掲げてみてはどうでしょうか?
例えば、私は「温故知新」という四字熟語が好きです。前回id:TomCatさんが書かれていてうれしくてコメント残してしまいました。
室内に掲げるのも必要だとは思いますが、このイエだけの本当の心を、小さな木でもいいので飾ってみようかと思いました。
ただ、私だけが住んでいるわけではないので、ダンナとも相談して決めたいと思います。
なんか高い位置から見守ってくれるような気がします。


»このいわしのツリーはコチラから