「手作りバスボムでぽかぽか炭酸風呂の実験」by id:YuzuPON


ネットを見ていると、手作りバスボムというコンテンツがたくさんあるのに気が付きました。市販の発泡入浴剤も基本は炭酸水素ナトリウム(重曹)に酸を反応させて二酸化炭素の泡を出すものですから、発泡の効果のみに注目するなら、手作りでも十分なわけですね。
むしろ、市販の発泡入浴剤には、入浴の効果には寄与しない製品の安定のためだけに使われる薬品や、どう考えても余計なお世話であるタール系色素などの有害性が懸念される成分が添加されていることが多いですから、安全な材料だけで作れる自作の方がずっといいと考えました。
さっそくネットに書かれている方法で作ってみたのですが、材料にオイルを使う物は、お湯の表面に油膜が張ってしまい、見た目も良くないですし、浴槽の掃除も面倒になって失敗でした。


そこで、一切油脂分を添加しない方法で作ることにしてみました。
基本材料は、
重曹 大さじ2
クエン酸 大さじ1
コーンスターチまたは片栗粉 大さじ1
これに、水30mlに対して好みのエッセンシャルオイル2mlを混ぜた物を、霧吹きの中に入れておきます。エッセンシャルオイルは浴槽に垂らして使える物なら何でも構いません。
水 30mlというのは実際には多すぎてかなり余る量ですが、霧吹きに入れる都合上、この分量になりました。水分をスポイトなどで与えている製作例もありましたが、実際にやってみると水を垂らした瞬間に発泡が始まってしまい、うまくいきませんでした。霧吹きを使うに限ります。余ったものは部屋にシュッと撒くといい香りがします。
なお、重曹クエン酸も食用として売られている物を使っています。掃除用でも化学実験用でも成分は変わらないと思いますが、食用として売られている物は、流通過程での品質管理にそれなりの信頼が置けると考えました。


作り方ですが、私は次の手順で行っています。
1. ポリ袋に重曹クエン酸コーンスターチを入れ、袋の口を閉じて振ったり揉んだりしながらよく混ぜます。この時混ぜ方がいい加減だとうまく発泡しないので、十分に全体が均一になるまでよく混ぜることが大切です。(クエン酸重曹の中には粒の大きい物もあるようですから、その場合は乳鉢などで摺りながら混ぜてください)
2.袋の口を広く開けてテーブルの上に置き、粉を平らに均してから霧吹きを軽くプッシュ。吹きすぎると発泡してしまうので注意します。水分は足りなければ後から足せるので、最初は軽く湿らせる程度としてみてください。
3.粉を袋の角にまとめて揉みながら水分を行き渡らせ、ギュッと握って固まるか確かめてみます。ポロポロするようならもう一度霧吹きで水分を与えて揉み直します。
4.うまくまとまる湿り気になったら大きめのクッキーの抜き型などに詰め込んで、卓上擂り鉢に使う小さなすりこぎなどでギュウギュウ押し固めてください。自然乾燥させて型から抜けば完成です。


上記の分量でだいたい1〜2回分が作れます。保存はラップでくるんで、乾燥剤を入れた密閉容器に入れてください。しかし市販の発泡入浴剤のような安定剤は加えていないので、あまり作り置きはしないほうがいいと思います。今夜何食べたい?というのと同じように、今夜は何の香りがいいかなとその時々の気分で考えてエッセンシャルオイルを選ぶのがいいですね。
また、お風呂を楽しくするアイデアとして、手作りバスボムの中に「おみくじ」を仕込んでおくという遊びができます。水に強い和紙を小さな付箋紙くらいの大きさに切り、油性ペンで大吉とかハズレとか書いて、固める時に中に仕込んでおくのです。何食わぬ顔で家族に渡して入浴してもらうと面白いです。


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