★(一ツ星)

「冬こそ花壇作り、菜園作りの好機、庭に出て鍬を振るえば体はポカポカ」by id:YuzuPON


土は冬に肥やす。これが植物育ての大切な基本の一つです。作物や花が終わってお休み中の土を元気に蘇らせるイエイベントを行いましょう。雪国なら雪が降る前、雪が降らないか、降っても根雪にならない地域なら、冬を通して土作りが楽しめますね。元気に鍬を振るったあとは、芋煮や豚汁で乾杯。緑が好きな家族なら、きっと楽しい一日が過ごせると思います。
植物によって適する土の性質は違いますが、たいていの植物にとって最適な土の条件とは、おそらく次のようなことになると思います。
1.水はけが良いこと。
2.保水力が良いこと。
3.pHが適切であること。
4.植物の生育や健康を阻害する菌や虫が住み着いていないこと。
5.養分に富むこと。
良い土は団粒といって、土の粒と粒の間の隙間にたくさんの空気を含んでいます。これが水はけであるとか、土の衛生といった理想の土の条件を作りますから、そういう土作りを目指しましょう。


具体的には、土の表面に貝殻や卵の殻などから作られた有機石灰と、堆肥をばらまき、鍬を振るって深さ30〜40cmくらいまで深く掘り起こして耕します。耕したら表面を均したりせず、表面のデコボコはそのままに放置しておきます。基本はただこれだけ。簡単ですね。
有機石灰を使うのは、普通の鉱物から取る石灰と違って多孔質だから。pH調整のためだけでなく、土質を改良する効果も、ちょっとだけ期待出来ます。土の成分によっては苦土(マグネシウム分)も補給してください。
堆肥を使うのは、土の団粒化を促すため。ここでは肥料としての意味よりも、堆肥特有の「ふかふかしっとり」が大切なんです。ですから、肥料としての効きはほとんどありませんが、腐葉土でもいいですよ。なお、堆肥には肥料としての効きが良い鶏糞堆肥や牛糞堆肥などもありますが、ここでは植物質中心の堆肥が適します。
耕した後で表面を均さないのは、めんどくさいからではありません。こうして寒風に土をさらしておくと、土の衛生に役立つんです。


狭い花壇でも、掘り返す深さがけっこうありますから、やり始めるとけっこうの運動量。これは体が温まります。ただし、汗をかいてしまうとそのあと急に冷えてきますから、冬のイベントとしては、汗が滲む前に他の家族とタッチ交代。こうして適度に温まった体が持続するローテーションで作業していってください。
終わったら、わが家では豚汁が恒例です。せっかくなので、庭でいただきます。気温が低いとその分たくさんお椀から湯気が立ち上って、冬らしさ満点です。
冬にこうして土作りをしておくと、来シーズンにはきっといい花が咲きますよ。おいしい野菜もたっぷりとれると思います。そんな豊かさの期待で心も温まる庭仕事が、わが家のあったかイエイベントです。


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ミシュランコメント

まず、「土は冬に肥やす。これが植物育ての大切な基本の一つ」ということを教えて頂いて、ちょっと意外でした。そして元気な土づくりのポイントがとても詳しくまとめられて。家族でこんなことをスタディしながらお庭や菜園の準備をしていくと、みんな夢中になって、ココロもカラダも本当にポカポカ幸せw さらに土を耕した後は、そのお庭を眺めながらお疲れさまの豚汁〜!! 植物や野菜育ての基本を学びながら、冬に適した庭仕事でカラダを動かし、フゥフゥと美味しいものであったまる。3つの豊かなイエコトが1つになった素晴らしい冬イベントに大きなを贈ります!