「目で、そして香りで、サトウカエデの紅葉を楽しむ」by id:Catnip


サトウカエデ。樹液を煮詰めてメイプルシロップにするあのカエデです。北米原産ですが、寒さに強く、がっしりとした幹に育ちますので、日本では街路樹や公園の木などに多く使われています。池袋の近くの公園にも植わっていて、いい色に紅葉していました。
木の葉越しに太陽が見上げられる時間帯は、ひときわ美しい光景が楽しめます。大きな葉を通して降り注ぐ光は美しく、真っ赤な日差しに包まれる感覚はなんとも言えません。
サトウカエデの大きな葉を拾ったら、これでヘリコプター遊びが出来ます。葉を高い所から落とすと、クルクルと回って落ちていくのです。葉の形によって良く回る葉とそうでないものがありますから、いい葉を探すのも楽しみの一つです。サトウカエデは北米ではとてもポピュラーな木なので、多くの子供たちがこの葉っぱのヘリコプター遊びを経験しているようです。
またサトウカエデには独特の甘い香りがあります。大きな木の近くに行くと、風向きにもよりますが、その香りを感じることができます。もちろん落ち葉からもその香りがします。サトウカエデの森の中で落ち葉に埋もれて寝てみたいと、遠いカナダの秋を想像してみます。
サトウカエデは木目が美しく堅牢な材質なので、家具や楽器の素材としても珍重されます。特に美しい模様の木目をしている物には、その模様ごとにバーズアイ、カーリー、キルテッドなどの名が与えられ、高級木材として珍重されています。
最近、わが家の庭にもこのサトウカエデが仲間入りしました。それはこの本を手にしたことがきっかけでした。


あかいはっぱきいろいはっぱ (かがくのほん)

あかいはっぱきいろいはっぱ (かがくのほん)


子供向けの絵本ですが、樹木を愛し、親子でそれを育てていくストーリーに、とても感銘を受けたのです。「かがくのほん」ですから、巻末にはサトウカエデの育て方まで載っています。思わずがらにもない本を買ってしまった勢いで、サトウカエデの苗も買ってしまいました。これが育ってわが家を甘い香りに包んでくれる頃、私は何歳になっているでしょうか。


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