「今年の通年サプリは《むすびこよみ(旧暦)暮らし》」by id:TomCat


最近私は、旧暦のことを「むすびこよみ」と呼んでいます。なぜそう呼ぶかはこちら
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http://q.hatena.ne.jp/1228106404/194559/
をご覧いただくとして、とにかく新暦導入以前から存在した季節の行事などは、昔の暦独特の仕組みを知らないと、その由来も意味もよく分からなかったりするんですよね。


たとえば今日、1月15日は「小正月」と呼ばれますが、これは新年最初の望の日(満月の日、つまり十五夜の日→十五日)を指し、今で言う旧暦よりもさらに昔の暦では、満月の日を月の初めとしていたことに由来するんです。


その後に導入された暦では、朔、つまり新月の日を月初めとするように変わりましたから、それ以降、一日が大正月、十五日が小正月、ということになったわけです。


こういう由来は、望だの朔だのといった昔の暦のルールを知らないと、ちょっと理解できませんよね。今のカレンダーでも、たとえば連休の仕組みを理解するには、振り替え休日やハッピーマンデーなどといった制度を知る必要がありますが、それと同じで、伝統の行事を知るには伝統の暦の仕組みへの理解が欠かせない、というわけです。


また、これは今までにも何度か書かせて頂いてきたことですが、《むすびこよみ》で暮らしていると、季節の行事が、本当に実際の季節と一致してくるんですよね。これがうれしいんです。


今のカレンダーで暮らしていると、七草の日の野に七草はなく、桃の節句にはまだ桃は咲かず、七夕は梅雨で星が見えず、菊の節句はまだ残暑で菊など咲かず・・・・、と、この季節のズレはいったい何だ、と言いたくなってしまいますが、これが《むすびこよみ》になると、季節がピッタリ合ってくるんです。


たとえば去年、4月の上旬に甲府盆地を訪れた時、鮮やかな花を付け始めた桃畑に出会いました。ジャスト、《むすびこよみ》における桃の節句の季節です。またサツキは多くの地域で5月末から6月にかけてが花期だと思いますが、《むすびこよみ》でいくと、ちょうど「五月(皐月)」にサツキが咲き誇ります。こんなふうに、花と暦との一致を感じながら暮らすだけでも、素敵だと思いませんか?


また、日付がそのまま月の満ち欠けに対応している《むすびこよみ》は、夜空を楽しむガイドとしても最適ですよね。


こんなふうに暦がそのまま自然観察ガイドにもなってくれる《むすびこよみ》暮らしで、今年一年、ナチュラルな暮らしを楽しんでいきたいと思っています。


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