「大人の隠れ家の冬じたく」by id:momokuri3


友人が待望の山小屋をゲット。といっても郊外の借り物の土地に物置のような小屋を建てただけですが、それでもこれは男のでっかい夢の実現です。仲間みんなで手伝って薪ストーブを設置。先日は廃材を材料にたくさんの薪を作りました。廃材をノコギリで切り、そしてナタで割っていきます。電気は引いていないので、電動ノコギリは使えません。全てが手作業です。風が強く寒い日でしたが、ノコギリ組は額に汗が滲んでいました。
割った薪を積んでいくと、いかにも冬じたくという雰囲気が盛り上がります。どっさり薪が積み上げられると、とても豊かな気持ちになりました。同じ「物の豊かさ」でも、お金の豊かさとはちょっと違った豊かさの感覚です。お金の場合は「懐が暖かくなる」などという言い方をしますが、この場合は心が暖かくなる感じです。
さっそく作った薪でストーブに点火。着火用には、薪割り時に生じた木くずを使います。キャンプの焚き火だと新聞紙を使ったり、最近は市販の着火剤などでお手軽に火を熾しますが、ここは男の夢の場所ですから、そんなやりかたはしません。それではつまらないのです。できるだけ加工されていない、素朴な材料だけで火を熾します。そういう気持ちになると、捨ててしまうような細かな木くずにも、高い価値が生まれます。
薪ストーブの輻射熱ってすごいですね。それも輻射エネルギーの多くが遠赤外線のようで、体の芯まで温まります。まるでお風呂で体が温まっていくような感覚です。これは癒されます。薪割りの疲れなんて吹っ飛んでしまう温かさでした。
餅を焼きました。みんな、顔が子供に戻っています。子供のころの隠れ家のような感じです。でも子供のころと違って、大人になった今はこうして火が使えます。
大人の隠れ家の冬じたく。次は冬ごもり用の食料備蓄ですね。今年は一冬、この小屋で楽しめそうです。


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