■
◆その1 ワインゼリー
ワインは飲み余したら無駄になってしまいます。パーティの後ちょっと残ってしまったワインなどがあったら、それでお菓子を作ってみませんか。一番手軽なのはワインゼリーでしょう。
分量は1人分として、
・赤ワイン 大さじ4
・粉ゼラチン 5g
・水 1/2カップ
・砂糖 大さじ2
基本はこんなもん。ゼラチンさえあれば、あとは特殊な物は何も要りません。
作り方もごく簡単。赤ワイン、砂糖、ゼラチン、水を鍋に入れて火にかけて、ゼラチンと砂糖が溶けたら火から下ろして、何か適当なお洒落なグラスに入れて冷蔵庫で冷やすだけ。
これだけだと芸がないと思う場合は、フルーツなんかをあしらってみましょう。いちご、キウイ、リンゴ、何でもいけます。サイの目に切って、まだ固まらないゼリーに浮かべて固めます。
ただしキウイはタンパク質分解酵素を含むため、生のままで入れるとゼラチンが固まらなくなります。必ず事前にレンジでチンして加熱して冷ました物を使ってください。パイナップルも同じです。またリンゴは食感が固いため、やはり事前に加熱した方がいい感じに仕上がります。サイの目に切ったら色変わりを防ぐためにレモン汁を振りかけてから加熱してください。フルーツは缶詰を使うという手もありますね。
これでフルーツパンチ気分のワインゼリーの出来上がりです(^-^)
◆その2 ワインジャム
世の中にはワインジャムなんていうのがあったりします。作り方はとても簡単。
・ワイン 普通のボトルで1本(白でも赤でもお好みで)
・ジャム用ペクチン入り砂糖 1kg
・レモンの絞り汁 1個分
これをただ鍋に入れて適当に煮詰めればもう出来上がりです。冷めると砂糖に含まれたペクチンで、しっかりジャム状になります。
ただし煮詰めている間にかなりアルコールが蒸散します。換気をしながら煮詰めてください。また鍋に火が入りやすいので、万一火が入ったら慌てず騒がずコンロの火を止めて鍋に蓋を被せてください。これですぐ消火します。消火したらまた作業の続きをすればOKです。煮詰め加減は普通のジャムと同じ。木べらなどで鍋底をこすると一瞬鍋底が見えるくらいになったら火から下ろします。熱いうちに煮沸消毒した瓶に詰めてください。
やっぱ何度か作って様子を知っておかないと、最初からワイン1瓶を加熱するのはちょっと危ないかもしれませんね。最初はワイン1カップくらいの分量で作るとか、無理のないところでやってみてください。
好みでオレンジの皮のすり下ろしを加えたり、アニス、クローブ、シナモンといった香辛料を加えても個性豊かなジャムになります。
で、このジャム、いったい何に使うのかですが、ベーシックにパンに付けて食べるも良し、白ワイン製なら凍らせて冷製フォアグラに添えるとか、赤ワイン製ならフレンチのワインベースのソースに加えてまろやかさを出すような使い方も出来ます。ゼリーのようにグラスに盛ってヨーグルトをかけてもおいしいです。
紅茶の甘味づけにもいいですよ。こういう時は、香りを強く主張しないオレンジペコなどの茶葉が似合います。
あ、そうそう。ペクチン入り砂糖というのは、ちょっと耳慣れない人もいるかと思いますが、これはジャム用砂糖として市販されている物です。「ジャム用ペクチン入り砂糖」「ジャム用砂糖 ペクチン」などのキーワードで検索すればネット上でも売っているお店が見つかると思います。
私は「コンフィシュック」というフランス・サンルイシュクル社製のものをよく使います。これにはクエン酸も添加されているので、この場合はちょっとレモン汁の分量を減らして作ります。ま、ジャムですから分量はアバウトでOK。機会がありましたら是非試してみてくださいね(^-^)