★★★(三ツ星)
結婚して一年になる友人が、すごい名言を口にしました。「俺達、超近距離恋愛中」。あぁ、結婚てそういうことなのかと、まだ未婚の私は感動してしまいました。
そこで思いついたのが、バレンタイン・デーに、一時間手をつなぎっぱなしで過ごしてみようという体験イベントです。恋人同士が家族という超近距離の関係になったのを、さらに接近させてしまおうというイエ・バレンタイン・デーならではの企画です。
スタートしたら、とにかく一時間経過するまでは手を離してはいけません。ソファに座っているような時は、ちょっと照れくさいのを除けば普通に過ごせると思いますが、ミカンの皮をむく時はどうしましょう。二人、共同作業でやってみましょうか。
ケータイにメールが来ました。返事を打たなければ。あ、利き手側をつないでしまったぞ。反対側の手で打つのは大変だ。一生懸命打っていたら、つないでる手も、いつのまにか一生懸命握りしめてたよ。
ピンポーン。ドキッ、お客様です。お手々つないで玄関に行くのかな。どうしよう。
様々なことが起きて、色々なエピソードが生まれると思います。どうしても離さなければならなくなってしまった時は、再びつなぎ直した時からさらに一時間というルールにしておきましょう。
お腹空いたね。手をつないだままだと食事の支度が出来ないからピザでも取ろうか。賛成。ブロロロロ。あ、バイクが来ました。早いね。ピンポーン。しまった、またつなぎ直しだ。などという楽しいことが一日続くかもしれません。
毎年やっていると、何のアクシデントもなく一時間が過ぎることもあるでしょう。そういう時はもう一時間延長して記録更新に挑戦も楽しいと思います。
夫婦だけでなく子どもも一緒に手をつなぐと、もっとたのしくなりそうですね。三人以上になると両手が塞がれる人が出ますから、時々つなぐ順番は入れ換えてもいいことにしましょう。
手の平は体の中で、最も愛を表現する部分の一つです。撫でるという行動だけで、どれだけ愛が伝わるでしょう。子どもは愛する親に撫でてもらっただけで幸せになります。不安だって安心に変わります。それは大人も同じです。その手の平をずっとつなぎ続けてみる。この経験から得られるものは、きっと大きいと思います。