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夏休み、イエの庭にはたくさんの朝顔が咲きます。
子供の頃、これを絞ってジュース屋さんごっこをしました。
ジュース空き瓶数本と、じょうご、茶漉し、バケツを用意します。
バケツの中に水を入れて、朝顔をぎゅぎゅっと絞ります。
かわいそう・・・と思われるかもしれませんが
朝顔は朝に咲いて、昼頃には萎み始めるので、これを使います。
青い朝顔からは青紫色、赤紫の朝顔からはピンク色の色水が採れます。
じょうごの上に茶漉しを置いて瓶に注ぐと、綺麗な夏色の色水の出来上がりです。
植物からこんな綺麗な色が?と思うほどしっかり色が出ます。
ジュースの空き瓶に入れるため、気分は本物のジュース屋さん(笑)
他にも葉っぱを絞って緑の水を作ったり、違う色同士を混ぜたりして遊びます。
どんな色になるんだろう?この植物からは沢山絞れるゾ?など、ちょっと実験のようで楽しいです。植物の青臭い香りも気持ち良く、夢中になりました。
一通り遊んだら、こんどは朝顔ジュースに、酢を垂らしてみます。
すると、青紫色の水が綺麗なピンク色に変わります。
おもしろ〜い。
こんどは、重曹を垂らしてみます。
すると、今度は透き通った青色の水に変わります。
きれ〜い。ゼリーのような透明な青に見とれます。
酢は水を酸性にし、重曹はアルカリ性にしますが、これが朝顔に含まれるアントシアニンという色素に反応して色が変わるのだそうです。
そんなことを続けながら、庭のテーブルの上は、あらゆる
植物ジュースの瓶でいっぱいになってきます。
「おかーさーん。ジュースできたよー。」
「わぁ、すごいねぇ。このまま庭でバーベキューしようか。」
「ねー。ジュース飲んでよー。」
「えっ(汗)、飲めないよ〜。」
そう、このジュースは飲みものではありません。残念ながら。
お庭でバーベキューをしながら、こんどは本物のジュースをゴクゴク。
チラっと、「植物の色水ジュース」横目で見ながら、あれが本当に飲めたら楽しいのにナァ〜。と、うらめしく想像するのでした。
お庭で楽しく植物と戯れる水遊び、ぜひ体験してみては如何でしょうか?