「早春の彩りフキノトウby id:offkey


我が家の庭にはフキが自生していて、雪が溶けて真っ先にフキノトウが顔を出します。また、近所には空き地がいくらかあるのですが、そこにもフキノトウが春先になると顔を覗かせて、春の訪れを告げてくれる野草であります。
普通はまだ開いてないものを選びます。開いてしまったものは苦味が強くなり、食用には適さなくなります。


さて、フキノトウは山菜の一種であるだけに、なかなかえぐみがあって苦いです。そのままゆでて食べるにはちょっとした工夫がないと食べにくいですが、えぐみを風味に変えてくれる料理といえばまず挙げられるのは天ぷらでしょう。
なんということのないシンプルな料理。洗ったフキノトウに天ぷらごろもをからませて揚げるだけ。あとはお好みの調味料、醤油や塩をつけて食べると苦さがなんとも風味あふれる美味しい天ぷらになります。


味噌もフキノトウのえぐみをうまく風味にかえてくれる調味料です。
うちでは酢味噌和えをします。
フキノトウは塩茹でして水に晒してから水切り後食べやすい大きさに切っておきます。
酢味噌は、だいたい酢1に味噌2の割合で作ります。隠し味として砂糖を使ったり、からしをほんのちょっぴり混ぜたりしますが、私はからしを隠し味につかった酢味噌が好きです。
この酢味噌を先ほどのゆでたフキノトウとあえます。
他にも、味噌をつかったフキノトウを田楽風にする料理もあります。
素揚げしたフキノトウに田楽味噌をのせるものですが、田楽味噌はみそ80gに対し、砂糖大さじ4、だし汁2分の1カップ、醤油大さじ1、みりん大さじ2を混ぜて火にかけて練り合わせて作ります。


苦い苦いと連呼してしまい、フキノトウには申し訳ないですが、この苦さ、パスタと相性がよいように思います。
ちょうど私の住む地域ではあさりの旬と重なりますので、この2つを使って春パスタなど作ってみます。


【あさりとフキノトウのパスタ】
○材料(およそ2人分)
* フキノトウ2つ
* あさり7〜8個程度
* スパゲティ160g程度
* ベーコン1枚くらい
* 玉葱2分の1個
* しめじ2分の1株
* 白ワイン大さじ2
○調味料
* オリーブ油、またはサラダ油適量、塩コショウ少々、スパゲティに絡める油(お好みで)適量
○作り方
1. フキノトウは塩ゆでしてから水にさらし、スライスしておきます。
2. ベーコンは5ミリ幅くらい、玉葱はスライス、しめじは食べやすい大きさに切っておきます。
3. あさりをよく洗って、白ワインで酒蒸しておきます。
4. スパゲティをゆでます。ゆであがったら油を絡めておきます。
5. オリーブ油をフライパンで熱してから、ベーコン、玉葱、しめじをいためます。いためあがったら塩コショウをふっておきますがベーコンもあさりも塩味がついているので、そのあたりを考慮してください。
6. 5でいためたところにスパゲティ、フキノトウ、あさりの酒蒸を入れて、全体に油と味が馴染むようにいためます。


我が家では山に入らなくても、手軽に山菜とりを楽しめるフキノトウ
期間が短いのであっという間に旬は終わってしまいますが、その後、その場所にはフキが生え始め、今度はそちらを楽しむことができます。


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