「家族で楽しむバードウォッチング」by id:maruiti


自分が家族と探鳥(バードウォッチング)をするようになったきっかけは、近所に大きくて自然豊かな公園があった事と、子どもを通じて知り合ったパパ友に野鳥を好きな方がおり、いろいろと教えてもらえたからだ。
普段の休日には近所で、また長期休暇には遠くの探鳥地に出かけたり、旅行先でもバードウォッチングをするように。
一人での探鳥も楽しいのはもちろんだが、家族と一緒にして、いいことがいっぱいあった。


①家族の共通の趣味、話題が出来た。
今でこそ、色々な遊び方を覚えたが、昔は子供とは別世界を生きていた。
②子どもの好奇心を刺激するのに事欠かない
(鳥の種類を調べ、どんな鳥か調べる。鳥の絵を描く。鳥を折り紙や粘土でつくる。身近な鳥の行動を観察したり、鳥のいる自然環境を調べる。鳥の先祖の恐竜に注目してみるetc)。
興味があるものについての探究心は小さな子でも侮れない。
③費用があまりかからない
基本グッツ(図鑑、双眼鏡)をそろえれば、交通費とお弁当代以外は、殆どかからない。もちろんグッツは何もなくても鳥見はできる。
④健康的である
探鳥をしていると結構歩く。そして、自然の中でヒーリング。でもこれは親の場合。
さすがに子ども達は鳥が好きでも一日中探鳥では飽きてしまうので、ある程度したらそれ以外にも楽しめる場所へ移動しよう。(アスレチックなど。)
⑤冬でも雨でも平気でお出かけ
冬は鳥の見つけやすいシーズン。
また、雨の日は近くの公園などでも、人が少ない時には、普段は見かけない貴重な鳥の姿を見つけられることがある。


こう、挙げていくときりがないが、やはり一番の理由はコレ。
あたりまえだが・・・・鳥は可愛い!!!だから会いたくなってしまうのだ。


実は名古屋市内では渡り鳥が多く観察されている。
市内の公園も、鳥達の渡りの途中の休息地にもなっているようだ。
名古屋市内には鶴舞公園のほか、名城公園東山動植物園平和公園、牧野ヶ池緑地、明徳公園、大高緑地、藤前干潟など探鳥地は多い。


まずは持ち物について


①双眼鏡 倍率は8倍程度で、視野が広く明るい方が見やすく使いやすい。
大きさや価格はさまざまなので、品揃えの多い店でいろいろ試してみよう。
②図鑑 鳥類図鑑は最低1冊はあると良い。
日本野鳥の会のハンディ図鑑が鳥の特徴のある部分にポイントが付いていて、識別に便利。
③暖かい上着、帽子、手袋、毛布、ホカロン(真冬の探鳥は、半端なく寒い。自分と子供達はいつもスキーウェアを着こんでいる。)
④リュック、ヒップバッグ等、両手が空くバッグ
遠くの鳥を見る為の望遠鏡&三脚。
記録を残しておく為に、ノート、カメラ、ビデオカメラ、カセットテープレコーダーがあると楽しみが広がる。


さぁ家族ででかけよう〜何処に行こうか


①子供も楽しめるサンクチュアリやビジターセンターのある自然公園がお勧め。
②慣れてきたら、田畑、河原、海岸、池、湖、水場にも行ってみよう。(子供はトイレが近い為、休憩をいつでも取れるように注意する。)
③探鳥会に参加するとガイドをしてもらえる為、普段よりいっぱい鳥を見ることができる。
ただし子供が一緒だと、他の参加者に気兼ねもありますが歓迎されることも多く、また子供向けの探鳥会もあったりする。
④子供は集中できる時間が短い、観察にも本やゲームにもどうしても飽きてしまったら、無理せず他の事をしよう。
気ままに気楽に気長に楽しむのがコツ。これが家族で楽しむのに一番大事だと思う。


そしてフィールドマナーについて
日本野鳥の会の提唱する「やさしいきもち」を大切に(http://www.wbsj.org/index.html


や…野外活動、無理なく楽しく
 自然は、人のためだけにあるのではありません。
 思わぬ危険が潜んでいるかも知れません。
 知識とゆとりを持って、安全に行動するようにしましょう。


さ…採集は控えて自然はそのままに
 自然は野鳥のすみかであり、多くの生物は彼らの食べ物でもあります。
 あるがままを見ることで、いままで気づかなかった世界が広がります。
 むやみに捕ることは慎みましょう。


し…静かに、そーっと
 野鳥は人を恐れるものが多く、大きな音や動作は警戒されます。
 野鳥に気づくには小さな鳴き声や羽音なども頼りになります。
 自然の音を楽しむようにしていれば、近くで観察できるチャンスも生まれます。
 また、撮影では、野鳥の習性を知った上で、おびやかさないように
 気をつけましょう。


い…一本道、道からはずれないで
 危険をさけるため、自然を傷つけないため、
 そして田畑などの土地の所有者に迷惑をかけないため、
 田畑の所有者などどこにくらす人に迷惑をかけないためにも
 道をはずれないようにしましょう。


き…気をつけよう、写真、給餌、人への迷惑
 写真撮影は野生生物や周囲の自然に悪影響を及ぼす場合もあるので、
 対象の生物や周囲の環境をよく理解した上で影響がないようつとめましょう。
 餌を与える行為も、鳥種(カラスやハトのように人の生活と軋轢が
 生じている種、生態系に影響を与えている移入種など)や、場所
 (水質悪化が指摘されている場所など)によっては控える必要があります。
 また、撮影や給餌、観察が地元や周囲の人に誤解やストレスを
 与える場合もあるので、十分な配慮をしましょう。


も…持って帰ろう、思い出とゴミ
 ゴミは家まで持ち帰って処理しましょう。ビニールやプラスチックが
 鳥たちを死にいたらしめることがあります。
 またお弁当の食べ残し等が雑食性の生物を増やすことで、
 自然のバランスに悪影響を与えます。
 責任を持ってゴミを始末することは、誰にでもできる自然保護活動です。


ち…近づかないで、野鳥の巣
 子育ての季節、親鳥は特に神経質になるものが多く、危険を感じたり
 巣のまわりの様子が変化すると、巣を捨ててしまうことがあります。
 特に、巣の撮影はヒナを死にいたらしめることもあるので、
 野鳥の習性を熟知していない場合は避けましょう。
 また、巣立ったばかりのヒナは迷子のように見えますが、
 親鳥が潜んでいることが多いので、間違えて拾ってこないようにしましょう。


週末、たまには家族や友人と一緒に近くの公園に出かけ、バードウォッチングを試みてはいかがだろうか。
普段とは違う、鳥の世界を眺めていると、溜まった疲れや小さな悩みはどこかへ消えてしまうかもしれない。


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