「梅花の形の小型重箱で観梅弁当」by id:CandyPot


花より団子という言葉がありますが、観梅の場合は団子より花というか、やっとおとずれた春を喜びながら風情に浸るのがメインかなぁと思います。でも、やっぱりお花見弁当くらいは作りたいですよね。というわけで、私は観梅専用に、梅の花を象った小型の重箱を用意しています。サイズは、直径20数センチの円の中におさまる大きさ。2段重ねで、上の段には五つに分かれた取り外し可能な仕切り皿が付いています。


これに、梅の花をあしらったミニ風呂敷をプラス。それで包んで持ち運びます。巾着作ろうかなぁとも思ったのですが、風呂敷なら膝の上に敷いても使えるので、その方が便利ですよね。お揃いのハンカチサイズの布も用意して畳んで一緒に包んでおくと、一緒に行った人と二人で膝に乗せて使えます。


中に入れるお料理も、梅の花の形にこだわります。まず、お煮しめの人参を梅の花切り。梅花型の型抜きもありますが、それだと野菜屑がたくさんでてしまうので、私は輪切りにする前に五弁の花の形を作って、それから輪切りにしていくようにしています。ちょうどこんな感じですね。
http://www.geocities.co.jp/Foodpia-Olive/6163/ninjin.htm


切った表面を立体的にする飾り切りは、上のサイトだと「 /\ 」的に山形に切っていますが、私は「 /| 」的に片斜面になるようにしています。そうすると手間が半分で済んじゃう(笑)。皆さんはお好みの立体感が得られる方法でやってくださいね。


わが家ではお煮しめに竹輪などもいれるのですが、観梅弁当用には梅花型に切った蒲鉾を使っています。人参の梅の花と合わさって紅白の梅。かわいいお煮しめができますよ。


ご飯は、切り口が梅の花模様になるように巻いた太巻き寿司。あるいは梅風味のいなり寿司なんていうのもいいですね。これは寿司酢の代わりに梅干しを使うもので、炊きたてご飯に砂糖(お米1合あたり砂糖大さじ1くらい)と塩少々、荒くほぐした梅肉1〜2個分を混ぜ合わせて、おいなりさん用油揚げに詰めて作ります。ご飯がうっすらピンク色になってきれいですので、全体を包み込まずに中が見えるように作るといいですね。ちっちゃな梅花人参や、梅花型に切ったソーセージのスライスなんかを乗せてあげると、子供も喜んでくれるとおもいます。


そのほか、お弁当に欠かせないだし巻き卵など色々なおかずを詰めて、いざおでかけ。これが私の梅の花の楽しみ方です。大人数で繰り出すことが多い桜のお花見と違って、観梅は一人でも二人でも楽しめますから、お弁当箱みたいなちっちゃなお重でも十分活躍してくれます。荷物になりませんから、和服でもだいじょうぶ。これも小さなお重のうれしいところです。


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