「ダイアログ インザ ダーク」by id:dayday


小学三年生の息子とダイアログ インザ ダークに参加しました。
真っ暗の闇の中を、8人で探検すると言えば簡単そうですが、そこには野原あり、川があり、橋もある。
それを真っ暗の中では何も見えないので触って、音を聞いて、匂いを感じながら進むのです。
白杖とアテンドの目の見えない方を頼り闇の中を歩く。
足元に何があるのかわからないので、杖でたたいて、自分の手で闇に手を伸ばす。
何か触れるけど、それが人なのか、それとも物なのかもわからないくらいの闇。


私の服の柔軟剤の匂いで、「あ、この匂い、おかあさん!」
男性の声が呼ぶほうに行くのにも、片手で白杖で確かめ、片手で闇をまさぐる。
触る事で闇の中を確かめて進んでいく。
小学生の息子は、最初は闇の中に入るのも怖かったと。
何があるのか解からない闇に手を伸ばした時、人に触ったときに安心したと言ってました。


闇の中に取り残されてしまった時、怖かった。
だけど、誰かの声がするほうに杖で、一歩づつ歩いて行き、服や体に触れたときの安心感。
おかあさんじゃなくても他の人に触っただけでも闇が怖くなくなったと。
人に触っているって安心する事なんだ・・・と息子は言ってました。


終わってから、点字の絵本を見せてもらえました。
息子は、「僕は点字の絵本は見て読む本だけど、目の見えない人は触って読む読書なんだ」と。
色まで触れればいいのに・・・と息子がぽつり。


私は、触る読書もある事を認識しました。


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