「父が初めて焼いた竹炭」by id:vivisan


イエはてなでもたくさん炭の書き込みがありますね。あらためて炭の効能を書くのは控えますが、本当にすばらしいもので、我が家でも玄関に居間に、お風呂に、そして前回書き込みしたガーデニングにも使っています。
 http://q.hatena.ne.jp/1270011099/258800/


まだ私がイエはてなに参加して間もない頃、実家の親が備長炭の炭を頂いたので、私もカゴに山盛りの炭をわけてもらったんです。
「炭って健康にもいいよね。火鉢には必需品だし。でも炭ってあんまり店頭で販売してないよね。残念だけど通販で買うしかないんだよね」
なんて父に話していると、
「炭は材料さえあれば、実家の山で焼けたんだぞ。」
え?ホント??


父の実家は山の裾のところに建っていますが、裏山に炭焼きの窯があって、祖父が焼いていたんだそうです。
「それって今でもあるの?」と聞いてみると
「うーん・・。父親の代のときに壊れて今でもそのままになっているはず」
修理をすれば焼くことができるそうです。
「いつか、絶対に炭焼こうよ♪」なんていいながら、て実際に焼くことができる木や竹の炭について盛り上がりました。


父の実家の地域では、今でも近所がそろって炭を焼いているところがあるらしく、炭をいっしょに焼こうか!という話が舞い込んできたのがそれからすぐのことだったと思います。その当時定年になって自由の時間がたくさんある父は、炭を焼き方を習ってきました。
そして実践です。焼いたのは今回は竹藪を間伐するときに切った真竹を焼いてみることに。
場所は田圃のど真ん中。すごく煙が出たそうですが、はじめて焼けた竹炭は見た感じ市販品のようにとてもきれいなものでした。
実際に作るところを見ることはできなかったけど、そのときの父はとってもうれしそうで、父がはじめて焼いた竹炭は実家とイエの玄関に置かれることになりました。
なんかもったいなくて他の用途には使えなくて・・時折ちゃんと洗って煮沸消毒した後に天日干しをして使っています。


あまりにも煙がでたので田圃で焼くのはまずかろうということで、今は焼いていませんが、時折玄関の竹炭を見てはほほえんでいるのを目にします。なんかこの顔を見ると、この竹炭は最後まで大事に使おうって思います。


でもこの炭もいつかは使えなくなります。そのときには細かく砕いて土に混ぜ込むつもりです。イエの土として未来永劫イエとともにあってくれたらなぁなんて思いますが、新しく焼かない限りは竹炭が増えません。
ということで、せっかく時間もあることなので、父は現在少しずつ実家にいっては窯を修理しています。無事に修理が終わった暁には炭焼きの復活です。たまに私やダンナも行って手伝っています。


しかし、もう少し手軽に炭ができないかなぁ?と思って調べてみたら、なんとアウトドアでも竹炭ができてしまうことがわかりました。木炭と竹炭のちがいですが、


竹炭は木炭と比べて多孔質であるということです。つまり、あの竹の導管が炭化しても残ってるって言うことで、言い換えれば、同じ炭でも孔が多い分だけ表面積が大きく、炭としての特性をより多く発揮すると言うことです。


なるほど。竹炭は木炭よりも吸着性があるということなんですね。木炭よりも水分が多いので長期間自然乾燥させるとカビが生えたりするため、水分が多いまま焼かなくてはならないことから木炭を作るより難しいとさえいわれています。父がうまく焼けたのはまぐれだったのかも(笑)
さて、アウトドアでつくる場合、おせんべいなどが入っている缶を使用します。
20センチくらいの長さに切った竹を割り、缶につめます。空気穴がないと破裂するので、蓋などに小さな穴をあけておきます。気密はとくに必要ないのですが、熱で蓋が反り返る可能性があるので、蓋をしたあと針金などで結わえておくとよいかと。


アウトドアでは通常の焚き火をし、そこに缶を入れます。そして待つこと2時間ぐらいで立派な竹炭ができあがります。
アウトドアでできてしまうなら、焚き火を丸のかたちではなく楕円の形にして、アウトドア料理をしながら待つとよいですね。


しかも、この程度の焚き火であれば、細い枝でも炭ができます。以前のイエはてなにて、炭をインテリアにするというid:Fuelさんの書き込みがありましたが、細長い枝上のインテリアに使える炭もできてしまうのではないでしょうか?
  http://q.hatena.ne.jp/1219812252/182063/


こういった書き込みを参考にしながら、自分で作った炭をインテリアとして使ってみようかななんて思います。そして父の窯がちゃんとできあがったら、竹炭や備長炭を実際に作るのが今の私たちの夢です。みんなで作る炭はイエにはなくてはならない必需品になりそうです。


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