「わが家のホットタイムは大判焼きby id:Oregano


ある意味これはわが家の冬の風物詩とも言えると思いますが、わが家のホットタイムと言ったら、何と言ってもイエで焼く大判焼きです。
大判焼き。江戸時代中期に神田の今川橋近くの店で売られていたのが元祖とのことですから、本来は今川焼きと呼ぶのが正式なんだろうと思いますが、わが家ではもっぱら大判焼きと呼ばれています。地域によっては二重焼き、回転焼きなどとも呼びますね。
この大判焼き器が、うちにはあるんです。といっても屋台で使っているような大型の物ではなく、家庭用ガスコンロの上に乗せて使う、小さなささやかな焼き器です。Amazonで似たような物を探したら、ありました、ありました。ちょうどこんな感じの鋳物製です。もっともうちの焼き器にはこんなかわいいキャラ模様は入っていませんが。


南部鉄器 今川焼スマイル F228

南部鉄器 今川焼スマイル F228


子供のころから、冬になるとこれで焼いてもらう大判焼きが楽しみでした。大判焼きというと、中身はあんこかカスタードクリームが多いと思います。わが家の大判焼きもこれらが定番ですが、ほかに、サツマイモやカボチャが入ることもあるんです。サツマイモは茹でて潰して、砂糖とバターを加えた物。カボチャも同じく茹でて潰した後、こちらにはハチミツが加わります。サツマイモには柑橘類並みのビタミンCが(おまけにサツマイモの Cは加熱に強く壊れにくい!)、カボチャには豊富なβ-カロテンが含まれていますから、きっと風邪の季節の子どもの健康を考えて、こんなメニューを作り出してくれたんでしょうね。
これがまたおいしいんです。イエで作るホカホカの大判焼きは、子供時代の私の、最もお気に入りのオヤツの一つでした。
これを今でも楽しみます。今は主に冬の休日。家族が揃っている午後には、誰かしらが大判焼き食べたいねと言い出します。父が芋を茹でながら、少し取って大判焼きにしようかと言うこともありますし、母がおかずにするためのカボチャを切りながら、ついでに大判焼きやっちゃおうかと言い出すこともあります。誰も言わない時は私が言います(笑)。
あんこはだいたい市販品を使ってしまいますが、冬はお餅でも使いますから、たいてい在庫があります。あとはカスタードクリーム。父と私で、かーさんクリーム作ってコールが始まります。
中身が出来上がると、焼くのは主に私の役目。高校の文化祭や大学の学祭でも焼いていたことがありますから、これにはけっこう自信あり。ほい焼けた、と言う前から、父も母もお皿を持って横で待っています。子供みたいw。タイミング良くお湯が沸いて、父か母がお茶の支度。
あとはホカホカの大判焼きをアチチと言いながらみんなで食べる。温かくて甘い物を食べると、なぜか人は自然に笑顔になるんですね。家族の笑顔が揃うこの時が、最高のホットタイム。あーお茶もうまい。わが家の冬はやっぱりこれです。実は今日もやりました。皆さんのお宅にも、ぜひこの家庭用大判焼き器、お勧めします。


»このいわしのツリーはコチラから