リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE

「かちぐり」by id:NAPORIN


クリを乾物にしたのがかちぐり、炒って挽く手順を「かつ」といったのですが、「勝つ」とかけて縁起物になってます。


生の山栗(鬼皮つき)を、ザルの上で秋の直射日光にあてて(虫食いには注意!)、振って「からから」というようになったら、鍋で、から煎りします。鬼皮に焦げ目が入ったら、まな板のようなもの2枚ではさみつけながら転がすと、鬼皮と渋皮がとれてかちぐりになるのだそうです。
今は皮を剥いたものが袋に入って売っていますが、正月の料理に、水で戻して使ったり、すごく堅いですが生でかじっても甘くておいしいそうです。


ここまではまあ、市販の話。かちぐりはスーパーの乾物売り場では見かけるけど食べ方わからないし買わないなぁと思ってました。


大きな生栗が手に入り、冷凍すると甘くなるときいて、鬼皮つきのままビニール袋にいれて冷凍庫に入れて1年。いつのまにかビニール袋の口がほどけていて、さあ皮を剥こうと熱湯に静めたつもりがぷかぷかしてしまうほど軽いのがある。フリーズドライになってたんですね。
それでも落としぶたして煮てから一生懸命にむいてみたら、半分くらいが、かちぐりになってました。最初に熱湯でゆでてしまったせいかそれ以上もどらず、歯ごたえがこりこりしていますが、甘くておいしい。おもしろい事故でした。


ちなみに、その前の年は、生のまま渋皮まで剥いていつでも栗ご飯ができるようにしてから冷凍保存したら、かびがつきました・・こうして人は学ぶのですな
美味しかったですが、今年の栗こそは、冷凍は1日くらいにして茹でたりして早めにたべちゃおうと思った出来事でした。