★(一ツ星)

「三色ベジタブル羊羹」by id:Oregano


赤・白・緑のおめでた三色が三層に重なったベジタブル寒天です。
寒天は棒でも粉でも構いません。水300mlに対応する分量を用意してください。
砂糖は大さじ4×3(各色大さじ4ずつ)。
野菜は、赤はニンジン、白はサトイモ、緑はグリーンピースを使います。各300gずつ用意してください。各野菜ごとに湯を沸かし、それぞれ柔らかくなるまでゆっくり茹でます。茹で上がったら熱いうちにザルなどに上げて水分を飛ばした後、裏ごししてください。
寒天は、作業の都合上一気には溶かさず、1/3ずつ溶かしていきます。小鍋に水100mlを入れ、あらかじめふやかしておいた寒天(ふやかし水は分量外です)の1/3量を入れて煮溶かしてください。寒天が溶けたら砂糖を加えて溶かします。
ここにまずグリーンピースの裏ごしを加え、火から下ろして、鍋底を冷水に浸しながら掻き混ぜてください。するとそのうち冷めてトロリとしてきますので、そうしたら適当な型に流し入れてください。
続いて同じことをサトイモの裏ごしで行い、グリーンピースの寒天の上に重ねて流し入れます。前の寒天が固まり始める前に次の寒天を流し入れてください。このタイミングが大切です。前の寒天が硬化をはじめてから次を流し入れたのでは、寒天同士がうまく一体化してくれません。
さらに同じことをニンジンで行って、三色重なったら冷やし固めてください。型から取りだして切ると、赤・白・緑の雛祭りの菱餅と同じ、おめでたい配色になっています。この配色はお節の彩りなどにも喜ばれると思います。


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ミシュランコメント

野菜のゼリーというレシピはほかにもあったのですが、菱餅式に三色重ねてお祝いごとやお節を真心と野菜の恵みで彩るという発想に大きなを! そして私が驚いたのは、白い色の羊羹にサトイモが使われているところ。想像するだけでさぞや美味に違いなく、たとえばお月見のお供えにもなるように、実りの感謝とよろこびの象徴である日本のサトイモがお祝いのお菓子になったところに真心の深みを感じます。ひとさじいただけば、野菜のやさしい甘みがひろがる素晴らしい和のお菓子です!