「《伝統的七夕》ライトダウン・キャンペーン + 《新暦七夕》全国同時七夕講演会」by id:TomCat


今年はガリレオが望遠鏡を夜空に向けてから400周年目。国連・ユネスコ(国連教育科学文化機関)・国際天文学連合が定めた「世界天文年(International Year of Astronomy:略称 IYA)」です。


その世界天文年2009日本委員会が、伝統的七夕、つまり旧暦の七夕に星を見よう、できればその夜はライトダウンを、と呼びかけているんです。
http://www.astronomy2009.jp/ja/project/tanabata/index.html


さて、今年の伝統的七夕はいつでしょう。8月26日です。が、この日は水曜日で社会人の多くは翌日も仕事ですよね。でもご安心ください。実は、本当に星を見ることが目的なら、その直前の週末の方がお勧めなんです。なぜか。それは月が邪魔にならないからなんです。


ジャスト旧暦七夕の夜は半月に近い月ですから、宵のうちは中天にあって、ちょっと星が掻き消されがちとなります。ところがその前の金曜日である8月21日の月齢は0.7、土曜日の22日も1.7、日曜日の23日でもまだ2.7と、いずれも細いお月様。月の入りも早いですから、ほとんど月のない夜空でクッキリ星が楽しめます。


人工光による「光害」が無ければ・・・・ですけどね。


そこで「伝統的七夕ライトダウン・キャンペーン」です。新暦7月7日の七夕の夜には、夏至キャンドルナイトに続いて、各地でライトダウンが呼びかけられていますよね。それをぜひ、旧暦七夕にあたる8月26日と、その直前の8月21日(金)〜23日(日)にも拡大して欲しいんです。個人のイエではもちろん、地域や職場、色々な所に提案してみてください。世界天文年2009日本委員会も旧暦の七夕を「できればライトダウンで天の川と星を楽しもう」と呼びかけています。


なお、新暦の七夕には、こんなイベントをお勧めしたいと思います。「世界天文年 全国同時七夕講演会」です。
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/tanabata/


これは世界天文年にちなんで日本天文学会が中心になって企画される講演会で、新暦七夕前後に全国80ヶ所以上で実施されます。七夕という東洋の行事を通してガリレオの見た宇宙に思いをはせ、宇宙の謎について語り合おうという、とても興味深いイベントです。会場によってはネット中継も検討されていますので、直接足を運べない人も、そちらを楽しみにしてくださいね。


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