「新生姜も初夏の味覚」by id:TinkerBell


ヒネショウガの上にできる新しい部分が新生姜。
固く辛味も強いヒネショウガに比べて 柔らかく穏やかな辛味なのが特徴です。
今は新生姜もハウス栽培らしく幅広い期間出回っていますが、やはり旬は6月から夏にかけてです。


新生姜の保存期間は、常温なら3〜4日。
長期保存したいなら、漬けるか、冷凍保存にします。
冷凍の場合、解凍後は軟化してしまうので、一回使い切りの分量ずつ小分けに冷凍するのがコツです。


漬けるなら甘酢漬け。「がり」というやつです。
これの簡単な作り方をご紹介しますね。
今はこれ、市販品の多くが輸入物です。
安心な国産新生姜で手作りしましょう。


材料は、新生姜500gとして、
◆塩 20g(新生姜の4%)
◆甘酢材料
酢 2カップ
砂糖 1カップ
水 1/2カップ


まず新生姜は、皮をこそげおとして薄く切ります。
厚さは揃っていた方がいいので、よく切れるスライサーなどを使ってください。
スライスは繊維に添ってでも直角にでもお好みで。
繊維に添ってスライスするとシャキシャキと、直角にスライスするとサクサクした食感になります。


スライスしたら塩をまぶして1〜2時間置。
その間に甘酢材料を合わせて煮立て、冷ましておきます。
この時、ただ砂糖が溶ければいいくらいの温め方ではなく、少し時間をかけて加熱しておくと、
酸味がまろやかになって食べやすい物が作れると思います。


塩をした新生姜の水を捨て、たっぷりの熱湯にくぐらせ、
さっと取り出して手早く水気を切って熱いうちに甘酢に漬け込み、
十分に冷めたら冷蔵庫に保存します。
この熱湯にくぐらせる作業は生姜の辛みをコントロールするためなので、
辛いのがお好きな人は軽く、辛みが苦手な人は少し長めに湯通ししてください。


なお、「がり」がピンクなのは、新生姜の赤い部分を一緒に漬け込むからですが、
酢の一部を梅酢にして色を付けてもいいと思います。


もう一つ、ちょっと珍しい「新生姜の炊き込みごはん」もご紹介しますね。
材料はお米1合あたり新生姜25gくらい。
調味料は、米1合あたり薄口醤油大さじ1、酒大さじ1。おぼえやすいでしょ。
これに、油あげ(お米3〜4合あたり2枚くらい)、
そして水の代わりのだし汁です。


新しょうがは薄切り。
油あげは湯通しして細目の短冊。
炊飯器にといだお米を入れ、生姜と油あげを乗せて、
薄口醤油と酒とだし汁を合わせたものを規定水分量注いで炊きあげればできあがりです。
これは新生姜でなければできない旬の炊き込みご飯。
ヒネショウガでは苦くなってしまうので、新生姜限定です。
蒸し暑くて不快指数高くて食欲なーい、なんていう時でも元気いっぱい食べられます。
試してみてね!!


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