「風を切る羽根に夢を乗せて−−−風力発電by id:Fuel


今私は風力発電にとても興味を持っています。実用的な発電が目指せるとは思いません。特に安定した電力を確保するためには充電装置が必要で、そのためにはかなりの費用が必要ですから、予算の面でお手上げです。また、大きな羽根を回すと騒音もかなりの物ですから、住宅地で大きな発電機は回せません。
でも、風が電気に変わるのは夢があります。風というとらえどころのない、妖精の仕業にもたとえられる存在が、もしPCなどを動かすようになったらと考えると、胸が躍る気持ちがします。そこで購入したのがこれでした。


大人の科学マガジン Vol.18 (風力発電キット) (Gakken Mook)

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Amazonで取り扱っているので、イエはてなでいただいたギフト券で買えてしまうところがミソです。早速組み立ててみました。組み上がってベランダで風に当てると、起きた電気でLEDが光りました。ただそけだけで全く実用性はありませんから、だから何だと言われたら困ってしまいますが、風が電気に変わり、光になったという事実を目の当たりにするのは、やはり感動的なできごとでした。
ちなみにこの発電機は、羽根の形が、はてなのサービスは風で動いていますの絵などとかなり異なります。
大型風力発電機の羽根が細く長い形をしているのは、まず軽量化のため。遠くから見るとゆったり回っているように見える羽根も外周はすごい高速で回転していますから、幅広い羽根を配置したのと同じような効果が期待できます。したがって、わざわざ羽根を大きく重くしなくても、しっかり風を受け止められるんですね。また細い羽根で済ますことができれば、強度もその羽根に見合った設計でいいことになります。今回作った小さな風力発電機はその逆で、ある程度の面積を持った羽根でしっかり風を受け止める設計になっています。
こんなふうに、大きさという要素だけでも、羽根の設計は大きく変わってくるんですね。今後はビルの屋上などに中規模の風車が設置されることも多くなると思いますが、この場合にはまた中規模は中規模なりの設計がなされていきます。
風車の羽根の科学。これは力学から工学まで幅広い分野が集まった、とても興味深い世界です。扇風機の羽根と変わらんじゃないかと言われればそれまでですが、私には自然の力と共鳴する天使の羽根のようにも見えてきます。いつか自分でこの羽根を削り出して風と語らってみたいと夢を膨らませているところです。


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