「窓拭きから始まるわが家の春じたく」by id:Catnip


春の兆しがやってくると、急に光が眩しくなったように感じられます。と同時に、季節の変わり目特有の天候不順もやってきます。春らしさに心が弾んでいたのに、いざ休日になったら雨で台無しというのも「一雨ごとの暖かさ」の時期にはありがちです。そこで、春の陽光をあますことなく部屋に取り入れるためには窓拭きが欠かせない、窓拭きは雨模様の日の方が向いている、ゆえに天候に恵まれない日こそ春を迎える準備に最適な日と考えていくことにしています。
窓拭きは暮れの大掃除でも行いますが、関東では冬は大変空気が乾燥しますから、拭けば拭けますが、絶好の窓拭き日和というわけではありません。やはり窓拭きは湿度の高い日の方がずっと楽で、ガラス以外のサッシ磨きなどもたやすく、早く綺麗に仕上げることが出来ます。それに冬は寒いですから、外側の窓拭きはあまりやりたくありません。そこで暮れの大掃除を楽にするためにも、暮れの窓拭きは軽く、本格的な窓拭きはお正月の新春ではなく本当の季節としての春の前に、と決めてしまいます。
さて、冬型の気圧配置がゆるんで太平洋側も雨模様になってきたら、いよいよ窓拭き日和です。家を外側からぐるりと見渡して、どの順番で拭いていくかの作戦を立てます。これはこれで春のレジャー計画なみにわくわくします。そして、天候不順の休日に“恵まれたら”さっそく窓拭き開始です。
窓拭きには色々な流儀があると思います。新聞紙で拭くというのもいい方法ですが、私は紙はゴミにせず資源にすることを原則にしていますので、窓拭きにはもっぱらスキージー(T型の取っ手の付いたワイパーのような道具)を愛用しています。
スキージーの使い方にはちょっとしたコツがあります。プロの窓拭きの人の仕事を見る機会があったら、ぜひ見学してください。スキージーは直線的に動かす物ではないのです。ガラスの上から始めて、うまく周囲を拭いつつ、汚れ水を過度にしたたらせることなく拭き上げていく、絶妙の動線でスキージーを操っている様子が分かると思います。こういうプロの技に凝っていくと、面倒で嫌だったハウスキーピングが、たまらなく楽しい趣味に変わります。人に言うと変人扱いされるので黙っていますが、実は私は掃除が大好きです。
湿度が高い日はサッシの枠掃除も楽々ですから、楽しくお掃除していきましょう。そしてうららかな陽光差し込む春本番を想像します。全て拭き終わったら、窓辺に花を一輪飾ったりすると、春が来た気分満点です。


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