「雪と上手に付き合って冬の健康作り」by id:Oregano


先日、雪深い土地へ友人を訪ねて行った時、ちょうどその土地での冬の健康作りの話を伺ってきました。題して雪踏み健康法です。
その土地では、一晩に50cmも60cmも雪が降ります。車道は除雪車やブルドーザーが来て雪をどけてくれますが、人間だけが通る裏通りや路地は、通る人が自力で道を付けなければなりません。そういう道では雪の捨て場がありませんから、除雪ではなく、雪を踏み固めることで道を付けます。かんじきを履いて雪の上を歩いて、通り道を踏み固めていくのです。
ちょっとやってみるかとかんじきを履かせてもらって、私もやってみました。ほんの50mくらいの道を踏み固めただけで、じわっと汗が滲んできました。感じとしては、1kmほどをジョギングしてきた感じです。
これはいい運動になりますねと言ったら、土地のお年寄りが、この町ではこれがあるからみんな足腰が強いんだ、同じ高齢化でも都会と田舎では質が違うんだよ、というようなことを言っていました。
また、青森県では雪かきの動作を取り入れた体操を考案して健康作りに役立てるとともに、その雪かき体操を実際の雪かきの前の準備運動にしたり、健康に留意した雪かきのしかたをよびかけるなどして、雪と上手に付き合いながらの健康作りを進めています。
http://www.aiss.pref.aomori.jp/sports/sportsk/index2.html
雪深い土地の健康作り法に、なるほどと唸らされて帰ってきました。自分のためだけに走ったりする都会での健康法と違って、田舎ではみんなのために奉仕しながら健康を作っていきます。そこがすばらしいなぁと思いました。これが日本本来の地域コミュニティの姿だったのでしょうね。都会の暮らしにも、こういうところから何かを取り入れていけるといいと思いました。


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