「菊の節句に〈登高〉をやってみる」by id:Fuel


古来中国では、重陽節句に小高い丘や山に登り、長寿と繁栄を祈願する「登高」と呼ばれる風習があったそうです。これをぜひ今年はやってみたいと思うのです。
今年の重陽節句は平日ですから、仕事を持つ身ではハイキングというわけにはいきません。しかし登る場所は小高い所ならどこでもいいらしいですから、それならすぐに見つかります。
たとえば東京のど真ん中も意外に坂道が多いのです。坂道があるということは、それを登っていけば小高い場所に着くということ。地図を見て、仕事帰りにでも立ち寄れる場所を探しましょう。一番高い所に着いたら、そこで心静かにこうして坂を登れる健康に感謝して、家族一同の長寿と健康を願う祈りを捧げてみたいと思うのです。それはきっと都会の喧噪の中でも可能でしょう。というか、都会のど真ん中でそういうことをしてみる人が増えたら、とても潤いのある街が生まれてくると思うんです。
なお、場所のお勧めですが、東京都内なら、仕事帰りに新宿に立ち寄ることが多い人の場合、戸山公園がいいかもしれません。ここには「箱根山」と名付けられた立派な山があるんです。小さなポットに菊花茶でも入れていって飲んだら、きっとすてきな重陽節句になるに違いありません。
箱根山の標高は43m。山頂(?)からは北にサンシャイン60、南に新宿高層ビル群が望めます。当然ビルの方が遥かに高いです(笑)。


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