「自作原始機で弥生時代へタイムスリップ」by id:vivisan


布って本当にはるか遠い昔から人とともにあったのですね。
布はたて糸とよこ糸でできています。それらをうまく編んでやることによって布ができあがります。
それらの布を織る織り機が存在していました。それが原始機です。
この原始機をもとにいろいろなかたちに変わっていくのですが、日本ではいざり機(地機)へ、そして高機(江戸時代によくみられるでかいタイプ)、そして織機の時代へ移っていくわけなんですが、考えてみれば昔から理屈は全く変わっていないんです。

高機で手織りの体験をして、織ることにものすごく興味を覚えました。
少し前にそうめんの箱で織り機を作っていましたが、たどりついたのは原始機でした。これなら工作が苦手な私にでもできるかも!
http://www.ishikawa-maibun.or.jp/taiken/hataori/hataori_yayoi.html


でもまずは名前を覚えることからはじめました。高機と呼び方が違うのです。
準備するのは、2本の棒。これは100均のめん棒。この2本のめん棒に糸(たて糸)をかけていきます。縄文の布と大きく違うのは、タテ糸には上糸と下糸があり、その間に横糸を通すんだとか。今と同じ。
そして、横からたて糸をとおしていくのですが、この糸のかけ方が難しい。からまないように綾の状態にして、スペースを作って行きます。そして中筒の棒、そうこうの棒を入れます。
体験だと織るところから始まるのですが、準備が一番たいへんだと思いしらされました。
ホントは糸作りももっとたいへんなんですけどね。
ただ、はじめてなので、今回は木綿糸を使用。
そして横糸は毛糸を使いました。


おおー!織れるじゃないですか!普通に織り機と同じ!!
基本的に布を織る仕事は世界各国でも女性のお仕事だったようですね。
地機も原始機も腰のところで糸をひっぱっているのですが、やはり年を経るに従い、力も弱ってきます。こうやって母から娘へうけついでいったのかなぁ?と思いました。着る人への思いをこめて・・なんかロマンです。


この原始機の特徴は外でもひっかける杭があれば使えること。
きっと弥生時代の人たちは、手軽に織り機を持って広場なんかに集まって、おしゃべりしながら織っていたんだろうな・・なんて考えてしまいました。
これからは寒い季節なので無理ですが、暖かくなったら外でやってみたいな。


弥生時代の布はからむしなどから作る麻だったそうです。
糸を撚ってこうだったんじゃないか?作戦を実行しようと思ってます。
とうもろこしの皮なんていいかもしれない。
ちょっとだけ、弥生時代にタイプスリップした気分に浸れます♪


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