「空き缶で作ったチリトリ」by id:tough

あれは去年のことでした。細い道を歩いていたら道のど真ん中にデカイ四角い缶が転がっていました。食堂のなどで使う油が入っているような缶です。そこへ軽トラがやってきたので、狭い道だから通れないと思って缶をどかしました。軽トラはサンキューとクラクションを鳴らして通り過ぎていきましたが、困ったのは手に持った空き缶でした。そのまま道ばたに置き去っていくと自分が不法投棄するみたいで気が引けるので、しかたなく家まで持って帰ってしまいました。そうしたら資源ゴミの日は翌週で、すぐには捨てられないことがわかりました。
仕方がないので何かに使おうと思い、缶を斜めに切って切り口を危なくないようにペンチで曲げてカナヅチで叩き、取っ手を付けてチリトリを作りました。よく駅前を掃除しているような人が使う大きなチリトリが二個出来ました。しかしこれも特に使い道がないので、仕方なくホウキを買ってきて、たまに近所の道の掃除をしています。落ち葉が山のように集まるので、秋は大きなチリトリが活躍します。