3月の月間賞発表&Amazonギフト券当選者発表



みなさまこんにちは、ハザマです。今日は、また1カ月語らいをご一緒下さったみなさまに心からの感謝をこめて、3月の月間賞を発表・ご紹介します! 早春の暮らしの話題満載のシーズン・サプリ、おもてなし空間やハーブ料理レシピをめぐるイエコト・アイデア、我が家のホットニュースを楽しく聞かせて下さったイエ・ルポ…と、この月も豊かな暮らしのメッセージがいっぱいでしたねw 暮らしのスナップも、2つのテーマともにエピソード多彩にご紹介下さいました。ここにはそんななかの一部しかご紹介出来ないのですが、素敵なメッセージをお届け下さったすべてのみなさまにありがとうを申し上げます。各コンテンツの月間賞受賞タイトルとともに、アマゾンギフト券プレゼント当選者も発表させて頂きますね。受賞、ご当選のみなさまおめでとうございます!

イエコト・ミシュラン 3月のミシュラン賞

今回のミシュラン賞は、#054「いつものリビングが早変わり!お招き&おもてなしの空間づくりコンテスト」と#055「香りと薬効を活かして!美味しいハーブ料理レシピ・コンテスト」に頂いたご投稿からセレクトした3つです。


ミシュラン賞にはAmazonギフト券3,000円分をプレゼントいたします。

  (アマゾンギフト券は「ギフト券No.」がはてなポイント送信メールによって送付されます。)
»イエなてなのプレゼントについて

イエコト・ミシュラン

「布とお料理で理想のおもてなし空間をテーブルにえがく。テーブルランナー活用の勧め。」by id:TinkerBell


テーブルの上にランナーを1枚プラスするだけで、何気ないテーブルがフォーマルなテーブルに早変わりです。
イメージとしては、こんな感じ。
http://www.interiordesignbox.com/wp-content/uploads/2009/08/tabl...
ね、なんだかすごく豪華でしょう。


物語に出てくるお城の食卓みたいに見えませんか?
私はおもてなしには、ちょっといつもと違う「非日常」の演出が大事だと思っているんです。
大切なお客様をお迎えするためにちょっと頑張っちゃった。
自分が招かれた立場になった時、そういう気持ちが伝わってくる何かがあると、「あ…私のために…」ってすごく感動します。
テーブルランナーは、そんな「非日常」の演出に、とても効果的なアイテムだと思うんです。


それにこんなテーブルなら、お料理にも張り合いが出てきますよね。
たとえお茶と簡単なお菓子だけのおもてなしだったとしても、最高のお茶をいれよう、最高のお菓子を味わっていただこうって、いつもとちょっと違う気合いが入ってきます。
テーブルのセッティング一つで、お迎えするこっちの意識も変わってくるっていうこと。
この相乗効果で、何でもない普通のイエの、何でもない普通の部屋に魔法がかかります。
まるで妖精のお城に招かれたみたいに見せてしまうことだって不可能じゃありません。


そしてもう一つ。
こういうおもてなしのテーブルセッティングに慣れてくると、あら不思議、自然と部屋がそれにふさわしく片付いてくるんです。
何度かこんなテーブルを出現させていると、それがお部屋キーピングのイメージトレーニングになるのかな。
いくら片付けても雑然とした感じが抜けなかった生活空間が、なんとなくお洒落にまとまってくるから不思議なんです。
テーブルランナーだけなら何のサプライズもありませんが、これはちょっとすてきなサプライズだと思いませんか?
皆さんもぜひお試しくださいね。


さて、テーブルランナーの基本的な使い方についてですが、テーブルが樹齢何百年のすごく立派な木でできています、なんていう時にはテーブルクロスは使いませんが、普通はテーブルクロスと合わせて使うことになると思います。
真っ白なテーブルクロスを使う時は、ランナーはちょっと地味な色や柄の物を選ぶと失敗がありません。
色付きや柄物のテーブルクロスを使う場合は、ランナーにも同系色を選ぶか、またはクロスの色とランナーに使用されている色のどこかに共通性を持たせます。
こんなふうにちょっと地味に思えるコーディネイトの方が、器が映えると思うんです。


また時間帯にも気を配ります。
たとえば夜ならシックな配色を。
もしお泊まりのお客様なら、翌朝は真っ白なテーブルクロスに爽やかな空色のブリッジランナーで朝食を、なんていう配慮ができるとすてきですね。
あ、ブリッジランナーっていうのは、向かい合った席をつなぐようにかけられるランナーのこと。
座席に対して横に敷かれる普通のテーブルランナーと上手に使い分けると、同じテーブルを全く別世界のように変身させられます。


テーブルクロスもテーブルランナーも布さえあれば簡単に手作りできますから、色々な物をたくさん作って用意しておくと、時間帯やお迎えするお客様のタイプ、お出しするお料理との組み合わせなどによって、自由なコーディネイトが工夫できると思います。
テーブルというキャンバスに、布とお料理でおもてなし空間をえがいていくって感じかな。
こう考えていけば、どんなテーブルにも、理想の絵がかけますよね。
皆さんの工夫で、テーブルをすばらしい名画に仕上げてください。


イエコト・ミシュラン

「ハーブビネガーでお寿司を作っちゃおう♪」by id:vivisan


ハーブの用途してよく知られるものにハーブビネガーがあります。ビネガー=お酢ですね。酢にハーブの香りを移したもので、酢に生やドライのハーブを漬け込んでおくものです。歴史はとても古くて、最も古い記述は、紀元前5000年頃バビロニアナツメヤシやぶどうから酢を作ったといわれているようです。健康によいということもわかっていたようで、ギリシャでは病気の治療用として使ったという記録が残されています。
そして世界各国で酢は調味料に健康にと現在使われています。原料も穀物だったり、果実だったりと幅広く作られています。効能については、酢に含まれる酢酸やクエン酸などが疲労原因物質の乳酸を分解してくれるので疲労回復の効果が期待できますし、また酢に含まれるアミノ酸も脂肪を分解する働きにより、肥満防止にも期待できるようです。


さてこのハーブビネガーですが、ハーブの芳香には酢のツンとした刺激をやわらげる効果があり、まろやかな味わいにしてくれます。お酢代わりに様々な料理に利用できます。このハーブビネガーの用途がすごく多いんですよね。ドレッシングにしたり、マリネ液やピクルス液などのかわりにもなります。また肉や魚の料理にふりかけるだけでもさっぱりした味になります。あとデザートに少しかけるだけでもまた違った味に。


ただ、何のハーブを使うかによって、このハーブビネガーの用途もずいぶん代わります。個性的な強い香りのするハーブなどは、コクのある料理によいですし、マイルドな香りのものは料理を選びません。


というわけで、ハーブビネガーを作ることから始めるのですが、お酢で思いつくものといえば、日本ではお寿司の寿司飯です。だいたい寿司飯には米酢を使います。ハーブビネガーというとなんとなく西洋の料理にしか使えなさそうな気がするんですが、いやいやどっこい漬け込むハーブによっては寿司飯もできちゃうんですよね。香りはつきますけどw
お寿司といえば魚ですが、一般的に「お魚のハーブ」と呼ばれるものに、フェンネルとディルがあります。葉っぱも花も似ています。でもちょっとだけ味がちがうんですよね。ディルはピリッとフェンネルはちょっと甘みがあるんです。お寿司につかうのであれば、マイルドでなおかつ甘みがあるほうがいいかと思い、フェンネルにしました。
フェンネルは世界各国でよく使われているハーブのひとつで、種はカレーやパンやお菓子などに、葉っぱや花はサラダやマリネなどによく使われています。中国では五香粉のひとつに使われています。日本名はウィキョウ。
株が肥大する種類はフローレンスフェンネル。イタリアではフィノッキオとよばれ、株はサラダやポトフなどで使用します。日本ではあまり出回ってません。


さて、フェンネルビネガーの作り方です。
■材料
・生のフェンネルの葉っぱや花、種など 5.6本
・米酢              適量
■作り方
フェンネルの葉は水で洗い、水気をよくふきとる
・きれいに洗って乾燥させたガラス瓶にフェンネルを投入する。
・米酢をフェンネルが完全にかくれるまで入れ、日のあたらないところで2週間おく。
・できあがったら中身をとりだします。冷蔵庫に入れなくても冷暗所で2,3ヶ月くらいはもちます。

ではできあがったら、早速サーモンを使ったお寿司をつくってみましょう。今回簡単に食べれるように手まり寿司タイプにします。
■材料
ご飯          3合
寿司酢
 ・フェンネルビネガー 大匙3
 ・砂糖        大匙2くらい
 ・塩         大匙2くらい
スモークサーモン(またはサーモン) 1パック
フェンネルの葉     少々
■作り方
・寿司酢をあらかじめまぜておく
・たきたてご飯に寿司酢を混ぜ、酢飯を作ります。
・酢飯を丸くまるめてスモークサーモンをまきつける。
・上にフェンネルの葉を散らして終了。


ラップにくるんでおけば、お弁当として持っていっても可能なので、これからの春の行楽などにもっていくと彩りがきれいだと思います。また、おもてなし料理として出す場合は、タマネギのスライスを手まり寿司の上にのっけて、マヨネーズをつけてもおいしいと思います。もしくはフローレンスフェンネルの株部分を薄切りにしてのせるのもいいかも♪
またフェンネルは、フランス料理においてはサーモンとの相性ばっちりといわれていますが、鯛など淡白な白身の魚にはぴったりだと思います。イタリアだと鰯ですがw


フェンネルの薬効は主に種です。種をハーブティーとして飲用しますが、尿、滋養強壮、鎮痛作用があり、腸内のガスの排出を促します。近年では利尿作用と発汗作用があり皮下脂肪中の老廃物を体外に排出するのでダイエットハーブとしても注目されています。また、授乳中に飲むと母乳の分泌を促進します。ハーブティーでうがいをすると、歯周病の予防にもなるそうです。
ただし妊娠中は多量の使用は避けたほうがいいのと、生殖系のガンがある場合は使用禁止なので注意してください。


さて、このハーブ、せっかくだから自家製栽培してみてください。ただ、背丈が1M以上になるので、大きめの鉢(できれば10号以上)がよいと思います。種は春蒔きと秋蒔きがありますが、春なら今蒔いても大丈夫です。耐寒性もあるのでそれほど神経質になる必要もありません。自分で育てて料理に使い、収穫した種はなにものにも変えがたいものになりますよ♪
また今回はお寿司が作りたかったのでフェンネルでしたが、普通の料理に使うローズマリーオレガノ、タイムなどでもハーブビネガーは作れますので、用途にあわせて作ってみてはいかがでしょうか?


イエコト・ミシュラン

「おからソーセージ」by id:ekimusi


おからとセージを使ったソーセージ(風)料理です


ほんもののソーセージとはちょっと違いますが、
食感がモチモチで子どもの好物です♪


(材料)
・8〜10本できますので作る量に合わせて調整してください
冷凍しておいたタネを使ってみましたが、全く問題なかったです
多めに作って冷凍しておくと便利です
おから 1カップ
片栗粉 1/2カップ
豆乳 大さじ4
オリーブオイル 大さじ2
ケチャップ  大さじ2
セージ  少々
おろしニンニク 少々(お好みで)


○油 適量(焼くときに使用)
○仕上げ用 ケチャップ 大さじ1


ケチャップとセージを多めに入れたほうが、よりソーセージっぽい味になりますが、セージは少量でも香りが強いので、入れすぎにはご注意くださいませ。


 (作り方)


①油と仕上げ用ケチャップ以外の材料を袋かボウルに入れて、スプーンなどでよく混ぜます。
 *おからの状態によって水分量が多少異なります。豆乳でやわらかさを調節してください。


②このタネをソーセージの型にしたら、蒸し器で5分ほど蒸します。
 *袋に入れた場合は端をカットして蒸し器に搾り出し、形を軽く整えると楽です。


③油を敷いたフライパンで?を転がしながら焼き色をつけます。
キツネ色になったらケチャップをかけて完成!
お好みでマスタードをつけるのもオススメです



これに使ったセージというハーブは本物のソーセージに入っている
ソーセージには欠かせないスパイスです。
よもぎに似た香りでさわやかなほろ苦さがあり、肉の臭みを消す作用がありますが
これを使うとなんでも食欲をそそるソーセージの香りになります。


また、セージは老化作用防止で話題となった抗酸化作用があり老化防止!や
身体の調子を正常なものにする働きもあるそうです。


○材料をこねる→ソーセージ型にする→蒸す→焼く、
というちょっと手間ですが、蒸すことでモチモチ感が出るので蒸す工程を省くと
味が変わってしまいます。
(レンジで蒸すことができる器具を使うと便利かもしれません)


このソーセージ夕食にはモチロン、子どものおやつにもピッタリ(^^)
おから=和食の常識を覆すレシピです!

リブ・ラブ・サプリ〜SEASON 3月のSEASONサプリ賞

今回のSEASONサプリ賞は、#050-#051にご投稿頂いた中より選ばせて頂きました。「桃の節句に」「春分・春彼岸に」「新年度に向けて」の各テーマよりセレクトした3つです。


※SEASONサプリ賞にはAmazonギフト券3,000円分をプレゼントいたします。

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リブ・ラブ・サプリ〜SEASON

「雛のつるし飾り」by id:sayonarasankaku


金曜日に旅行で伊豆に行ったときに、稲取温泉で「雛のつるし祭り」を見てきました。



江戸時代の後半に始まった風習だそうです。


丁寧に布で作られたお飾りが紐にたくさんつる下がって飾られています。
そのお飾りのひとつひとつに込められた願いの意味があるそうです。
例えば、
* 花 花のようにかわいらしく。
* とうがらし 虫除けの効果で娘に虫がつかないように。
* すずめ 五穀豊穣をあらわし食に恵まれるように。
* 猿 厄が去るように。
* 柿 栄養が多く滋養がある。長寿の木で厄除けの功もある。
* 俵ねずみ 大黒さんのお使いのねずみは金運と霊力がある。




そのほかにも数々のお飾りがあって、とても華やかです。


娘や孫の幸せを願いつつ、お飾りを縫っているだろうと
暖かい気持ちで見てきました。


リブ・ラブ・サプリ〜SEASON

「2010年の春分の日を、国際生物多様性年にふさわしい一日に」
by id:TomCat


春分の日とは、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」という国民の祝日です。そして今年は、たびたびいわしでも話題になっていますが、国連が制定した「国際生物多様性年」。この2つを組み合わせて、今年の春分の日を、地球の命と自然を守っていく心を育てる、特別な一日にしていきませんか。


さて、「生物多様性」といっても、それって何? という方が多いと思いますので、ここでちょっと生物多様性とはなんぞや、ということについて考えていきましょう。


一口に「生物多様性」といっても、それには少なくとも3つの観点があります。

1. 個体
2. 種
3. 生態系

の各レベルにおける多様性です。


1.
まず「個体の多様性」を考えてみましょう。家庭菜園をやっている人は、育てている作物に一斉に虫や病気が発生したり、あるいは特異的な気象条件に耐えきれなかったりして、全滅に近くなってしまうような被害を体験したことがあると思います。しかし、自然の野原で、そういうことが頻繁に起こっているでしょうか。いいえ、野原一面に同じ種の植物が密生していたとしても、被害が全ての株に等しく広がっていくことは稀ですよね。ある株はやられても、ある株は被害を乗り越え、あるいは何ごともなかったようにピンピンしていたりします。ここに「個体の多様性」の違いがあるんです。


「個体の多様性」とは、言い換えれば「遺伝子の多様性」と言うことが出来ます。買ってきた種や苗は同じ系統の親から増やされたものの場合が多く、遺伝的多様性に乏しいんですね。ですから虫や病気や気象条件などに対する耐性が、みんな似たり寄ったりになってしまうんです。


しかし野生の場合は、人間で言えば数多くの「家系」が混在していますから、同じ種であっても、ある系統はある虫の被害に強く、ある系統はある病気の被害に強く、ある系統はある気候気象の条件に強いといった、個性ある遺伝子を受け継いでいるんです。これが、何があっても野原の草が全滅することが少ないヒミツなんですね。こういう個体の多様性、言い換えれば個性の多様性は、次に述べる「種」の保全に欠かせない観点になってきます。


今日本では、トキやコウノトリの繁殖に一所懸命ですが、少ない親からスタートしてその種が「個体の多様性」を確保していくまでには、きっと何千年も何万年もかかります。絶滅危惧種の「個体の数」は人間の努力で回復させていくことがある程度可能ですが、「個体の多様性」の回復には、膨大な時間と、神の手とも言える自然の力が必要です。


2.
では続いて「種の多様性」について考えていきましょう。今、地球上には500万〜1000万、一説には3000万以上の生物種が存在すると言われています。


たとえばダニの仲間なんて、世界で約2万種もいるんですよ。ミジンコの仲間も現在知られているだけで約600種。私達のお腹の中という小さな世界だけを見つめてみても、そこに住んでいる腸内細菌は一人あたり100種以上と言われています。生物の種類の数って、すごいですよね。こうした全ての生物の連携で、この地球の命は成り立っているんです。この多様性が織りなす「綾錦」が、地球という生命の星の姿なんです。


ところが、こうした種の多くが今、急速な絶滅の危機を迎えています。ダーウィンが進化論の中で淘汰という考えを使っているように、種の絶滅は太古から繰り返されてきた命の営みの一つですが、人の死に人災や殺人による死があるように、種の絶滅にも「加害者」がいるということ。今問題になっているのはここなんです。


国際自然保護連合(IUCN:International Union for Conservation of Nature and Natural Resources)の2007年版レッドリストによれば、最も絶滅のおそれの高い「絶滅危機種」は動物種で7850種、植物種他が8456種。哺乳類は現存する種の22%が絶滅危機種であり、両生類にいたってはなんと31%が絶滅の危機にあるとされています。


さらにレッドリストに載らない微生物や未知の生物まで含めたら、いったいどれだけの生物種が絶滅の危機に瀕していることでしょう。それが自然の営みではなく、「加害者」が存在する「事件」として起こっていることが問題なんです。


3.
さて、最後のキーワードが「生態系の多様性」です。ヒトから細菌に至るまで、全ての生き物は、多様な種が相互依存的に構成している「生態系」の中で生きています。生態系は無数とも言える多様な種と個体の組み合わせですから、それぞれの生態系には、それは様々な個性が存在します。この「生態系の多様性」によって、ある一つの生態系の中である種が絶滅しても、別の生態系に属する同一種は絶滅を免れ、命を未来につなげていくことができていたのでした。


また生態系の個性は、それぞれに属する種が多様な分化進化を遂げ、地球の命の「綾錦」をより高度に進化させてきた要因でもありました。同一の種が環境の違いによってそれぞれに適した変異を起こして多くの系統に分かれていくことを「適応放散」と呼んでいますが、生態系はその自然の力の「ゆりかご」とも呼べる存在です。


つまり「生態系の多様性」を守っていくことが、私達がまだ知らない種類まで含めた命を包括的に守ることのみならず、生命の進化という未来をも守っていくことになるわけです。そこにはもちろん、私達人類の命も、未来も含まれます。


そんなことを踏まえながら、今年の春分の日を、国際生物多様性年にふさわしい一日にしてみようじゃありませんか。


たとえばこの一日を、次のように過ごしてみたらどうでしょう。

●人間以外の生き物の命の声に耳を傾ける散歩をしてみる。
●一定時間内に目に見えるだけで何種類の野生の生き物と出会えるかを観察してみる。
●自分の住むマチの生態系を考えながら、その植物相にふさわしい木や草を植えてみる。


あるいは、ちょうどお彼岸ですから、それに合わせて、

●1〜2代前、3〜4代、5〜6代前のご先祖様が住んでいた世界の自然はどんなだったかを考えてみる。自然から様々な恩恵を受けて生きてこられたご先祖様が今の世界を見てどう思われるかを考えてみる。
●私達に10代前のご先祖様がいらっしゃることは確かだが、私達の10代後に人類が存続しているかどうかをリアルに想像してみる。最後の人類は誰も供養する子孫がいない人類であるということを想像してみる。


なんていうのも意義深いかもしれません。そうしたことを、お彼岸に集まる家族や親戚と語り合ってみることも、とても意義深いことと言えるでしょう。


また、お彼岸には殺生は避けますよね。この日を機会に、今まで何も考えず当たり前に殺してきた害虫や害獣と呼ばれるような生き物が自然界に果たしている役割を考え、共生の道(あるいは上手に空間を分けて併存していく道)を探っていくような過ごし方も、とても意義深いと思います。


私達の祖先が愛してきた美しい自然を、「生物多様性」という具体的な意識を持って守っていこうとすること。現代人にとって都合の良い部分だけでなく、ご先祖様方が愛してきた自然を丸ごと後世に伝えていこうとする努力。それはきっと何よりご先祖様方が喜んでくださる供養ともなっていくことでしょう。


リブ・ラブ・サプリ〜SEASON

「新年度に備えて自転車を新調」by id:Oregano


実は新年度から勤務地が変わるんです。いえ、仕事を変えたわけじゃないんですが、異動に伴って、ちょっと職住接近になったんです。そこで天気のいい日は自転車通勤をしてみたいと思いまして、思い切っていい自転車を新調してしまいました。


フレームは某有名メーカー製カーボンフレーム。塗色は白です。ちょっとでも視認性がいい方がと思いまして。ホイールは別のメーカーの操縦性や加速性に定評がある物を選びました。といっても使うホイールによってスプロケット(後輪の車軸に付くギア)などに何を使うかが決まってしまいますから、そのへんも合わせて考える必要があります。結局10段変速になりました。すごいでしょう。10段ですよ、10段。いえ、マニアの人はこんなの珍しくとも何ともないと思いますが、私なんか子供のころは5段変速でもため息物でしたから、10スピードスプロケットなんて、もう抱いて寝たいくらいでした!!(笑)。


ハンドルは何にするか悩みました。私はいわゆるドロップ型のハンドルが苦手で、ストレートな棒ハンドルにばかり乗っていたんです。でもせっかくロードレーサータイプに仕上がる自転車ですから、ここは思い切ってドロップハンドルにしてみました。
ドロップ型といっても形状は様々で、ハンドル幅はだけをとっても360〜480mmくらいの開きがあります。ハンドル幅が狭ければそれだけ空気抵抗の少ない姿勢になって速く走れるわけですが、競輪をやるわけではありませんから、ここは広めの物を選択することにしました。ハンドル幅は肩幅より広い方が、当然運転はしやすくなります。でも広すぎるとまた姿勢に無理が出て、遠乗りしたりすると肩や背中が痛くなってしまいますから、よく知っている人にアドバイスしてもらって、自分の体系に合った幅のハンドルを選ぶことが大切ですね。
ドロップ幅(ハンドルの下がりの深さ)も製品によって120〜200mmと幅があります。私はドロップ型に慣れていないのと、主要用途が街乗りとサイクリングですから、浅曲がりの深く沈んでいないタイプを選びました。


サドルも悩みました。乗りやすく、なおかつ長時間乗ってもお尻が痛くならない快適なサドルを選ぶには、自分のお尻をよく知る必要があるからです。つまり個人差が大きいということです。
外国の研究によれば、サドル幅には左右坐骨中心幅の少なくとも2倍の幅が必要とのことで、幅が狭いサドルは疲労も大きくなるという話もありますから、今回はやや広めの物を選んでみました。それでも普通の自転車に比べるとかなり細いです。


ライトは電池式のLEDです。心配性の私は、万が一の電池切れに備える意味で、なんと2個付けてしまいました。発電機を備えない自転車というのは、どうも不安でいけません。後ろにもLEDのテールランプを付けましたが、やはり反射板も一緒に取り付けています。


そんな具合にあれやこれやとパーツを選び、完成した自転車はなんと総重量9kg弱。お米の大袋1つより軽いんです。やはりフレームが軽いのが効きました。しかしこれでは鍵をかけておいても、ひょいと持ち上げて盗まれてしまいそうですね。仕事場では駐輪金具にロックしておけますが、そのへんに気軽に置くわけにはいかなさそうです。ちゃんとした駐輪場に置く必要性を痛感しました。
防犯登録も済ませて今慣らし運転中(?)ですが、まるで風のように快適です。ちょっと予算をかけただけのことはありました。


そういえば、「東京スマートドライバー」の運動に呼応して、
http://www.smartdriver.jp/
自転車にもスマートサイクリングをイエはてなから提唱してみたいという提案がありました。
http://q.hatena.ne.jp/1208926965/160443/#i160443

東京スマートドライバー」では、「HOMEDRIVE」なんていうアクションも展開しています。褒めるドライビングです。てめー、もたってんじゃねえよ、煽ってんじゃねえよといちいち人の悪いところばかり罵りながら走るのをやめて、他人の走行のいい点を見つけてそこを褒めながら走ってみましょうという提案です。


自転車なら、すれ違う人達と直に触れ合えます。あ、マナーのいい人だな、安全を大切にしているな、譲る心のある人だな、そんな人を見つけたら、ニッコリ笑顔でありがとうの会釈。こんなのが自転車なら、本当に簡単に自然に出来てしまいます。歩行者に対しても、車のドライバーに対しても、自転車からなら色んなサインが送れます。人の暮らしの速さに合った乗り物だから出来ることです。

自転車は省エネで健康にも良い乗り物ですが、安全こそ最高の省エネ、最高の健康の秘訣ですから、しっかり点検、しっかり整備、安全とマナーと譲り合いを大切にしながら、心豊かなサイクリング通勤を楽しみたいと思っています。


リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE 3月のFORTUNEサプリ賞

今回のFORTUNEサプリ賞は、#050に頂いたご投稿から。「組」「リボン」「暦のことば」のテーマよりセレクトした3つです。


※FORTUNEサプリ賞にはAmazonギフト券3,000円分をプレゼントいたします。

  (アマゾンギフト券は「ギフト券No.」がはてなポイント送信メールによって送付されます。)
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リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE

「三人組」by id:Catnip


バンドでもお笑いでも、三人組、トリオって多いですね。
ジャズではトリオ形式が構成の基本の一つになっていますし、ロックでも名トリオと呼べる三人組がたくさんいます。
ロックの場合は昔はビートルズのような、ドラム・ベース・リードギターサイドギターという四人組が基本構成だったと思いますが、超人的な腕前を持つギタリストが多数登場してきたことによって、メロディを受け持つリードギターとコードを受け持つサイドギターという分業の必要が無くなり、基本構成はドラム・ベース・ギターの三人組。四人以上になる場合はキーボードが入るとか、楽器を持たないボーカルが加わるといった構成に変化してきたと思います。


お笑いのトリオは軽演劇の世界からお笑いに転じた由利徹南利明八波むと志の三氏による「脱線トリオ」などがその初期のユニットだと思いますが、ボケとツッコミで構成される二人組の漫才とはまた異なった、一人一人の個性が光る新しいお笑いの世界を切り開いたと思います。


洋楽の世界では、ダイアナ・ロス、メアリー・ウィルソン、フローレンス・バラードのシュープリームス、そしてさらに時代を遡ると、日本のカレッジフォークの火付け役ともなった三人組の名前そのままのピーター・ポール&マリーなど。これらの三人組は、どんなに時代がたっても音楽の歴史にしっかり刻まれ続けることでしょう。


フィクションの世界でもアトス、ポルトス、アラミスの三銃士からはじまって、ルパン、次元、五右衛門の三人組、さらにはアニメ「パワーパフガールズ」のブロッサム、バブルス、バターカップの三人組まで、枚挙に暇がありません。


あ、「三匹が斬る」なんていうのもありました。別々に旅をしている3人の浪人が、必ず毎週一つの事件に引き寄せられて偶然集まってしまい、最後には三人で悪党をやっつけるという、お約束満載の痛快時代劇でした。


児童文学で馴染みが深い三人組は、何と言っても「ズッコケ三人組」でしょう。


それいけズッコケ三人組 (こども文学館 (3))

それいけズッコケ三人組 (こども文学館 (3))


長い年月を子供達に愛され続けてきたこの花山第二小学校六年の三人組は、今や「ズッコケ中年三人組」。この新しいシリーズでは物語の中でみな歳を重ねていき、50歳に達したらタイトルが「ズッコケ熟年三人組」に変わる予定とか。まだまだ三人の物語は果てしなく続いていくようです。


ズッコケ中年三人組

ズッコケ中年三人組


ところで、現実の私たちの世界での三人組となると、親しさが増して来るに従って特定の二人組の仲が突出してくるなどして、長く三人組を維持していくのはなかなか難しいと思うのですが、いかがでしょうか。


幸い私は学生時代から続く、奇跡のような素晴らしい三人組の一人に加えてもらっています。一人一人は「友」。しかし全員が揃った「仲間」という形も欠かせない。そういう三人組なのです。お互い仕事を持ち、結婚したやつもいるこの三人組が、今もずっと変わらず続いている秘密は何なのでしょう。それは私にも分かりません。でも一つ言えるのは、私達は皆、それぞれの一部だけでなく、大げさに言えば全人格を好きなんだと信じ合える仲間だということ。もちろん人の全てなんて分かるはずがありませんが、まだ知らない部分も含めて、その全てに友情を感じているということ。だから何があっても裏切られたと思うことが有り得ない。そういう仲間なのだと思います。


長く関係を維持していくことが難しい三人組だからこそ、いつまでも変わらない友情がそこにあると信じられる。三人組という言葉は、人生を幸運に導いてくれるキーワードの一つなのかもしれません。


リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE

「八朔」by id:watena


果物のことではなく、暦の言葉の八朔、八月朔日(旧暦一日)のお話です。旧暦の8月は今でいう9月に相当しますから、もう早稲なら穂が実ります。これを祝ったのが八朔です。
八朔の行事は地域によって色々あるようで、たとえば村の神様にお酒を供え、お下げした御神酒と竹筒を持って田畑に行き、各田畑の入り口に御神酒を注いだ竹筒を立てて回る。あるいは初穂を摘んでお世話になった人や親しい人などに贈るなどの習慣が見られます。


昔はこの日は節句と同じように大切にされ、八朔の節句、田の実の節句などと呼びならわされていました。地域によっては桃の節句端午の節句と同じように子供の健やかな成長を願う行事の日ともなっています。一例をあげれば、福岡県芦屋町の八朔の節句(国の『記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財』)などがあります。
http://www.ashikan.jp/a0211_hassaku.htm


「田の実」の音は「頼み」に通じますから、八朔はこれから迎える本格的な収穫における豊作を祈願する「頼み」の農耕儀礼でもありました。これが恩ある人や親しい人に初穂を贈ってこれからもよろしくお願いしますと「頼む」習慣になり、さらに初穂ではなく贈答品を贈る今のお中元やお歳暮のような儀礼にもなっていたそうですが、この「頼み」の行事は現代でも京都の祇園などにしっかりと根付いて残っています。
現代の祇園の八朔は新暦の8月1日に行われますが、この日祇園の芸妓さんや舞妓さんたちは、お正月に匹敵するあでやかな模様の入った黒紋付の正装で、お世話になっているお師匠さんやお茶屋さんなどに日頃の感謝と「頼み」の挨拶をして回ります。


話が農耕儀礼としての八朔に戻りますが、今は八朔に由来する行事を新暦の9月1日に行う所もあるようです。七夕祭りを8月の7日前後に行う場所があるのと同じで、新暦の8月1日を月遅れにしておおよその日取りを一致させるということなのでしょう。
するとこの日は立春から数えて210日目のいわゆる二百十日に当たります。旧暦では閏月の入り方などでいつが二百十日になるかは年によって違いますが、新暦9月1日に行うようになると、八朔は台風被害が出ないようにと祈る風鎮めの行事とも重なります。現代ではあまり聞かれなくなった八朔ですが、各地で行われる風鎮祭などにその名残が見られる所も少なくないと思います。


なお、柑橘類のハッサクは、だいたい旧暦の8月1日あたりから食べ頃になるという意味で、この名が付いたのだそうです。八朔の名を聞いたら、かつては旧暦8月1日に色々な行事が行われていたことを思い出してみてください。そろそろ早稲の初穂が実る時期なんだなぁと思いを馳せるだけでも、何だかとても有り難く幸せな気持ちになってきます。


リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE

「桃始笑」by id:sumike


今日3月13日は「桃始笑」です。
 「ももはじめてさく」と読みます。
 歳時記カレンダーによると3月11日から15日までが桃始笑にあたります。
 七十二侯とは古代中国で考案された季節を表す方式で、二十四節気を更に細かく分けたものです。
一候が5日程度と短く地域差や年毎の気候の違いにより、現実とはそぐわないことも多くあくまで目安ですが、
季節の移ろいを気象や動植物の成長・行動などで表しています。
 ただ同じ桃の花が咲く日でも、日中国では桃始華といい、日本では桃始笑なんです。
桃のつぼみが開くさまを「笑」ということばで表現するところが、
なんともかわいらしいですね。
訓読みなのも、なかなかよい感じです。
桜の花とはまた違った可憐な桃の花、春のほのぼのとした暖かさを感じます。
ちなみに3月26日からは「桜始開=さくらはじめてひらく」だそうです。
桜は開くのですねw
たまには、こうやって言葉で季節を感じるのも面白いですね。


イエ・ルポ 2 3月ヒット賞

今回のヒット賞は、#052「今イエはこの話題で持ち切り?!〈我が家のホットニュース〉」と#053「あなたが訪れたマチ、出会った人〈旅先ふれあい物語〉」に頂いたご投稿から3つ選ばせて頂きました。

※ヒット賞にはAmazonギフト券3,000円分をプレゼントいたします。

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»イエなてなのプレゼントについて

イエ・ルポ 2

「軽キャンピングカー製作計画」by id:YuzuPON


ひょんなことから軽の四駆が手に入ることになってしまいました。父方の本家のご近所で農業を廃業された方がいて、その人が使っていた軽トラが本家の方に回ってきたのですが、本家でも使わないので欲しい人がいたらくれるという話になったんです。それで軽率にも父がハイハイと手を上げてしまったという…w。うち、車あるのに…。
しかし軽で四駆は魅力です。燃費も維持費も安く、山間地もスイスイ。年式はけっして新しくなく、農業に使っていた車なので傷だらけですが、家と畑の往復にしか使っていなかったとのことで、エンジンや足回りはかなり良好という話です。


さっそく父と意気投合して、これをベースに軽キャンパーを作ろうということになりました。今考えているのはこんなタイプ。いわゆるトラックキャンパーです。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/22/4481e3ad3dc640ddb0da61...
本格的に車体を改造して作るタイプに比べると内部のスペースが若干狭くなりますが、脱着可能な形態であれば法律的な扱いは荷物と同じになりますから、車体に対する改造が伴わなければ何の許可も車検も必要としないというメリットがあります。気を付けなければならないのは、積載物としての大きさや重量が法律の範囲内に納まることだけですね。


私「ボディは何で作る?」
父「やっぱり重量の点からFRPだろう」
私「内装も必要だよね」
父「一応断熱材くらい入れないと寒そうだからな」
私「床は?」
父「畳だ、畳。断熱性に優れてる」
私「おー、和風だ。煮炊きの設備は?」
父「キャンピングカー登録しないんだからキャンプ用コンロと七輪で十分じゃないか?」
私「そうだね。トイレは?」
父「それが問題だな」
私「普通のキャンピングカーってどうしてるんだろう。携帯トイレを積んでるのかな」
父「中身が入った物は積みたくないな」
私「うーん、難問に突き当たった…(笑)」
こうして毎日、子供が想像上の宇宙船の内部の絵を書くように、チラシの裏にああでもないこうでもないと図を書きながら計画作りを楽しんでいます。


あ、母がやってきました。
母「ねぇ、軽トラックって二人乗りじゃないの?」
私「そうだよ」
母「じゃ家族みんなで出かけられないじゃない」
父「うちは猫がいるんだから必ず誰か一人留守番だよ」
母「えー」
母は自分が留守番役にさせられると思って、猫を抱きながらいじけてしまいましたw。大丈夫。息子としてはちゃんと夫婦水入らずのキャンプも想定していますから。


父「母さんは買い物にもこれを使っていいんだよ。燃費が安くて地球に優しいし」
母「いやよこんなカタツムリみたいな車で」
父「そうか、シェルの横にカタツムリの絵を書こう」
母は、それだけはやめてと必死に防戦していました。


最近は母が、新構造を提案してきています。カパッと側面を跳ね上げると車がそのままお店屋さんになるというもので、母はこの車をフリマ専用車として使いたいみたいです。安全な跳ね上げ構造とするにはちょっと工夫が要りそうですが、面白いアイデアです。


実はまだ肝心の車はこれから取りに行くところで、まったくの皮算用の段階なんですが、とにかくうちでは今この話題で持ち切りになっています。もちろん車を2 台持つことになる以上、それにふさわしい省エネ計画も考えています。キャンピングカーという性格上、自然の中に車を乗り入れることになりますから、どういう環境配慮の原則を守ってオートキャンプを楽しんでいけばいいかという検討も欠かせません。そういう話も含めて、当分わが家の話題の中心はこれになっていきそうです。


イエ・ルポ 2

「父がギターを弾き始めた!」by id:tough


イエはてながきっかけでギターを弾き始めた私でしたが、なんと父までギターを弾き始めてしまいました。今わが家では「この話題で持ち切り」というより、父の弾くギターの音で持ち切りです。


夜、そろそろ寝るかとPCの電源を切ろうとすると、父が私の部屋にやってきました。ちょっといいかなというので何と聞くと、実はこんなものがあるんだと大きな三角の段ボールを持ってきました。中から出てきたのはギターでした。


ボディは真っ赤なグラデーション。ピックガードには花と鳥の模様が刻まれています。思わず派手!と言ってしまいました。メーカー名はEliteと書いてあります。知らないメーカーでしたが、弾いてみるといい音がしました。


何これと聞くと、私がギターを弾き始めたのを見て若いころを思い出して弾きたくてしかたがなくなり、たまたま立ち寄ったリサイクル屋さんに置いてあったのを衝動買いしてきたとのことでした。リサイクル屋さんでの衝動買いは私と同じです。


しばらく鳴らしてみましたが、本当にいい音です。父の話では、おそらく1970年代に製作された物だろうとのことでした。お店の話では当時の価格で2万円台だったとのことで、そんなに高級なギターではなかったはずですが、年月を経て大化けしたのでしょう。父は、俺が若かったころはこのデザインのギターが大流行で、プロの人たちがみんなこれを持っていた、かっこよかったよ、憧れのギターだったんだと、本当に憧れその物という顔をしてそのギターを見つめていました。


こんなオジサンが弾いてもおかしくないかなと言うので、いいんじゃないかなと言うと、うれしそうに、俺が弾いても笑わないでくれよと言って、ギターを持って部屋を出て行きました。


翌日、夕食の後にそっと父に「あのギターお母さんに見せたの?」と聞くと、恥ずかしくてまだ見せていないというので、持ってきなよと言うと、本当に恥ずかしそうに体の後ろに隠しながら持ってきました。それを見て母が「あらまぁ!」。母にも記憶に深いギターだったようです。そりゃそうですね、このド派手なデザインですから。


このギターを見て、母も若いころを思い出したように大はしゃぎでした。
「これ誰が使ってたっけ、アリスの谷村さん?」
「そうだそうだ」
吉田拓郎は?」
「拓郎は同じギブソンでももっと黒いやつじゃなかったか」
「えー、拓郎もこれ弾いてたことあった気がするなぁ」
みたいに次から次へと話が止まらないようでした。


それから父のギター弾きが始まりました。これが意外にうまいのです。昔はみな当たり前のようにギターが弾けたとのことで、父もよくキャンパスの芝生に座ってみんなで輪になって歌っていたとのことでした。あのころはフォークギターなんて買えなくて、質流れ屋で買った二千円くらいのクラシックギターにフォークの弦を張って使ってたよとのこと。フォークギターという言い方がちょっと時代を感じさせます。


それからというもの、毎晩のように父のお茶の間ライブが続いています。母も懐かしい歌を一緒に歌ってうれしそうです。父は、まだ指が慣れきっていないので指先が痛くてたまらないよと言っていますが、ド派手なギターを膝に抱いて、本当にうれしそうです。昔父が使っていたギターはどうしたのかと思ったら、当時は下宿生でお金がなく、泣く泣く人に売ってしまったとのこと。そんなほろ苦い思い出もあるギターという楽器は、父にとって特別な存在なのでしょう。私も少し弾けるようになってきたので、少し父と一緒に会わせてみました。母が本当にうれしそうな顔でそれを見つめてくれました。父母の思い出の一コマに息子の私も参加できたような気がして、うれしいようなくすぐったいような、不思議な気分でした。音楽は世代を超えた共通語なんですね。このギターの音で、今のわが家は持ち切りです。


イエ・ルポ 2

「あ、お祭りだ!!とバスを途中下車して…」by id:momokuri3


私は一人旅と温泉が好きで、時たま、観光ガイドに載っていないような小さな温泉を巡る旅をしています。その時もいつものように列車を使って途中まで行き、あとは延々バスを乗り継いで目的地を目指すというコースをたどっていました。観光化されていない小さな温泉は、鉄道の沿線からは大きく外れていることがほとんどです。


その時も、1時間に1本あるかないかというバスに揺られて、山あいの道を進んでいました。坂を下るとサッと視界が開けて道の両側に田んぼが広がりました。そして前方には、道の両側に立てられた高い柱の間につながれた日の丸の垂れ幕。その日の丸の下をくぐると、道の両側に古い作りの家々が並ぶ町が見えてきました。左手には一段高くなった台地の上に鳥居が見え、祭礼ののぼりが立っていました。
『お祭りだ!!』
私は予定を変更して次のバス停で降りることにしました。一人旅ですから気ままなものです。しかしバスはその後右折して、さらに何キロも走った所で止まりました。ここが町の中心部。農協の支所と郵便局が見えます。さっき見た神社は町はずれだったのでした。


今きたばかりの道を徒歩で戻り、ヘトヘトになったころ、やっとお囃子の音が聞こえてきました。いい感じです。すると向こうから小さな山車がやってきました。お囃子はこの山車の列からのものだったのです。
さっそく山車に駆け寄り、赤色灯を持って誘導係をしている人に、「旅の者なんですが、お祭りやってるのを見てバスを降りてしまいました、ご一緒していいですか」と声をかけると、どうぞどうぞとにこやかに受け入れてくださり、他の人も団扇を渡してくれるなどして歓迎してくれました。


山車と一緒にあたりを一巡りすると、やがて目指す神社に到着しました。山車は裏手の道から境内に上りますが、私は初めての神社なので正面の鳥居から入って、石段を登って境内に入りました。社殿は小さいですが境内はかなり広く、一段下がった広場には演芸の舞台も出来上がっていました。


社殿は扉が大きく開かれていて、中に何人もの人が入っていました。賽銭箱の前で参拝しようとすると、遠慮しないで上がりなさいと言われて、初めての神社なのになんと社殿の奥の祭壇の真ん前まで進み出て参拝することになってしまいました。お賽銭として取り出した五円玉が五百円玉に変わったのは言うまでもありません(笑)。


山車の行列の人が地元の顔役の人たちに私のことを紹介してくれました。すると居並ぶ人たちが口々に、縁故もないのにはるばるやって来たとは神様のお引き合わせに違いない、これから式典が始まるからぜひこのまま座って一緒にお参りしなさいと、強く勧めてくれました。
神主さんが登場して、いよいよ式典です。正座をして二拝二拍手。神主さんの祝詞が二種類くらい続き、順番に玉串を捧げて、お祓いを受けて…。ほかにも、東京ではめったに見ることのない古式ゆかしい色々な儀式が執り行われていきました。
最後に御神酒の杯が配られて乾杯です。なんとその時に「東京からのお客様です」とご紹介いただいてしまい、神主さんから、よく来ましたねと握手までいただいてしまいました。


式典が終わって拝殿を出ると、元気なおばあちゃんが駆け寄ってきて、私の手を取るではありませんか。そして周りのみんなを呼ぶんです。この手は宮司さんから握手をいただいた手だから今日一番神様に近い手だよ、みんなもこの人から握手をもらうといいよって。あっという間に拝殿の前で握手会になってしまいました。
『神様、私みたいな者が神様のお使いみたいになってしまってごめんなさい』
と心の中で冷や汗を出しながら、町の皆さんと握手をさせていただきました。


続いては舞台で演芸大会です。露店は一つも出ていませんが、境内の端には町内会の名前が書かれたテントがあって、そこでかき氷やヤキトリ、フランクフルトなどを売っています。ここに座ってと案内されて舞台の前に腰を下ろすと、さっき握手をしてくれた皆さんが、そのテントで売っている物をどっさり持ってきてくれました。
おまけにおにぎりまで。このおにぎりはお祭りの奉仕者専用なんだそうですが、私も山車と一緒に歩いたし式典にも出たからこれを食べる資格があるんだと、筋骨隆々のねじり鉢巻きのおじさんが、バシンと私の肩を叩いて手渡してくれました。


回ってくるビールを飲みながら、町の人たちが繰り広げる舞台を楽しみました。ちょっと見るといかにも過疎の町ですが、若いお母さんや子供たちもけっこういます。子どもの踊りや、若いお母さんたちのアイドルばりに振りを付けた歌などで境内は大盛り上がりでした。
30代から50代くらいまでの男性グループは地域興しの中核を担っている人たちとかで、なんとなつかしの一世風靡セピアの歌を、フルコーラス通して完璧な振り付けで踊っていました。全員揃いの真っ白なサラシに、真っ白なボンタンみたいな作業ズボン、真っ白なねじり鉢巻き、そして地下足袋姿です。踊りも気合いがこもった大熱演でした。
踊りが終わると中の一人がマイクを取りました。
「この町は来春合併して○○市になります。でもこの町が無くなるわけではありません。我々はここから新しい町作りをはじめていく、そのために汗を流して働く、その決意を表す意味で、真っ白な作業服姿で揃えました!」
割れるような拍手。そしてどこからともなくアンコールの声。それがだんだん大きくなって、アンコールの大合唱になりました。すると一番年上と思われる人が横からマイクを取って、
「す…少し待…ハァ…息が切れてすぐには踊れん」
会場は大爆笑でした。


こういう地域の行事は始まりが早いですから、終わるのも早いようで、15時には演芸もお開きになりました。あとは地域の公民館に移動して慰労会とのことで、私も誘っていただきましたが、そろそろ目的地に行かなければなりませんからと、それは辞退させていただくことにしました。
ところが、午後のバスの便は夕方過ぎまで待たないと来ないことが判明。バス停で何時間も待つのはつまらないから一緒に来なさいと誘われて、それではと、短時間ながら参加させていただくことになりました。お祭りで親しくなった皆さんと肩を並べて、本当に楽しい語らいの時間を過ごすことが出来ました。


いよいよバス停に行かなければならない時間です。名残惜しいというか、席を立つのが辛かったです。最後にすっかりお酒が入って出来上がっている地元の区長(町内会長)さんから「お前はもうこの町の人間だ、必ず戻ってきてここで嫁を取れ」と言われて、皆さんのまた来いよ、必ず来いよの声に送っていただきました。ほんの気まぐれな途中下車が、すばらしい一日を与えてくれました。


リブ・ラブ・スナップ 3月スナップ賞

今回のスナップ賞は、#028「MYアーリースプリング」「MYナチュラルライフ」テーマより各3つずつセレクトさせて頂きました。


※スナップ賞にはAmazonギフト券3,000円分をプレゼントいたします。

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リブ・ラブ・スナップ「MYアーリースプリング」

「クロッカス」by id:meizhizi87


庭に出てみたら、黄色のクロッカスがつぼみをつけていました。小さくてとてもかわいいです。春の訪れをうれしく思います。


リブ・ラブ・スナップ「MYアーリースプリング」

「芽を膨らませたハクモクレンby id:iijiman


近所を散歩していたら、ハクモクレンの花がほころび始めていました。このむくむくの蕾から白い花がこぼれ始めるのを見ると、ああ、もうすぐ春だな、と、毎年思います。by iijiman


リブ・ラブ・スナップ「MYアーリースプリング」

「窓辺のパキラに新芽が出ました」by id:cerevisiae111


冬の間じっと寒さに耐えていたハイドロカルチャーのパキラが、先週までのぽかぽか陽気を受けて新芽を出しました。今週は、また寒さが戻ってきたので夜は窓辺からキッチンのテーブルの上に避難させて凍えないようにしています。このパキラ、頂き物なのですがうちに来た当初はもみじの葉っぱよりちょっと大きいくらいの葉っぱだったんです。しかし一年くらい育てていると一枚の葉っぱが10cmくらいの大きさの枝を伸ばし始めました。どうもこのパキラ、矮化剤で処理されてミニチュアサイズになっていたようです。矮化剤の効果が切れたパキラは、「いままでおさえつけやがって〜」といわんばかりに大きな葉っぱを次々に出して、数年後には窓辺に収まるサイズじゃなくなるんじゃないかと少々心配です。世の中、保存料や遺伝子組み換え等で生活の不便なところがどんどん改善されてきています。なんでも自然が一番とよく言われますが、これらをすべて毛嫌いするのではなく、しっかり情報を理解して必要なものは受け入れ、不必要なものは出来るだけ排除し自分なりのナチュラルライフを送れたらいいなと思っています。


リブ・ラブ・スナップ「MYナチュラルライフ」

「サイドボード」by id:gallerybaaba


日々の生活の中にはリメイクしたくなる素材がいっぱい!そんな散逸しがちな素材をなんとかスッキリまとめたくて、自ら設計図を起こし、知り合いの木工職人さんにハコモノをお願いしました。出来上がったものは、ビッグサイズのどっしりとしたサイドボード!杉の木目がアクセント。黒檀の取っ手つきの引き出しがいっぱいで、使い勝手の良さに大満足。何よりも、木の香りが部屋中に充満!森林浴さながら、フィトンチッドを楽しんで…、手仕事も楽しんで…、エコ作品(?)作りに拍車がかかります。


リブ・ラブ・スナップ「MYナチュラルライフ」

「竹籠に炭」by id:VEGALEON


我が家の玄関の定番アイテムです。イエの中の空気は、気持ちのいいキレイな存在でありたいものです。芳香剤で誤魔化すのではなく、脱臭して限りなく「無臭」に近くしたいものです。湿気も調整してくれますし、見た目も自然でやさしいです。この炭は、備長炭みたいな高級品ではありませんが、いい仕事してくれます。


リブ・ラブ・スナップ「MYナチュラルライフ」

「リネンの服」by id:miyupie777


リネン(麻)の服が好きです。何と言ってもあの独特の風合いと柔らかさ。触れてもチクチクしないし、つねにソフトな感触。さらに、使い込むほどに洗うほどにその風合いと柔らかさが増して、なんとも言えない味が出て ますます素敵になっていきます。さらに、吸収性、即乾性が優れているので夏は爽やかで涼しく、冬は繊維の中に空気を含んで熱を逃さないので暖かい、まさにオールシーズン着れる便利アイテムなのです。写真のストールとコートワンピースは、季節の変わり目のこの時期にぴったりで、いま一番のお気に入りです。


3月のAmazonギフト券当選者

3月(3月1日から3月31日)のプレゼント当選者を発表!!


id:TomCatさん、id:vivisanさん、id:sumikeさん、
id:ekimusiさん、id:Dictionaryさん、id:iijimanさん、
id:Lady_Cinnamonさん、id:mixcyuさん、id:aicyuさん、
id:atomatomさん、id:chairsさん、id:gallerybaabaさん、
id:hanatomiさん、id:lepremierpasさん、id:sayonarasankakuさん、
id:VEGALEONさん、id:hinadollさん、id:offkeyさん、
id:Sharedさん、id:siuajj22さん、id:toughさん、
id:YuzuPONさん、id:canorpsさん、id:Catnipさん、
id:Cocoaさん、id:futanboさん、id:meizhizi87さん、
id:MINTさん、id:mododemonandatoさん、id:Oreganoさん


ご当選おめでとうございます。
当選者様にAmazonギフト券500円分をプレゼントいたします。
これからも「イエはてな」をよろしくお願いいたします。


※アマゾンギフト券は「ギフト券No.」がはてなポイント送信メールによって送付されます。
「ギフト券No.」をアマゾンショッピングサイトに入力してご利用下さい。
»詳しい使い方についてはこちらAmazonのサイトへ )