イエ・ルポ 2 #026
みなさまこんにちは、ハザマです。今ちょうど忘年会シーズン、ことに週末のマチはとても賑やかですね。今日、明日などはピークで、ご予定の方も多いのではないでしょうか? 今年も一緒に過ごした人たちとともに、一年のおつかれさまを交わしながら愉快に語らう年忘れの宴! 私も来週の祝日、友人のうちに集うことになりましたw 手料理を持ち寄るのですが、私へのリクエストはまたも生春巻き(笑)。プラス、ナスとお魚で楽しいフィンガーフードを思いついたので作ってみようと思ってます。おしゃべりと美味しいものは、何よりの楽しみですね♪
さて、今日は“イエ・ルポ 2”#026のいわしのスタートです。今回のテーマは、id:TinkerBellさんにご考案頂いた「我が家秘伝&郷土のお節料理」。季節にもぴったりのお題として選んでみましたよ。下にテーマ・メッセージもご紹介しますね。我が家ならではの味、新作のお祝い料理、郷土の特産物料理や名物お節…。ぜひその伝統やいわれ、お節料理を囲む我が家のお正月エピソードなども一緒に聞かせて下さいませ。そしてまた家族それぞれ、このお正月にとびきり幸せ〜なお節づくりに腕をふるえたらいいですね! 今回もみなさまのイエならではのルポをお待ちしています!
イエ・ルポ2 ピックアップタイトル
「よそでは見られないわが家独特のお節料理」
自分が考案した新作お節料理。わが郷土だけに伝わる独特のお節料理。そんな珍しいお節料理の作り方を教え合って、みんなのお節を豪華絢爛にしちゃいましょう!!
by id:TinkerBell
アイデア自慢、味自慢!我が家秘伝&郷土のお節料理
「アイデア自慢、味自慢!我が家秘伝&郷土のお節料理」を教えて下さい
“ルポ・タイトル”
「広島と祖父の味自慢、穴子でお節」by ハザマ
“ルポルタージュ”
私のふるさとの味自慢をひとつ。広島の海の特産に、牡蠣ほど知られていない穴子があります。そう、宮島の「穴子めし」は有名ですよね。駅弁でも人気が高いロングセラー。「農産漁村の郷土料理百選」にも、牡蠣の土手鍋とともに穴子めしが選ばれています。地元には穴子料理専門店もたくさんあるようなのですが、イエで穴子がよく食べられているかというとそうでもないんですよね…。
私の祖父はその昔、竹原という港町の漁師でした。その祖父の毎年暮れの恒例行事といえば、どっさりの穴子を七輪で蒲焼にすることだったそうです。イエの前に椅子を出して、焼きながら食べながら(笑)、腰を据えて焼いているのが、ご近所でも暮れの名物風景だったとか。普段は漁師のイエですら穴子は高価で食することは少なく、お正月のお祝いに贅沢を味わったのですって。蒲焼をたくさん作ってご近所にごあいさつに回るのが、祖父流の年の瀬の感謝だったようです。
その姿が目に焼きついていると話してくれた母は、穴子を我が家のお雑煮に受け継ぎました。焼き穴子をメインに、根菜たっぷりのおすまし仕立て。うちではずっとこれを正月二日目にいただくことになっています。
今回の「郷土お節」のお題を機に、祖父の思い出話も味付けにして、今度のお正月には母と七輪で穴子の蒲焼を作って、ひと口穴子めしをお重の一品に加えてみようと思い立ちました。穴子めしは、頭と中骨と昆布を煮込んだ出汁でしょうゆご飯を作り、上に穴子の蒲焼をびっしりと敷き詰めて出来上がり。母が祖父から直々に教わったという穴子のひらき方(うちでは腹ひらきでなく背びらきだったとか)を私も習いながら、またいろんな蘊蓄を聞きながら作ってみようと思います。
穴子の本当の旬は夏だそうですが、年中採れるものですので、みなさんもぜひ一度、広島自慢の穴子めしを試してみて下さいね。うちでもまずはお節の定番にしますw
※今回の「いわし」ご投稿は12月25日(木)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のピックアップ賞は12月26日(金)に「イエはてな」にて発表いたします。
※〈イエはてな〉では、いわしへ投稿されたコメントと画像をダイアリーに転記しています。できましたら「投稿画像のwidth属性」を450px以内に指定していただけますようご協力をお願いいたします。
「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」
クリスマスの壁画
これは、有名な金森倉庫群の壁に作られた壁画です。クリスマスの季節になると、いろいろな色のプラカードを売り出し、それを買った人がそのカードにメッセージを書き、決められた位置に貼ります。このカードが全てそろうと一枚の絵が完成します。たくさんの参加者によって作られるこの壁画はすごいですよ。
これはきっと想像以上に大きな壁画なんでしょうねー。
愛らしい図柄を綾なすカードたちにはどんなメッセージが書かれているのでしょう…。
たくさんの人が集まって作るメッセージ壁画、とっても素敵なプロジェクトですよね!
−ハザマ−
»“リブ・ラブ・スナップ”今回のテーマはコチラから
募集期間中にご投稿頂いた方にもれなくはてなポイント300ptプレゼントいたします。
また、スナップ賞にはアマゾンギフト券3,000円分をプレゼントいたします。
いわしの回答(転記)
我が家のなますは、切り干し大根で作ります。
既にカットされているので、その手間もなく、水戻ししたあと、漬けるだけで、すぐに味がしみこみ、歯ごたえもあり、栄養価も高くお気に入りです。
お好みで、柚子と人参、柿を加えます。
生の大根で作るよりも旨みがあり、とっても美味しいですよ
柚子釜とは、中身をくり抜いた柚子の皮を器に使うことを言います。柚子の爽やかな香りが楽しめます。
柚子はきれいに洗い、上1/4くらいのところでカットしてください。そしてスプーンなどを使って中身を上手にくり抜きます。これで柚子の器のできあがりです。切り取った上1/4はフタになります。くり抜いた中身は果汁を搾って、自家製柚子ポン酢などに利用してください。
この柚子の器の中に色々な物を詰めていきます。まずナマス。柚子風味で作って、柚子釜に入れて正月の食卓に供します。そのほか、椎茸、春菊、人参などを茹でてゴマだれで和えた物を詰めたりもします。
卵豆腐をサイの目に切って柚子釜に1/3ほど詰め、ボイルした小エビや茹でた椎茸、薄切りのカマボコなどを入れて、出し汁に寒天を煮溶かした物を注いで冷蔵庫で冷やす、なんていうのもおいしいです。これは吸い物に近いテイストなので、各自に一個ずつ配ります。鮮やかな黄色が新春の食卓を彩ります。
昆布に白身魚などを挟むことにより、臭みが抜けるのです。
お正月の定番です!
いつもは買っていたのですが、いろんな魚で作ってみようということになり、
数年前から自家製を・・・。
タイやさわら、ヒラメ、ふぐ、たけのこ(意外ですがおいしい!)、ホタテ、甘えび、イカなどなど。
昆布にお刺身をはさむだけでもできちゃいます。
富山の人は昆布が大好きだそうですが、そこで生まれた郷土料理らしいです。
刺身がいたむのを防ぐため昆布ではさみ、一晩寝かせて、刺身のようにわさびしょう油で食べたらおいしかった・・・、ということらしいです。
富山に縁のある人はいないのですが、どこからかこの昆布締めがうちの正月料理に浸透しています^^;
多分、関西圏の人は知っているんじゃないかな?とも。
定番は、さわら。お勧めは、たけのこ、甘エビです。
うわぁ!美味しそう!甘えびの昆布締め!食べてみたいです!
富山湾の甘えびは特に美味しいと聞いていたので、想像するだけでわくわくしてしまいます。
ふぐというのも、いいですね。お正月らしくデラックス!そして、おいしそうです。
ホタテ!あぁ!もう禁断の味になりそう!
たけのこも食べてみたいなあ・・・というか、もう、全部おいしそうです。
関西の人は昆布の使い方が上手ですね。富山も関西の文化圏に入るということでしょうか。素晴らしい郷土料理ですね。
弟が酢がだめで、紅白のなますがどうしても残ってしまいますので、母が違うもので紅白を演出してくれました。
これが紅白の寒天です。寒天は常温でも固まるのでけっこう楽です。
白いほうの寒天は牛乳をいれた寒天。紅いほうの寒天は赤ワインを入れます。
基本的な分量などは、こちらの作り方を参照してください。
http://makeit.dw.shopserve.jp/hpgen/HPB/entries/28.html
といっても子供に赤ワインは・・ということで母は100パーセントのオレンジジュースをいっしょにいれてくれたのです。
水のかわりに赤ワインとオレンジジュースを同量にします。子供むきはちょっとオレンジジュース多めのほうがいいです。
熱するとき、赤ワインとオレンジジュースと好みで砂糖と寒天をいれるのですが、きっちりアルコールをとばしました。
この飛ばし方が悪いと苦味が残ります。
あとは型にいれて冷やします。
紅白にするもりつけのしかたはいろいろあります。型でぬいて交互につめてもいいです。
私は市松模様がすきなので、できるだけ正四角形のかたちにして交互にもっていきます。
彩りがぐんとひきたちますよ!
寒天っておせち料理の箸休めにつるりとはいるのでけっこう好きです。
上のページをみていたら、梅酒の寒天の作り方もあったので、ことしは梅酒バージョンも作ってみようかと思っています。
これは、いいですねぇ
子供も、大人も楽しめる味ですね。
アルコールを飛ばしても赤ワインのおいしさは伝わってきますし
酔わないのがいいです。
梅酒で作るというのは、ちょっとやってみたいです。
おばあちゃんのは絶品でした。もう食べられませんが、我が家秘伝の味です。
お茄子と味噌って相性いいですよね。
焼くのかな、炒めるのかな、素材となるお茄子もお節用ですから、
もしかして干し茄子かな、それとも味噌漬けにしておいたものを焼いたり炒めたりするのかな、
などといろいろと想像を膨らませています。
お祖母様にしか作れない秘伝の味だったんですね。
どんなお料理だったのか、いつか詳しく教えてくださいね。
わが家では元旦は純和風のお節ですが、三日のちょっと遅いお昼くらいになると「洋風お節」が登場します。お重の中にサンドイッチやフライドポテト、白身魚のフライなどが入って、ピクニック気分のお節風ランチと言ってもいいかもしれません。そろそろお節に飽きたかなというころ、ベストタイミングで出てきます。
ここに入っているのが、スイートポテト風味のきんとんです。作り方を伝授してもらいました。
さつまいもは大きなのを1本。このくらいねと言われたのを計ってみたら400gちょっとでした。皮をむいて2cm位の厚さに切って水にさらしてアク抜きをし、鍋に入れて茹でます。竹串を刺してスッと通ればOKです。
ザルにあけて湯を切り、鍋に移して熱いうちにマッシャーで潰し、バター大さじ2を加えてよく練り、グラニュー糖大さじ4、牛乳大さじ4を加え、弱火にかけて水分を蒸発させながら練り、ほどよい固さで火を止めます。あら熱を取り、卵黄1個とラム酒大さじ1を加えてよく混ぜます。
最後に盛り付け段階でマロングラッセがトッピングされて洋菓子風味の栗きんとんとなりますが、マロングラッセは作るのに手間がかかるので、今回は作り方伝授用の練習ということで、甘栗を半割にして混ぜてみました。これなら私でも作れそうなので、今年は私がこの調理を担当しようかと思っています。
大家さんのイエの話ですが、毎年年末になると大量の「松前漬け」を作っています。
そして、お節を待たずして年末から食べ始め、お正月三が日にも食べまくります。
スルメイカをぱちんぱちんと、料理用のハサミで切るのが大変ですが、おいしいです。
レシピなどは、こちらの方が詳しいので、URLを載せておきます。
http://www.ajinomoto.co.jp/recipe/condition/menu/004436.asp??rp=...
我が家にも毎年少しお裾分けをいただきまして、これを食べると、年越しだなあと感じます。
実家のお雑煮は焼餅にお吸い物みたいなだし、
鶏肉、ほうれん草、かまぼこといった関東ではよく見かけるものですけど、
結婚してそのお雑煮を作ったら、主人が、
「白菜を入れてくれ。」「餅は焼かないで煮てくれ。」
と言うので、豚肉も入れて作ったら、もとのお雑煮とはまるで別物になってしまいました。
ただ、これはこれでとても美味しい我が家のお雑煮になっています。
旦那の実家、私の実家、そして私が作るお雑煮はどれも全然違います。
と言っても、私はお正月以外にもお雑煮を食べたい方なので
いろんな味で作ってしまうからかもしれませんが・・・
小さい頃私も弟もおせち料理は苦手でした。酢がはいったお料理も多いし、なにしろ料理が冷えているのが食べづらかったのです。
そんな中で目を輝かせて食べていたのが黒豆でした。我が家のおせち料理の黒豆には、秋に収穫した栗を冷凍して保存しておいた栗を煮たものが入っていました。黒の中にある黄色がとてもコントラストよいです。
砂糖をたくさんいれて煮たものではなく、栗本来の甘さをいかしていたので、決して甘すぎず、二人にとっては大好物でした。
おせち料理ができあがってお重に入れる前から栗ばっかりバクバク食べていてよく怒られましたが、次の年も同じように食べていた気がします。
おかげでせっかくの黒豆だけがいつも残っていましたw
今は黒豆もおいしくいただいていますがw
さて、この黒豆ってとても時間がかかるんですよね。圧力鍋を使えばとても早くできますが、皮にしわがよってしまう場合もあるので、母は前の日から準備していました。
アクだしは釘を使い、一晩置いてから七輪にかけてゆっくり煮ていました。
これがおいしいんですよね。ふっくらして。
ときどきする確認の仕事をやらせてもらっていたので、黒豆のちょうどいい具合のやわらかさは身につきましたけどw
そんなのもあって、火鉢や七輪が大好きになったのかもしれません。
今でも黒豆は七輪で煮ています。黒豆もそうですが、今でも中にはいっている栗は天下一品の味ですw
うちは新年は質素を旨として過ごす習慣でしたので、お節は極めてベーシックなものばかりでした。そんな中でちょっと異色だったのが、竹輪で作った門松です。母がちょっとした茶目っ気で作った物でしょうが、私がとても喜んだので、いつの間にか恒例になっていました。
斜め切りにした竹輪を3本束ねて土台の松の所はパセリやカイワレ。縄の代わりに干瓢でキュッと縛ります。これで松と竹を表現し、竹輪の内側に梅肉を塗って松竹梅の揃い踏み。ずんぐりした門松ですが、これがSDなんとかみたいで可愛いんです。この門松が黒塗りのお盆に2個並び、傍らに扇の形に飾り切りされた紅白のカマボコが栗金団を台にして飾られます。
そして、門松の前には道のように並べられた薄造りの白身の刺身。両側には千両や万両の実を模したイクラの粒や数の子のカケラなどが散りばめられて、お盆の上だけは豪華絢爛です。
みんなで順番にお刺身を食べ、最後の一枚を父が食べると、これで歳神様がわが家のテーブルにも到着です。改めてハッピーニューイヤー。はい、お父さん、一杯いきましょう、という具合。楽しい新年の食卓ディスプレイでした。
うちの母親の実家は埼玉なのですが、
埼玉なのになぜか「栃」がつく「栃もち」というものがあります。
栃木で生まれたおもちかと思ったのですが、「栃の実」という木の実が入っているので栃もちといいます。12月から「栃の実」の下ごしらえをして、
煮詰めたり、蒸したり、手間隙がかかっていました。
栃の実に、小さい頃に食べた記憶でしかないのですが、苦くて苦手でした。
お正月に栃もちをつき、みんなで食べるのが風習みたいで、近所の人を集めて餅つきをしていました。私は「栃もち」が嫌いで、普通の白いお餅にきな粉をつけて食べていましたが、大人になった今食べたらおいしいと思えるのかなぁ。
栃もちって、お米を作ることが難しかった山村で食べられてきたものですよね。おいしいから食べていたんじゃなくて、食べにくい材料をどうやったら食べられるようにできるかと考えて作られた物…なんだと思います。だから独特の苦味がありますよね。子供はみんな、あの苦さが苦手だと思います。それでも食べるしかなかった。昔はそういう食べ物だったんだろうと思います。
でも今は豊かな時代になって、その独特の苦味が風味として喜ばれるようになりました。実は私、栃もち、好きなんです。それしか食べる物がないと言われて一年中食べるとしたらきびしいですが、たまに食べると、あの苦味もとてもおいしく感じます。豊かな時代だから感じられる味覚なのかもしれませんね。
うちには何か独特のお節ってあるかなぁと父に話しかけたら、これってかなり独特じゃないか?と言われたのが小芋のザラメ煮です。お節に芋というと里芋が主流ではないかと思いますが、これにはジャガイモを使います。それも小さな芋です。母方の実家は元は農家だったので、きっと出荷せずに手元に残った小さなジャガイモを、こんな形で活用したのでしょう。ジャガイモは表面にエグ味があり、小さなジャガイモは表面積の割合が大きいですから、ただ茹でただけではあまりおいしくありません。ホクホク感も立派なジャガイモには劣ります。しかしちょっと手を加えると、とてもおいしい一品になってお節のお重を飾れるまでに出世します。
作り方はとても簡単です。まずチビジャガイモを皮付きのまま油で炒めます。油で炒めることで皮のエグ味が和らぎます。よく炒まったら、醤油と酒とザラメで味を付けた汁で、水分が蒸発してちょっとベトついた汁が絡むくらいまで煮てできあがりです。
調理方法から考えておそらく昭和の時代に入ってから作られるようになった物だと思いますが、商品価値が薄く自家消費に回される作物を大切に使ってきた農家の姿がしのばれる気がします。
たしかに、縄文時代には既に日本で食べられていたと言われるサトイモに比べ、ジャガイモの伝来は1600年ごろ。それも当初は観賞用草花として用いられていたと言われていますから、伝統食の中でのジャガイモの利用は、ちょっと珍しい部類になる感じですね。
しかし、商品価値のない小芋を美味しく食べる工夫をし、そしてそれを間に合わせ食としてではなく、新年を言祝ぐ料理にまで高めて尊んでいく心。ここに大地と共に生きてきた日本人の本来の姿が見えてくる感じがしますね。お節としては新作の部類かもしれませんが、土台となる文化的土壌は大変奥深いと感じました。
なお、小芋は収穫期だけというイメージの人もいるかと思いますが、ジャガイモは別名「御助芋」などとも言うように昔は救荒作物でもありましたから、売り物にならない芋はギリギリまで保存しておいたんですよね。少なくとも昔はそうだったと思います。それをお正月に放出。もしかすると、飢饉用の保存食の世話にならずに年が越せたという喜びも表していたのかもしれません。
ところでこの小芋の利用は、普段のお総菜としても、ちょっとしたヒット作になりそうです。きんぴらのようにちょっと辛味を効かせたタレで調味すると、ご飯が進みそうですよ。芋をおかずにご飯が進んでしまうと食べ過ぎてしまいそうですが、これは絶対旨いと思います。作ってみよう!!
わが家のお節のハイライトは、各種食材の飾り切りです。
まずカマボコ。そしてニンジンと大根を使った紅白の飾り切り。
緑もほしいので、ちょっと季節感は外れてしまいますが、キュウリも使います。
それから梅花卵。梅の花をかたどったゆで卵です。
梅花卵で検索してみたらこんな作り方の説明がありましたが、
http://school.pia.co.jp/m/term_main2.html?dictionary_id=4&id=123...
細工卵の一つ。梅の花に形を似せたのでこの名がある。ウズラの卵や鶏卵のゆで卵を水に溶いた食紅などで煮て色付けし、ダイコンを台にして立てた5本の箸の中に挟み、箸の上から糸で縛って梅形に形づけする。輪切りにして前菜、あしらいなどに用いる。
わが家では束ねた五本の菜箸の片側を輪ゴムでゆるく縛り、
間にゆで卵(鶏卵)を挟んでもう片側を輪ゴムで縛って一時間くらい、という方法で作っています。
菜箸で形が付いた卵をスライスすると、かわいい梅の花。
添加物はいやなので、着色はしません。だから白梅。白い梅の花の真ん中に黄身の彩りです。
仕上げに飛び子(ちっちゃな魚卵)を黄身の所に何粒か付けて、おしべやめしべにします。
この梅花卵と錦卵、
http://bb.sky-inet.ne.jp/kanehatsu/recipe/2006/12/160.html
そして手作り伊達巻きで、お節の中に卵コーナーができあがります。
コレステロールがちょっと心配?
イエでみんなで迎える新年のためにも、年末のお付き合いはほどほどを心がけてくださいね、お父さん(笑)。
たんぽぽ大好きの私は、お正月のお重にも、たんぽぽさんに来てもらいたくてたまりません。ですから、こんな真冬ですが、たんぽぽを探して歩きます。使うのはもちろん、明治時代に野菜にする目的で輸入されてそれが野生化して広まってしまったという説もあるセイヨウタンポポです。セイヨウタンポポは冬でも花を咲かせる株があるくらいですから、日本のたんぽぽが小さなロゼットに縮こまっているこんな季節でも、けっこういい葉っぱを茂らせている株があります。そういう株を見つけて、一株につき一枚限定で葉を採取させてもらいます。植物の葉は太陽の恵みを受ける大切な部分ですから、特に冬は一枚一枚の葉がとても大切です。ですから取っていいのは一枚だけ。必要な量が貯まるまで、歩いて歩いて探します。
必要な量の葉っぱが集まったらよく洗って、たっぷりの熱湯に塩をひとつまみ入れて二分から三分くらい湯がきます。そしてすぐに冷水にとって、そのまましばらく水にさらして苦味を抜きます。あまりさらしすぎるとせっかくの風味が逃げてしまいますから注意します。そしてギュッと絞って食べやすい長さに切ればできあがりです。
調味は、普段ならお醤油をかけて削り節となるところですが、お正月のお重ですからちょっとお上品に、昆布と鰹節で取ったお出しで醤油を割って、食べる直前にかけていただきます。ほろ苦い春の味が、はつはるを言祝ぐお料理を引き立ててくれます。七草粥よりずっと早い春の味です。お豆腐を使って白和えにしたりしても、すてきな一品になってくれます。
住まいが海の近くですから、食材も海の幸が登場します。
釣り魚は冷凍庫だけでなく納まりきれない分を魚用としてもう一つ別に冷蔵庫を置いてそこにストックという話も珍しいことではありません。
私の実家はお店屋さんにあるようなアイスクリームの入っている中古の冷凍庫が魚用です。
(手元に画像がないのでネットから引っ張ってきました。
2007年07月02日の日記で出てくる冷蔵庫です。家のはもっとボロですけども(笑) http://blog.livedoor.jp/takaharaac/archives/2007-07.html )
つり魚の小さめの鯛はお正月前に冷凍ストックしておいて鯛のお吸い物として出てきます。
元旦に朝採りしてきたと言って赤と白の若いなまこを頂き、輪切りにして柚子の果汁を上から絞っていただいたこともあります(持ってきて下さった方とわいわい一緒に楽しく飲んで新年を祝いましたよ!)
我が家で定番なのが煮豆とお煮しめ、大根と人参の紅白なます、紅白の蒲鉾とかですね。あと、お正月は子供の頃から”今日はお祝いだから”といってお猪口に舐める程度入ったものを両親から振舞われて飲んでいました。
煮豚のツリーがありますが、こちらはチャーシューです。あちこちで探したレシピを参考にアレンジしたもので、煮る以外の加熱工程も含むことから、一応煮豚と言わずチャーシューと称しています。
加熱工程の第一弾は豚バラ肉を油で揚げることから始めます。最初はチャーシューということで味を付けながら焼いていましたが、大きなブロック肉は焼くより揚げる方が簡単ですので、揚げるやり方に移行しました。
揚げるやり方に変えたことで、この工程は、表面を固めてジューシーさを損なわないようにする目的に特化しました。したがって何の下味も付けず、ただ凧糸でくくるだけで揚げてしまいます。揚げ加減は全体が茶色にカリッとするくらいまでです。
油を切った肉は、ダシ昆布を一時間ほど漬けておいた水で煮て行きます。一緒に根ショウガをすり下ろした物も加えます。豚肉にダシ昆布は意外な組み合わせですが、そういうレシピがあったのでやってみたところとても良いチャーシューになったので、それ以来この方法を採っています。中火で約30分煮たら、肉の柔らかさを増すためにカップ1杯くらいの日本酒を加え、さらに30分煮ます。この工程で出た煮汁は大変おいしいダシになっていますので、捨てずにとっておき、後で色々な料理に使います。
こうして下煮が終わったら、続けて味付けの煮込みにかかります。煮込み用のタレは、醤油、砂糖、日本酒、みりんですき焼きのタレくらいの味の濃さにして、ショウガ、ニンニク、ネギの青い所を入れて一煮立ちさせ、三日三晩寝かせて作ります。
タレを鍋に入れて沸騰するまで加熱し、一度火を止めて肉を入れ、肉が踊らないように上に皿を乗せて重石にして、弱火で約30分煮込みます。煮込み終わったら火から下ろして冷めるまでそのままにして味を含ませて完成です。網付きバットに取り出して煮汁を切って、お重に詰めてくださいと母に引き渡して任務完了です。
なお、この工程で出る煮汁も大変おいしいダシが出ているので、捨てずに保存しておくと、お節に飽きた時のラーメン作りに大活躍します。以上、数々のレシピを参考に凝りまくって作っているチャーシューのご紹介でした。様々な情報によって、このチャーシューはまだまだ進化を続けます。今年の課題は隠し味の研究です。
時間があると、正月に向けて煮豚を作ります。
しょうゆ味で甘辛く箸で切れる柔らかさの煮豚は、
そのまま食べても、美味しいですけど、
白髪ネギをのせて食べたり、
チャーシューのように切ってラーメンにもいいし、
チャーハンに入れても美味しいし、多めに作っておくといろいろと楽しめます。
ゆで卵を一緒に煮てもまた美味しいです。
大学在学中に作り方を教わり、自宅に帰って作ってみたところ大変好評で、お節料理の一品に加わって現在に至るのが「いかにんじん」です。作り方は次の通りです。
[1] まずスルメを長さ4cm、幅2mm位の細切りにします。スルメの量に決まりはありませんが、中サイズの人参3本にスルメ一枚の割合くらいでしょうか。スルメの量はもっと多くても構いません。刻んだスルメに清酒を振りかけ、数時間おいて柔らかくします。
[2] 続いて、スルメを漬けている酒を50ccほど取り、醤油100cc、味醂50ccと合わせて鍋に入れ、切れ込みを入れたダシ昆布を1枚入れ、辛いのが好きな人はここで鷹の爪を2本くらい入れて一煮立ちさせ、粗熱を取っておきます。
[3] 中サイズの人参を3本くらい、皮をむき、長さ4cm、2〜3mm角くらいの細切りにします。きんぴらより太い切り方です。シャキッとした食感を大切にするため、よく切れる包丁で作業します。
[4] 刻んだ人参と柔らかくなったスルメをタッパーなどの容器に入れ、3の鍋の汁をかけて漬け込みます。ダシ昆布と鷹の爪は取り出しますが、細く刻んで人参と一緒に漬け込んでも構いません。
[5] フタをして冷蔵庫で1日か2日おくとできあがりです。
安く手軽に作れる酒の肴として教わった物ですが、人参の赤がおめでたく、一週間は日持ちするので、お節に最適ということで、わが家のお節に加わって今日に至っています。毎年私が作り、正月はこれを肴に父と酒を酌み交わします。皆様のお宅でもスルメの旨味と人参のβ-カロテンたっぷりの「いかにんじん」をぜひどうぞ。
なお、この「いかにんじん」はウィキペディアを見ると
一説には、1807年に蝦夷地(現在の北海道)松前藩の領主が現在の福島県伊達市梁川町から福島市飯野町の地域に国替えになった際に、家臣がいかにんじんを知り、1821年に再度蝦夷地に国替えになったときに持ち帰って特産の昆布などを加え松前漬けを作ったといわれる。
お正月ってご馳走に飽きてしまうのか、
どうも三が日が過ぎるようになると、カレーが食べたくなってしまいます。
たいてい、このくらいの時期になると我が家ではカレーを作ることが多いです。(笑)