アイデア自慢、味自慢!我が家秘伝&郷土のお節料理

#026 お題
イデア自慢、味自慢!我が家秘伝&郷土のお節料理」を教えて下さい


“ルポ・タイトル”
「広島と祖父の味自慢、穴子でお節」by ハザマ


ルポルタージュ
私のふるさとの味自慢をひとつ。広島の海の特産に、牡蠣ほど知られていない穴子があります。そう、宮島の「穴子めし」は有名ですよね。駅弁でも人気が高いロングセラー。「農産漁村の郷土料理百選」にも、牡蠣の土手鍋とともに穴子めしが選ばれています。地元には穴子料理専門店もたくさんあるようなのですが、イエで穴子がよく食べられているかというとそうでもないんですよね…。


私の祖父はその昔、竹原という港町の漁師でした。その祖父の毎年暮れの恒例行事といえば、どっさりの穴子を七輪で蒲焼にすることだったそうです。イエの前に椅子を出して、焼きながら食べながら(笑)、腰を据えて焼いているのが、ご近所でも暮れの名物風景だったとか。普段は漁師のイエですら穴子は高価で食することは少なく、お正月のお祝いに贅沢を味わったのですって。蒲焼をたくさん作ってご近所にごあいさつに回るのが、祖父流の年の瀬の感謝だったようです。
その姿が目に焼きついていると話してくれた母は、穴子を我が家のお雑煮に受け継ぎました。焼き穴子をメインに、根菜たっぷりのおすまし仕立て。うちではずっとこれを正月二日目にいただくことになっています。


今回の「郷土お節」のお題を機に、祖父の思い出話も味付けにして、今度のお正月には母と七輪で穴子の蒲焼を作って、ひと口穴子めしをお重の一品に加えてみようと思い立ちました。穴子めしは、頭と中骨と昆布を煮込んだ出汁でしょうゆご飯を作り、上に穴子の蒲焼をびっしりと敷き詰めて出来上がり。母が祖父から直々に教わったという穴子のひらき方(うちでは腹ひらきでなく背びらきだったとか)を私も習いながら、またいろんな蘊蓄を聞きながら作ってみようと思います。
穴子の本当の旬は夏だそうですが、年中採れるものですので、みなさんもぜひ一度、広島自慢の穴子めしを試してみて下さいね。うちでもまずはお節の定番にしますw


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