イエコト・ミシュラン #024 PickUp3
みなさまこんにちは、ハザマです。11月も半ばを過ぎて、いよいよあったかいお料理が美味しい季節になってきましたね。私も先の週末、友人たちと集って今年お初のお鍋をわいわい楽しみましたー。味わったのはちゃんこ鍋。野菜たっぷり、ポイントのささがきゴボウで香りよく、私は特製鶏だんごを久々に作りましたw おろしニンニクをきかせて、美味しい〜と自画自賛(笑)。みんなもカラダがあったまる〜とよろこんでいっぱい食べてくれました。大勢で食べると栄養が何倍にも心身にしみわたる気がするお鍋、みなさまもお気に入りのお鍋で、冬への元気を蓄えて下さいねー!
さて、今日は“イエコト・ミシュラン”#024のピックアップ賞・ノミネート賞のご紹介です。今回もユニークな書き込みがいっぱい集まりました、「食べ物の好き嫌いをつくらない&なくすアイデア」。おばあちゃま、お母様直伝の工夫から、ご自身や子供たちとの実体験、さらに楽しさいっぱいの演出アイデアまで、試してみたいものがあれこれ。暮らしの中でも特に大切な食のこと、勉強になるお話もたくさんでした。いつもながら工夫に満ちた貴重なメッセージを、みなさまどうもありがとうございました!
イエコト・ミシュラン #024 ピックアップ賞
#024は「子供も大人も!食べ物の好き嫌いをつくらない&なくすアイデアを教えて下さい」という質問にご回答頂きました。
やっぱりみなさま日頃からいろいろと工夫されているんですねー。なるほどな実践談がお役立ちです。「フードプロセッサーで細かく」「カレーに入れてみる」「加工してみる」「魔法のマヨネーズ」「色々な味付けや料理に入れて食べられるようにする」「新鮮で旬なものを料理する」…。また、ニンジンを食べるとウサギみたいに速く走れるよ、なんて子供心をくすぐる「ファンタジー?」や、「悪いイメージを植えつけない」「友達と一緒に食べさせる」といった心の側からアプローチする工夫も多く、「食事の場を楽しくする」のツリーでは「食事=楽しい!と感じなければ人生の半分無いのと同じ」という名言も見られましたね! そして食の根本に通じるメッセージでは、「家庭菜園」「自分で釣る」という経験から、自分で育てた食物への愛情、収穫のよろこび、食べ物への感謝、食材を大切に思う心を育むという、食育のお話がたくさんの共感を集めました。子供さんや甥っ子さんと一緒に育てて食べたエピソードもいろいろ聞かせて下さって、その営みの豊かさと成果の大きさをあらためて教えられましたよね!
そんななかからピックアップ賞には、愛情あふれる工夫と楽しいアイデアに満ちたメッセージより、★(一ツ星)〜★★★(三ツ星)を選ばせて頂きました。ノミネート賞にもまた、愛情・食育・食の楽しみを素敵に表現するメッセージがいっぱいです。好きな食べ物でももっと好きになりそうなテーブルづくり、これからもっと楽しめそうですね!
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★(一ツ星)
以前、好き嫌いについて母と話し合ったことがありました。私には全く好き嫌いがないので、それはなぜかと訊ねたのです。母の答えは明確でした。
それにはお祖母ちゃん直伝の三つの原則がある。一つは美味しいと自信を持って食事を出すこと。二つ目は出来るだけ多彩な食材を使って食事を作ること。三つ目は食卓をいつも楽しくしていること。これが好き嫌いを作らない三原則なのだそうです。
まず第一番目の美味しいと自信を持って食事を出すことについては、母はためしに子供の私に、見た目のイメージと食感の特殊さで好き嫌いが大きく別れるホヤを与えてみる実験をしたそうです。たしかに幼いころ、そういう記憶がありました。調理前のちょっとグロい姿も見せられました。でも、美味しいわよ、食べてみる?と自信を持って笑顔で与えられると、私は喜んで食べて、美味しいと言ったそうです。おかげで今でもホヤは大好物です。
それを見た父が面白がって、後日クサヤの干物を幼児の私に与えたそうです。うまいぞ、めったに食べられない貴重品だぞと言われて一口もらって、あの独特の強い臭気も何のその、私はもっとくれとねだっていたそうです(笑)。
子は親に全幅の信頼を置いていますから、親が本当に美味しそうに笑顔で勧めてくれる物なら、子供は何でも食べるはずです。子供は、固い物、かみ切れなくて飲み込めない物、口に入れるとパサパサする物などが苦手ですが、それは日頃からよく噛むことを習慣づけていれば問題はなくなります。
二番目の出来るだけ多彩な食材を使って食事を作ることについては、少ない食材しか使っていないと特定の好き嫌いが目立ちそれが固定してしまう、毎日のように違う素材を使って食事を作るようにしていれば一つ二つ嫌いな物があっても目立たない、そのうち本人も食べられなかったことを忘れてしまう、嫌いという感情が固定しないので次は食べられるようになる可能性がある、ということだそうです。また多彩な食材の利用は、食べず嫌いを防止する効果もあるようです。
三つ目の食卓をいつも楽しくについては、たとえ完食したとしても無理矢理食べさせられたような食事は身にならない、それなら楽しく偏食しながら食べ残す食事の方がずっとまし、というのが祖母のポリシーだったのだそうです。偏食があればあるほど、残す数や量が多ければ多いほど食卓を楽しくして、食べる喜びで身に付くものを補うように考えた。それが祖母の栄養学だったそうです。
この三原則のお陰で、私は全く好き嫌いが無く育ちました。食べず嫌いについても、食べられるとわかっているものはまず食べてみようという興味の方が先に立つ性格になっていて、食べたことがないから食べられないということがほとんどありません。この性格は、旅先での楽しみを本当に広げてくれていると感謝しています。
★★(二ツ星)
わが家では初物を頂く時の特別なイベントがありました。といっても、単に東を向いて笑いながら食べるというだけですが、この初物イベントは、家族全員が揃った時にするのが原則なんです。だからとても特別で貴重な物というイメージが、いやが上にも盛り上がりました。
ここにうちの親は、うまいこと、子どもが嫌いそうな食材を持ってきたんです。どんな物でも探すと初物というのはある物で、たとえばニンジンなんかはだいたい通年出回っていますが、徳島産は主に春から夏、千葉産は冬から夏、北海道産は秋、そして埼玉、茨城産は主に冬といった感じになっていますから、産地を限定すればちゃんと初物があるんですね。
私は東京ですから、今の季節なら、埼玉県産あたりのニンジンを持ってくるとほぼ初物になります。
「ほーら、今日のニンジンはいつもとちょっと違うんだよ、今日のニンジンは初物なんだ、シチューにしたよ、おいしいよー、初物だからお父さんが帰ってくるまで待とうね」
この最後の一言「初物だからお父さんが帰ってくるまで待とうね」で、いつものニンジンがとてつもない貴重品になってくるわけです。もう子供は、早くそのニンジンを食べてみたくてたまらなくなってきます。
そんな気持ちが最高潮に達した時、家族揃ってニンジンを口に入れて、東を向いてモグモグモグ、おいひ〜、ニコッ、なんてやってごらんなさいって。もう、ニンジンというのはこの世で一番美味しい食べ物なんだと言われても、何の疑いもなくそれを受け入れてしまうくらいの気持ちになっています。
うちはとにかく何でもこれでした。漬け物なんかも、子供は普通あまり好まないと思いますが、うちでは初物として入手した野菜を糠漬けにして、漬け物でも初物を祝うというのをやっていましたので、その年最初の大根が漬け上がったりするの、楽しみでしたね。
大人の好き嫌いも、初物や旬に目を向けてみると、ずいぶん変わってくると思います。大人の場合は特に、本当に美味しい物が豊富に出回る旬に注目してみるのがお勧めです。
たとえば私は、嫌いというわけではありませんでしたが、東京人なのに、なぜか江戸前の食材として有名なシャコを、あまり好まなかったんです。ところが去年でしたか、イエはてなでシャコの旬というのを知って、突然シャコが大好物に変わってしまいました。寿司ネタはもちろん、煮付けてもから揚げにしても旨い旨い。旬という貴重な季節に食を楽しむ。この気持ちひとつで、嫌いな食べ物なんて無くなってしまうと思います。
とにかく、食材に対する新たな価値観が一つプラスされていくだけで、嫌いが好きに転ずることは多々あると思います。色々な食べ物の初物の時期や産地、旬の時期や産地を調べて、まずは蘊蓄を貯めていってみてください。
★★★(三ツ星)
私は野菜がちょっと嫌いな子供でした。幼児のころの話ですから、その年頃の子供なんてみんなそうではないかと思います。でもグングン体が育っていく時期だからこそ、しっかり野菜を食べさせたいというのが親の気持ち。そこでわが家に「マヨネーズ大臣」という役職が登場しました。
子供はたいていマヨネーズは大好きです。そこで子供にマヨネーズのことを全面的に任せ、好きな物に好きなだけかけてよい特権を与えるわけです。マヨ大臣に任命された私は、最初はコロッケにかけたりして、ほぼタルタルソースのような使い方をしていたようですが、そのうち温野菜に付けて食べるととてもおいしいことを発見しました。まずブロッコリー。母が子供向けに少し長く茹でてくれるので、とても柔らかくておいしいです。この延長ですぐニンジンもおいしく食べられるようになりました。
生野菜はあまり好きではありませんでしたが、まずキャベツの千切りにマヨネーズが意外にうまいことを発見しました。キュウリにマヨネーズも、薄切りにしてもらうととてもおいしいことがわかりました。もしかしたら薄切りや千切りにすると何でもマヨネーズと合うのかと思い、様々な野菜を薄くスライスしてもらって試しました。そんなことをしている間に、いつの間にか野菜が大好きになっていました。
もちろん単に子供にマヨネーズを自由にさせるだけではダメで、色々な筋書きを作って、食べさせたい素材に子供を誘導していく作戦が必要だと思いますが、そのきっかけとしてマヨネーズを使ったのは、とても巧妙な方法だったと思います。
大切なのは、子供自身に、何をどうするとおいしいかを発見させることです。筋書きは親が用意しますが、食べてごらんと無理強いをせず、食べておいしいと気付くのを根気よく待つことだと思います。私に好き嫌いがほとんど無いのは、そういう子供自身でたどりつく発見を、本当に根気良く待ってくれたからだろうと思います。
その後私は、マヨネーズと同じような容器に入ったケチャップも任せられ、ケチャマヨ大臣として食卓に君臨しました。こうして小学校に入る前に、ほぼ野菜嫌いを克服していたと思います。ただし、通常あまりマヨネーズを使わないナスだけはちょっと苦手で、おかげでナスを残して、「もったいないおばけ」に叱られるという体験をしてしまいましたが、それはご愛敬ということで(笑)。
http://q.hatena.ne.jp/1186980965/108873/
何でもかんでもマヨネーズ味というやり方には、子供の味覚を破壊するなどの反対意見もあるかもしれませんが、味覚の発達は別の所で本物の味を体験させることなどで補えると思います。それよりも、食卓に子供の役割と特権が与えられる効果が大きいと言えるのではないかと思います。
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「カラフルで華やかな見た目にする」by id:teionsinonome
1歳ちょっとの子のお母さんの友達が言っていたのですが、盛り付けひとつで子供の反応が全く違うそうです
その頃ご飯を食べてくれなくて困っていたのですが、ある日工夫してカラフルでかわいいご飯を作ったところびっくりするぐらいの食いつきようだったそうです・・・続きを読む
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「歌で楽しく」by id:momokuri3
「おさかな天国」。この歌で魚を食べられるようになった子どもは多いと思います。
私は根菜類が嫌いだったので、「おべんとうばこのうた」でした。本当にお弁当箱が用意されて、おにぎりを詰めて、ニンジンを煮たのが3本、ゴボウも3本、レンコンも薄切りが3枚。みんなお煮しめみたいな味です。とても子どもが好むような味ではありませんが、
「ニンジン…いち、にぃ、さん!」・・・続きを読む
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「ロシアンたこ焼き」by id:tibitora
家でたこ焼きを作るときは、タコの代わりにちくわとかチーズを入れたりもするのですが、入れるものをピーマンとかの野菜や、きのことかレバーとか、苦手なものを入れてみるのはどうかなと思います。
そのときは全部に苦手なものを入れるのではなくて、数個に1つ位で混ぜておいて、大きなお皿でみんなで食べます。・・・続きを読む
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「たべたらごくん」by id:canorps
我が家の場合は、口に入れたらきちんと食べること。
ベーっとだすのをさせずにきました。
それから、食事の基本栄養をとるのは三食から、子供のうちは三時のおやつも四度目の食事とみなし栄養を取るほうがいいそうなので
なるべくお菓子は少なめにしてきました。・・・続きを読む
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「嫌いなものになって演技する」by id:futanbo
子供むけ(かなり小さい子)ですが、たとえばピーマン残してたら「ぼく、ピーマンだよ。あれ、ぼくだけ食べてもらえないよ〜〜(泣く)みんなおなかの中に入っちゃたのに・・。寂しいよ〜。食べてくれないかな○○ちゃん・・・。」とピーマンになりきって、声色変えて演技します。すると子供がおもしろがって口に運ぶので「あ、お口まで運んでくれた!食べてくれるのかな〜?」・・・続きを読む
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「スイーツや点心に仕立ててみる」by id:TinkerBell
目先を変えて調理すると共に、軽く食べられる形を考慮します。
まずスイーツ。意外な物がスイーツの材料になるんですよ。
ちょっとハザマさんの「トリュフ・チョコレート式!」とだぶるところもありますが、
たとえばゴボウはとてもチョコと相性がいいんです。・・・続きを読む
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「授乳期の母親の食生活が母乳に現れ子供の味覚を決める?」by id:Oregano
科学的な根拠があるのかどうかは知りません。でも、それがうちの母の持論でした。授乳期の母親が偏食していれば、その母乳を飲んだ子供の味覚もそれに準ずることになる。迷信かもしれませんが、うちの母は本当にそう考えていたそうです。
そこで、私にお乳を与えながら常食していたのが、野菜を煮込んだスープだったそうです。・・・続きを読む
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「自分で育てる」by id:lovelykuma
だいっきらいなトマト
生臭いような、やわらかい歯ごたえのない食感や
とにかく、全てが嫌いでした
とまとときいただけで逃げたくなる状態でしたが
あるとき、母がプランターでミニトマトを育て始めたのです・・・続きを読む
「今日の一枚“リブ・ラブ・スナップ”」
アンティーク双眼鏡
主人がおじいちゃんから譲り受けたという双眼鏡。野鳥が活動的になる春から夏にかけて自然界のドラマが観察でき大活躍してくれます。うちの地域は市内でも木々の多い森林地帯なので、野鳥がたくさん住んでいます。きつつきの観察はとりわけ、子どもたちが小さな頃、楽しませてもらいました。ロビンの巣が鷹に狙われたできごとは非常に胸が痛みましたが、これも自然の姿ですね。
昔の造りのよいモノは時を経て美しさを増すものですね。
今は曾孫にあたる子供さんたちも自然観察を楽しまれて、4代にわたる活躍!
森や鳥や空、自然を愛する心ととも受け継がれた素晴らしい品ですねw
−ハザマ−
»“リブ・ラブ・スナップ”今回のテーマはコチラから
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