イエ・ルポ #036 PickUp3



こんにちは、ハザマです。窓の外ではツクツクホウシの声が晩夏を知らせて響いています。夜にはもうかすかに秋の虫の声も聞こえはじめましたね。またこのひと夏を「イエはてな」のみなさんと一緒に過ごし、楽しんでいきたいなぁと8月最後の日にしみじみ振り返っています。この土日にしめくくりの夏行事を予定されている方もいらっしゃるでしょうね。あともう一つ、素敵な思い出を夏の1ページに!
そんなわけで、今日は“イエ・ルポ”#036「あなたと家族のこの夏の思い出」のピックアップ賞ご紹介です。みなさん本当にさまざまな休暇をお過ごしだったんですね、どおりで「イエはてな」がお盆1週間すいてたワケだ(笑)。今回はその間の出来事もいっぱいルポして頂きました。みなさんの幸せな夏のおすそわけを、どうもありがとうございました!

イエ・ルポ #036 ピックアップ賞

#036では「あなたと家族のこの夏の思い出」のテーマでご投稿頂きました。
夏といえばやっぱり、帰省や旅、お出掛けの話題が多かったですね。「バーベキュー」「同窓会」「郡上おどり」「お祭りに行きました」「遊園地のプール」「浴衣を着ました」「一眼レフのデジカメをかかえて」「温泉行きました」「浅草サンバカーニバルを見に行きました」「初めて地元の球団の試合を見に行きました」「6歳児、はじめて釣りをしました」などさまざまな夏イベント。なかでは、「帰省」で広島から北関東まで4軒・5等親までのご親族をめぐられたお話や、「還暦を過ぎた両親と三人で山梨へ」「キャンプの夜、親子で話し合う機会が持てたこと」「鈍行の旅」など、ご家族でゆっくり語らいとともに過ごされたエピソードが素敵でした。そして今回はモリ盛ツリーが2つ!赤ちゃん誕生で「家族が増えました」と、夏のトマムで「結婚式を挙げました」というルポに、みんなから「おめでとう!」の声がいっぱい!こちらも家族の幸せな一大イベントのお話であったかな気持ちを分けて頂きました。ありがとう、そしておめでとうございます!
ピックアップ賞には、以前お話頂いた子供の頃の町の続編となった「家族で以前住んでいた町へ」と、素敵なお父様と夏の一夜「過激な一夜を親子で共有、父とライブハウスへ」、そしてうちに大勢集ってお父様の還暦大パーティ!「父の60歳の誕生日」を選ばせて頂きました。
さすがみなさん「イエはてな」一家!本当に素晴らしい家族との時間がいっぱいでうれしかったです。いつもお話下さっているお母様のライフワーク「母が初めて水彩画展に入選しました」も、「この夏、私も家族が増えました」「猫を拾いました」の猫ちゃん家族のお話も!じ〜ん、ほんわか〜な心が交流した夏の“イエ・ルポ”でした(^^)。


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「家族で以前住んでいた町へ」by id:CandyPot


以前ここに書かせていただいた「ごめんなさいのお地蔵様」のある町に、この夏、帰ることができました。イエはてなのおかげなんです。あの書き込みでピックアップ賞と賞品のAmazonギフト券をいただきましたので、それまでに頂いていたギフト券も合わせて、何買おうかなって家族と相談したんです。それで自然と「ごめんなさいのお地蔵様」の思い出の話になって、あの町に一度帰ってみたいなとポロリと言ったら、じゃあ夏の休みにみんなでいってみようかという話になりまして。


うれしかったです。子供のころの友だちに手紙を書いたり、会う約束をしたりして、わくわくしながらお休みを待ちました。
そして迎えたお休み。家族揃って出かけるのも久し振りです。父の車で出かけました。車の中で一緒にお弁当を食べたりするのは遠足みたいです。父も母もだ若かったころに住んでいた町に帰るので、なんとなく若返ったみたい。ちょっと会話がいちゃいちゃしています。
父が当時の母のことを、あのころはまだ娘みたいな髪型をしていてかわいかったなぁなどとからかって、母がもじもじ照れていたりするんです。見ていてこっちが恥ずかしくなってしまいますが、だんだん私も心が小学生に戻ってしまって、母の胸にもたれてごろにゃんしたい気分になってしまいました。母は助手席、私は後ろの座席でしたが。
ずいぶん長く車に乗っていましたが、父は安全運転で急発進や急停車はぜったいしないので、乗っている私はあまり疲れません。でも父は疲れたみたいでした。懐かしい町に入ると、まだ当時の食堂がそのままあります。あそこで冷やし中華を食べようと入りました。家族で食べに行ったことがあるお店です。おばちゃんは少し歳をとっていましたが、あのころのまま。冷やし中華、おいしかったです。
車で町を一回り。懐かしい小学校へ。ここで友だちと会う予定の私は車を降りて両親と別行動になりました。もちろん友だちと「ごめんなさいのお地蔵様」にもお参りしましたよ。懐かしさが込み上げて、ちょっと涙が出てしまいました。この懐かしい町や友だちと、いつまでも仲良しでいられるようにとお祈りしました。
懐かしい友だちとしばらく過ごして、そして私はまたまた懐かしい駅に向かいました。その日の晩に泊まる予定の場所は、電車でちょっと行かないといけないのです。でも勝手知ったる懐かしい電車ですから、私は迷わず目的のホテルへ。あまり大きくないビジネスホテルみたいな所ですが、ちゃんと迷子にならずに到着できました。
そして夜、両親と懐かしい町のことをたくさん話しました。翌日は当時住んでいた場所をたずねました。もう家は建て変わっていましたが、ご近所の家や道路の様子は当時のままです。ご近所の皆さんとも何人かお話しできてうれしかったです。
そして私たち家族は、今住んでいる町に帰ってきました。まるでタイムスリップしたみたいな家族旅行。父も母も私も十数年若返ったみたいになりました。お父さん、お母さん、私を育ててくれてありがとう。育った町に帰って、そんな気持ちが込み上げてきました。父と母は、まだ新婚時代からの思い出の町に心が帰っているようで、ずっといちゃいちゃしています(笑)。


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「過激な一夜を親子で共有、父とライブハウスへ」by id:momokuri3


父に、一晩付き合わないかと誘われました。父の古い友人たちが久し振りにライブをやるので一緒に行かないかと言うのです。まぁ、おっさんバンドだけど、それなりにいい音を出していた連中だから、きっと飽きることはないと思うよというので二つ返事でOKして、親子で某ライブハウスへ。父は、俺たちが若かったころは、こんなところ親に内緒でないと出入りできなかったよと笑っていました。
会場に入ると、オールスタンディングです。ドラムやベースのセッティングの音が響いて、それだけで血がたぎってくる感じがします。が、私以上に中年の父がノリノリでした。息子としては他人のふり、他人のふり(笑)。
いくつかのバンドが演奏を終え、ラストステージが父の古い友人とやらのバンドです。が、出てきたメンバーを見て驚きました。誰とは言いませんが、往年の名アルバムで勇名を馳せたかなりハイレベルなミュージシャンたちです。音楽は日本のロックの黄金時代を彷彿とさせるあくまでハードでストレートなもの。ハードロックですからギターがフィーチャーされたナンバーが続きますが、若いギタリストにはないブルージーなギターワークが泣かせます。私が聞き入っていると、少し離れた所で父が踊りまくっていました。他人のふり、他人のふり(笑)。
終わって外に出ると、まだライブの熱気が残りながら、同時に一気に襲ってくるけだるさ。祭りの後…という感じでしょうか。
父が歩道のガードレールに腰掛けました。そして、何か飲もうやと。目の前のコンビニでビールを買って、二人で路上で缶を傾けました。
父は、いつもライブの後、電車がなくなっちゃってさぁ、こうして夜通し友だちと過ごしていたもんだったよ、などと話していました。このまま朝までこうしていようかと言うと、そうもいかない、今は母さんがいるからねと。
終電で家に帰りましたが、普段は見られない、二十歳代に戻ったような父の姿を垣間見ました。そして私はその時息子ではなく、父の悪友の一人でした。あるいは若かったころの父の分身だったのかもしれません。過激な夜を、同じ心で共有できた真夏の一夜。いい思い出になりました。


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「父の60歳の誕生日」by id:shimarakkyo


父の同級生から、仕事場の仲間、いとこ、はとこ、甥、姪、彼らの子(なんて言うんでしょうね)、そして彼らの家族や彼氏彼女まで参加しての大掛かりな誕生日パーティーをしました。


今年生まれたばかりの子から、ひいおばあちゃんまで、本当にたくさんの人が来てくれて、「一人の人を起点に、こんなにたくさんの人と繋がれるんだ」と密かに感動してました。


もう、半年も前から計画を立てて、1ヶ月前にはお誘いの手紙を出して、当日はビアサーバを設置してーの、48時間ぐらいぶっ続けで料理してーのと、色々と大変でしたが、やって本当に良かったです!最後は父が嬉し泣きしちゃって、泣き笑いの集合写真になっちゃったのはご愛嬌(笑)。


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