「家族で以前住んでいた町へ」by id:CandyPot


以前ここに書かせていただいた「ごめんなさいのお地蔵様」のある町に、この夏、帰ることができました。イエはてなのおかげなんです。あの書き込みでピックアップ賞と賞品のAmazonギフト券をいただきましたので、それまでに頂いていたギフト券も合わせて、何買おうかなって家族と相談したんです。それで自然と「ごめんなさいのお地蔵様」の思い出の話になって、あの町に一度帰ってみたいなとポロリと言ったら、じゃあ夏の休みにみんなでいってみようかという話になりまして。


うれしかったです。子供のころの友だちに手紙を書いたり、会う約束をしたりして、わくわくしながらお休みを待ちました。
そして迎えたお休み。家族揃って出かけるのも久し振りです。父の車で出かけました。車の中で一緒にお弁当を食べたりするのは遠足みたいです。父も母もだ若かったころに住んでいた町に帰るので、なんとなく若返ったみたい。ちょっと会話がいちゃいちゃしています。
父が当時の母のことを、あのころはまだ娘みたいな髪型をしていてかわいかったなぁなどとからかって、母がもじもじ照れていたりするんです。見ていてこっちが恥ずかしくなってしまいますが、だんだん私も心が小学生に戻ってしまって、母の胸にもたれてごろにゃんしたい気分になってしまいました。母は助手席、私は後ろの座席でしたが。
ずいぶん長く車に乗っていましたが、父は安全運転で急発進や急停車はぜったいしないので、乗っている私はあまり疲れません。でも父は疲れたみたいでした。懐かしい町に入ると、まだ当時の食堂がそのままあります。あそこで冷やし中華を食べようと入りました。家族で食べに行ったことがあるお店です。おばちゃんは少し歳をとっていましたが、あのころのまま。冷やし中華、おいしかったです。
車で町を一回り。懐かしい小学校へ。ここで友だちと会う予定の私は車を降りて両親と別行動になりました。もちろん友だちと「ごめんなさいのお地蔵様」にもお参りしましたよ。懐かしさが込み上げて、ちょっと涙が出てしまいました。この懐かしい町や友だちと、いつまでも仲良しでいられるようにとお祈りしました。
懐かしい友だちとしばらく過ごして、そして私はまたまた懐かしい駅に向かいました。その日の晩に泊まる予定の場所は、電車でちょっと行かないといけないのです。でも勝手知ったる懐かしい電車ですから、私は迷わず目的のホテルへ。あまり大きくないビジネスホテルみたいな所ですが、ちゃんと迷子にならずに到着できました。
そして夜、両親と懐かしい町のことをたくさん話しました。翌日は当時住んでいた場所をたずねました。もう家は建て変わっていましたが、ご近所の家や道路の様子は当時のままです。ご近所の皆さんとも何人かお話しできてうれしかったです。
そして私たち家族は、今住んでいる町に帰ってきました。まるでタイムスリップしたみたいな家族旅行。父も母も私も十数年若返ったみたいになりました。お父さん、お母さん、私を育ててくれてありがとう。育った町に帰って、そんな気持ちが込み上げてきました。父と母は、まだ新婚時代からの思い出の町に心が帰っているようで、ずっといちゃいちゃしています(笑)。


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