イエ・ルポ #024 PickUp3



手作りティーソーダを飲みながら、こんにちは、ハザマです。明日、6月1日は「写真の日」なんだそうですね。1841年にオランダから薩摩藩の島津家に献上された写真機で藩主を撮影、日本で初めて写真が撮られた日だとか。奇しくも今朝、私の手元にも壊れて新しく注文したデジカメが届いたばかり。明日は街のスナップアルバムにおさめるオモシロ風景を探しに出掛けようと思ってます。みなさんも明日はぜひ写真を一枚、パチリ!
さてさて、今日は“イエ・ルポ”#024のピックアップ賞のご紹介です。「イザという時のお役立ち!我が家の防災対策」、予想をはるかに超える充実の書き込みを頂き、ほぼ防災辞典となった今回のいわし。備蓄品や食料はもちろん、行動や気持ちの上でも考えさせられることが多くて本当にこのテーマを設けてよかった!と実感しています。みなさま素晴らしいご投稿の数々をありがとうございました!

#024 ピックアップ賞

#024では「イザという時のお役立ち!我が家の防災対策」のテーマでご投稿頂きました。
今回のいわしでは、地震や火災時に備えておきたいモノや心構え、普段思いつきにくいことまで、ほとんど出して頂いたのではないでしょうか!非常時持ち出し品には「避難袋」「スリッパと綿入れ」「防災用ラジオ」「災害ダイヤル171カード」「救急箱と少々の食料、水」「携帯電話充電グッズ」「パンの缶詰」「常備薬」「食料は火を使わずに食べられ、栄養バランスが考えられた物を準備」「軍用品、軍装品を非常対策用品に」「わんこも準備」「猫のための非常対策」などなど、どれも詳しく書き込み頂いて、すべて参考になるものばかりでした。普段の心構えには、「非常口、避難所、避難経路」の確認、「強靭な体力と精神力」「普段から掃除、整理整頓を…」「ご近所との良好な関係…」「通勤カバンに色々と」など。「家具を固定する」「家屋の耐震補強について」といったイエの耐震対策についてもお話を頂きました。「モールス信号」のツリーでは使える使えないと賛否ありましたが、知識として少しでも知っておくことが大切だと思いました。
ピックアップ賞は、今回すべてがお役立ちだったので、思い切って行動的ルポタージュばかりを選ばせて頂きました。屋外生活の道具と体験を防災に活かす「キャンプを楽しみながら」と、非常袋点検や応急手当て訓練も含んだ「家庭内防災会議をやっています」、そしてイザ!をシミュレーションしてみる「実証!!帰宅困難になった時に徒歩で帰れるか実験」の3つです。
「たとえ離散しても家族がつながっていられるように…」のお話も心に響きましたね。家族の所在がわかるメモと、家族同士が交わした手紙。素晴らしいお守りでもあると感動しました!ほんの少しの備えしか考えていなかった私は、今回、みんなが聞かせて下さった考えやお知恵に、心からありがとうを伝えたいです。


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「キャンプを楽しみながら」by id:shig55

防災対策は日常生活の中に入っていることが大事だと思います。特別なものを準備するのではなく、普段から使っているものが、災害の時役立つようになるのではないかと考えるからです。私はオートキャンプ・くるま旅を楽しんでいます。道の駅などでの宿泊をよくするので一通りの生活用具を車に積んでいます。水も食料もある程度の工具類も、またライト関係のものはいろいろ積んでいます。使っていて便利だと思うものは補充し、使いにくいものはお払い箱になります。コウして常に入れ替えをするようにしています。遊びに使うものですので、それほど負担感もなくそろえることができます。災害時にはとりあえず2日間自分の力で乗り切り、それ以降は外的な支援が受けられるようになると想定しています。防災対策というのは特別なものを準備することではなく日常生活の中である程度の備蓄をしておくこと、災害時に怪我をしないよう事前の備えをしておくことだと考えています。キャンプ・くるま旅は最低限の装備で電気やガスなど外からの補給がなくても生活できるということを楽しむものです。楽しみながら備えるのが現実的かと思います。

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「家庭内防災会議をやっています」by id:MINT

何でも家族会議のわが家では、時々、そろそろ防災会議をしようかという声がかかります。父が言い出したり、母が言い出したり、私や弟が言い出したりと色々ですが、地震のニュースがあったりすると、誰かがやろうと言い出します。
やることは毎回まちまちで、各自の非常袋点検をしたり、家の中の危険個所の点検をしたり、家にある保存食の在庫点検をしたり色々ですが、最近父が会社で応急手当の講座を受けてきたのを機会に、そのテキストを使って、家でも応急手当の練習を始めました。人工呼吸の練習はマウストゥマウスなのでちょっとできませんが、止血の練習はお互いにけが人役になってやりあいます。腕の止血などは父がやると、脇の下に親指を当てるだけで、ぱっと手首の脈拍が止まって、ちゃんと止血できていることがわかります。私がやるとぜんぜん止まりません。止血には、すごくこつが必要です。
包帯や三角巾の使い方も練習します。これは母が上手です。弟は三角巾を畳むのだけは上手です。お互いに頭や腕や、色んな所にけがをした想定で練習し合います。私は骨折の手当てもできるようになりました。
家庭内なのであまり専門的なことはできませんが、それでもこうしたことを通じて、いざという時に人の役に立てるようになりたいと考えるようになってきました。

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「実証!!帰宅困難になった時に徒歩で帰れるか実験」by id:YuzuPON

何かあった時、男はたいてい外で被災してしまうのではないでしょうか。そうなったら家、あるいは避難所で母が一人。夫や息子は何としてでも家か最寄りの避難所にたどりつかなければなりません。
しかし、交通機関が完全にストップして復旧の見込みが無い時に、はたして家に帰り着けるのか。無理して帰宅を考えるより、職場の付近で復旧を待った方が現実的なのか。それを検証する実験をやりました、実施したのは昨年です。
まず、私と父のそれぞれの職場から家までの地図をプリントアウトしました。そして帰宅ルートを確認。休日の朝、それぞれ職場の最寄り駅まで出かけて、携帯で連絡を取りながら、せーので両者、徒歩で帰宅を始めました。
時々父から携帯に連絡が入りました。困った、このルートではトイレがない、などと言っています。公園など、使えるトイレのチェックも重要だと痛感しました。平常時ならコンビニのお世話になることができますから、父は通りすがりのコンビニで用を足したようでした。
途中、私はいい公園を発見。震災時に使えるかどうかは不明ですが、一応水の補給とトイレの場所としてチェックをしておきました。
父は約2時間ほどで帰宅しました。母にご苦労様と迎えられて、お茶を飲んでいると連絡が入りました。私はまだまだ行程の半分ほどでした。結局私は4時間あまりで、やっと家にたどり着きました。やっと自分の住む町に入ってほっとしてから、さらに20分は歩きました。徒歩の困難さを痛感しました。
結局、万一帰宅困難となった場合、母のことや家のことは2時間ほどで帰れる父に任せる。私は職場付近にとどまって復旧を待つということになりました。
こういう実証実験も、貴重な体験として、いい防災対策になると思います。それをきっかけに話がはずんで、家全体の対策がずいぶん進みました。

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