イエ・ルポ #023 PickUp3



こんにちは、ハザマです。爽やかな初夏、夏日も増えてきましたが、晴れた日は夜が肌寒く、雨の後に少し冷えたり、まだ不安定な気候も残っていますね。みなさま体調はいかがですか?私は鼻喉風邪が2週間くらいつづいていてなかなか治りません(泣)。みなさんもどうか気温の変化に気をつけてお過ごし下さいね。
さて、今日は“イエ・ルポ”#023のピックアップ賞のご紹介です。「イエと家族の珍事件」、面白かったですねー!!よくここまで多彩に出して下さったと、これだけで一冊本が作れそうな読みごたえのいわしでした。子供の頃から最近のお話まで、泣き笑いにドッキリもいっぱいの楽しいご投稿をどうもありがとうございました!

#023 ピックアップ賞

#023では「我が家のトンデモ話!イエと家族の珍事件」のテーマでご投稿頂きました。
盛り上がったツリーでは、「お仕置きで玄関から出された」「酔っ払って○○で寝ていた」という話題にみなさんの体験がどっさり。「鍵を持っていないから」ドロボウのごとく窓から家に入ったという経験もみんなあるんですねー。「家のザリガニが脱走して」というお話からは、ワンコ、ハムスター、ウシガエル、カブトムシ…さまざまな生き物の脱走事件が出ました。家族の行方不明事件、ガス漏れ・防犯・火災報知器類の事件も多かったですね。なかでは、ナント「引越し前の家に帰った」!とか、「父のシャルウィダンス事件」「母の第九合唱騒動」などユニークなエピソードも面白かった!
ピックアップ賞は、今回10個くらい選びたかったです!が、ご近所も巻き込んでのルポが楽しかった「子供の手が・・・」と、ナゼかその後みるみる元気になった不思議!「母のUFO目撃事件」、そしておじいちゃまの愛に泣いた「祖父失踪、あわや警察沙汰!」を選ばせて頂きました。
「迷子」や「寝ぼけて大泣き」など、子供の頃のエピソードも多く、私も忘れかけていた事件を色々思い出しました。母に押入れによく閉じ込められたこと、外の電信柱にくくりつけられて、近所のおばちゃんに救出されたことも!(笑)当時は全然笑えなかったよなぁ…と今では懐かしくて。また忘れられない子供の頃のイエでの思い出もテーマにしてみたいですね!


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「子供の手が・・・」by id:sayonarasankaku

子供が小学生の頃の話です。

家の前で子供を遊ばせながら、井戸端会議をしていると
うちの子供が地面に膝をついて、家のまん前の側溝の穴に片手を深く突っ込んで
「手が抜けない」と言い出しました。
どうやら側溝にお菓子のおまけを落として、拾おうと手を突っ込んだものの抜けなくなった様子。

初めは笑って
「なにやってんのー!!」なんて言っていました。
けれど手伝っても抜けない・・・
「すべらせればいいんじゃん」とサラダ油をかけたり、
一緒になって引っ張ったり、それでも抜けません。

だんだんと、日も暮れてきました。
コレは結構まずいかも・・・、みんな思い始めました。

もう119番するしかない?
なんて深刻な空気が流れ始めた頃。

近所のご主人が帰ってきて、あっという間に側溝のコンクリートの蓋をはずしてくれたのです。
コンクリートの蓋は厚さが10cm以上はあって、私たち主婦連中は思いつきもしませんでした。

すこーし、手を擦りむいてるだけで怪我もなくすみました。
我が家の側溝の蓋は、いまでもサラダ油のあとが残っています(笑)

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「母のUFO目撃事件」by id:TomCat

私の母は、あまり健康な人ではありませんでした。痩せ型で顔色もあまり良くなく、いつも何かしらの薬を飲んでいたというのが、小さな頃の母の印象でした。

さて、私が小学校の4−5年生くらいの頃だったでしょうか。そんな母が、自転車を欲しいと言い出しました。季節もいいし、自転車で颯爽と走ってみたいと。

まだその当時の母はお世辞にも颯爽と自転車を走らせるようなタイプではありませんでしたので、私も父も、ぶっと口の中の物を吹き出してしまいそうに驚きました。

でも母は、これでも学生の頃はずっと自転車通学だったし、かなり遠くまでサイクリングに行ったことだってあるのよと力説しています。で、翌日、ピカピカのママチャリが届いていました。

母は子供みたいに喜んで、ほら上手でしょと家の前の道を行ったり来たりして初走行を見せてくれましたが、なんかヨタヨタして危なっかしかったです(^-^;

さて、ここからが本題です。それからしばらく経ったある日の夕方。学校から帰ると、テーブルの上に夕食の買い物に行ってくるとメモが置いてありました。自転車、活躍中です。が、なんか危なっかしい姿を想像して、事故でも起こさないでくれよと思いながら帰りを待っていると、母が泣きながら帰ってきたじゃありませんか。うひゃ!! どうした!! 事故か!!

玄関先にへたりこんだ母は、かなり興奮していました。やっと落ち着いて部屋に上がった母は・・・・。

「UFOを見た!!」

ああ?焼きそば? とにかく事故ではなかったので安心して私は笑いましたが、母は真剣です。オレンジ色に光る物体が後方から近付いてきて、サーッと通り過ぎて、目の前で方向転換してジグザグに飛んでから去っていったと。

私はまだ見えるかと、慌てて庭に出てみました。母も一緒に出てきました。もちろん何も見えませんでした。

母は、父が帰ってきてからも、UFO目撃談を、そりゃー熱を込めて語っていました。父は火球(流星の特に明るいもののこと)ではないかとニュースに注目していたようでしたが、火球目撃情報は全く流れていなかったようです。そして母が言うには、隕石よりは大きそうな感じで、燃え尽きるか落下して消えたのではなく、遠くに飛び去っていったと言うんです。

とにかく、いったい母が見た物はなんだったのかは、全く謎のままで終わりました。ただその後、母の行動半径はどんどん広がって、青白かった顔色にも赤みがさして、とても元気になっていきました。もしかするとUFOと併走した母に、宇宙人がご褒美をくれたのかもしれません(^-^)

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「祖父失踪、あわや警察沙汰!」by id:C2H5OH

祖母が亡くなり約一年が経った頃。一周忌を終えてみんながほっとしているところで伯父から電話が入りました。祖父がいない!
今実家の人達が必死に探し回っているが、もしものことがあるといけないので一応連絡しておくとのことでした。父は自分の父のことなのでいたく心配して、その日のうちに車を走らせて実家に向かいました。歳が歳なので、心配がつのりました。
一日経ちましたが、全く祖父の消息は掴めません。父の兄弟で相談して明日捜索願を出そうということになった矢先、実家の電話が鳴ったそうです。電話の主はじいちゃんです。なんでもおばあちゃんが夢枕に立って、それも出会った頃の娘の姿で誰にも言わずに会いに来てと言ったので、二人の思い出の場所に出かけたのだということでした。なんと電車を乗り継いで、能登半島まで来ているとのこと。
思い出の場所に行って花束を投げてきたから明日帰るとの話に一同脱力。帰ってきた祖父は開いた口がふさがらない親戚達に、いわば傷心旅行ってやつじゃわいと言いながらおみやげを渡していたそうです。愛してたんだね、おばあちゃん。きっとおばあちゃん、喜んでくれたことでしょう。

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