「子供の手が・・・」by id:sayonarasankaku

子供が小学生の頃の話です。

家の前で子供を遊ばせながら、井戸端会議をしていると
うちの子供が地面に膝をついて、家のまん前の側溝の穴に片手を深く突っ込んで
「手が抜けない」と言い出しました。
どうやら側溝にお菓子のおまけを落として、拾おうと手を突っ込んだものの抜けなくなった様子。

初めは笑って
「なにやってんのー!!」なんて言っていました。
けれど手伝っても抜けない・・・
「すべらせればいいんじゃん」とサラダ油をかけたり、
一緒になって引っ張ったり、それでも抜けません。

だんだんと、日も暮れてきました。
コレは結構まずいかも・・・、みんな思い始めました。

もう119番するしかない?
なんて深刻な空気が流れ始めた頃。

近所のご主人が帰ってきて、あっという間に側溝のコンクリートの蓋をはずしてくれたのです。
コンクリートの蓋は厚さが10cm以上はあって、私たち主婦連中は思いつきもしませんでした。

すこーし、手を擦りむいてるだけで怪我もなくすみました。
我が家の側溝の蓋は、いまでもサラダ油のあとが残っています(笑)

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