「朝食の時間にテレビをやめて良質の音楽」by id:momokuri3


どこのイエでも、たいてい朝食時にはテレビがつけられていると思います。そしてそれを時計代わりにしながら慌ただしく朝食。しかしこれはとても残念なことだと思います。


お父さん、毎日の夕食を必ずお子さんと一緒に食べられますか。そしてその時にゆっくりとした会話が楽しめますか。おそらく難しいという人が多いでしょう。仮に毎晩一緒に食卓を囲めるとしても、夜の時間帯は子供の見たがるテレビ番組が目白押し。子供はそちらに一生懸命ですから、ゆったりとしたコミュニケーションは難しいでしょう。


ならば、食卓の語らいは朝が狙い目です。朝のテレビは時計代わりの惰性でつけているだけというイエなら、時刻の確認は本物の時計を使えばよいのです。思い切ってテレビを消して、その時間を親子の語らいに使ってみることを考えてみましょう。


毎日のニュースをテレビで確認してから出かけたいという人もいると思いますが、でもテレビのニュースは本当に役立ちますか?世相が混沌として来れば来るほど、テレビでは報じられない情報の方が大切になってきませんか?本当に仕事に役立つ情報、本当に社会の動きが分かる情報は、今やネットで仕入れているという人が圧倒的です。


ならば、朝食の時間を親子の語らいの場にしていきましょう。知りたいニュースは別の時間帯に、ネットを使って効率よく収集していくのが賢い現代の仕事人です。


代わりに朝は良質の音楽を流してみましょう。どんな音楽がいいでしょう。これはもうイエごとの好みの問題になってきますが、両親が洋楽好きの私のイエでは、朝はもっぱら往年のウエストコーストサウンド。ジョン・フォガティ率いるCCRなどですね。軽快で明るいロック。それでいてガチャガチャうるさすぎない。まだ半分まどろんでいる頭を総会に目覚めさせてくれ、一日の元気が湧き出してくるような選曲でした。


クラシックならどんな選曲がいいでしょう。室内楽管弦楽もいいですが、私は朝食の時間帯ならピアノの独奏曲なども似合うと思います。上手に選曲すれば、軽やかでリズミカルな、一日のスタートにふさわしい曲が見つかるでしょう。しかも音色がシンプルですから、親子の会話を邪魔しません。


世の中にはモーツアルトの音楽が健康によいという人もいて、たとえば、だ液の分泌を促し胃の活動が高まるというまさに朝食向きの素晴らしい効果が…本当にあるのかどうかはわかりませんが…そんな選曲意図が説明されたCDもあったりします。明るい曲想のものばかりがチョイスされていますから、これは使えそうですね。


最新・健康 モーツァルト 音楽療法 ~ 血液循環系疾患の予防 ~

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そのほか、様々な選曲が考えられますね。「わが家の朝食を楽しくする音楽ってどんな音楽だろう」と、お子さんの顔を思い浮かべながら選曲する。この時間も至福のひとときではないでしょうか。


毎朝同じ音楽では飽きてしまいますから、マンネリにならない選曲セットを何通りでも考えていきましょう。いわば「音で組み立てる朝食メニュー」。さらに言えば「わが家の朝食の文化の創造」です。これはライフワークになってもおかしくない奥の深い趣味になると思います。


もちろんこうした転換にはお子さんの同意も必要です。大人の一方的な押しつけは禁物です。でも、少し大きくなったお子さんなら、「語り合う時間がほしい」と率直に提案すればその気持ちはきっと通じるでしょうし、テレビは意外に電力食いで、もったいないと消して回る無駄な電灯何個分もの電力を消費しますから、その意味でも惰性でつけておくのはやめようと言う提案はお子さんの賛同を得やすいと思います。


そのかわり、朝食の時間に良質の音楽。イエの朝に、語らいと共に文化もやってきます。


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