「友だちと回覧ノート」by id:Fuel


子供のころ、とても楽しかったのが、友人間で回していた回覧ノートでした。ノートの中にはマンガも書かれていますし、日々の色々なつぶやきも書かれています。もちろんそれらに対するコメントも書き込まれて、一つの話題からどんどん話題が広がっていきます。


たとえばこんなことがありました。
「今食べたいもの、カレーうどん
するとその下に、カレーうどんマンというオリジナルキャラの絵が登場しました。これが傑作だったので大うけ。別の人がその絵を使った4コママンガを創作して、回覧ノートで連載が始まりました。私は当時はやっていたヒーローアクション番組の主題歌を替え歌にした、カレーうどんマンの歌を作りました。やがて給食で出てきたカレーうどん。そのころにはクラス中にカレーうどんマンの話題が広がっていたので、給食の時間が歌ありコントありのカレーうどんマン大会になりました。


女子の間でも交換日記みたいなのをやっているグループがありましたので、お互いの回覧ノートで共同アンケートを企画したりして楽しみました。ノートを相手のグループに見せることはありませんでしたが、アンケートの結果は書き写して交換、それぞれのノートに貼って回覧します。さらにお互いにメモ書きでコメントをやり取りして、それを貼り付け合ったりもしました。


相手のグループの誕生日にはこちらから寄せ書きを贈って、ノートに貼り付けて回してもらったりもしました。私の誕生日にも向こうから寄せ書きが来て、これはうれしかったですね。


遠足の時に見つけた四つ葉を押し葉にして、記念に貼り付けたこともありました。あ!遠足と言えば、バスガイドのお姉さんにサインをもらって、それも貼り付けたなぁ。とにかく仲間のつぶやきも、みんなの記念も、なんでも納められた、貴重なノートでした。


新しいノートを作る時は、みんなで表紙に絵を書いたりして、自分達の特色を出そうとしていました。こういう作業も楽しいものでした。学年が終わるころには先走って作ったノートが余ってしまい、「よーし、クラスが変わっても俺たちのノートは続くぞ」「おー!!」。こうして回覧ノートがつないでくれる友情は、ずっと続いていきました。


この回覧ノート。今で言えばネット上のソーシャルメディアと似ていますね。FacebookTwitterは、ちょうどそんな大人の回覧ノートです。大切なの閉鎖的にならないこと。新しく仲間に加わりたい人がいたら、どんどん歓迎していくこと。そういう柔軟さが楽しみを広げていくのは、大人のソーシャルメディアも子供の回覧ノートも変わりませんね。


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