「付き合っている女性を自宅に招いて実感した〈わが家が一番!〉」
by id:YuzuPON


こんな私とお付き合いしてくれるという女性が現れ、舞い上がりまくってしまった私。お勧めスポットなるものや話題の店などを調べまくってのデート作戦を展開してきましたが、「外」っていまいち落ち着かないんですね。最長でも2〜3時間で場所移動の必要があるんです。仕事帰りに会うならそれでもいいですが、休日をゆっくり二人で過ごすためには、事前に何か所もの移動先を考えておかなければなりません。もちろんテーマパークや遊園地なら同じ場所で一日楽しめますが、毎週毎週似たような所に繰り出すわけにもいきません。


何かいいプランはないかなと考えていた所、彼女から仰天リクエストがありました。あなたのウチで会おうよ、と言うのです。えぇー、うち、築年数もけっこう経ってるし、親もいるし、付き合っている女性なんか呼べる環境じゃないだろうと戸惑ったのですが…。動物不可のマンションで一人暮らしをしている彼女にとっては、猫を膝に抱きながら過ごす家族のような時間というのが、何より魅力的なデートプランなのだということがわかりました。


しかし問題は、この来訪を両親にどう話すかです。付き合っている女性がいるのでウチに連れてきますなんて切り出したら仰々しすぎます。だいいち恥ずかしい。というか、両親を交えて彼女と過ごすという図が想像できません。まぁいいか。普通に友だちを家に呼ぶように、何の前触れもなくやって来た彼女を自分の部屋に上げ…。いや、それも余計な憶測を呼ぶ、どうしようと考えている間に当日になってしまいました。


とりあえず猫にだけ話をして(笑)、彼女と駅で待ち合わせ。やってきた彼女は、手みやげの紙袋を下げて準備万端の様子です。えぇい、俺も大人だ、こんなことで恥ずかしがってどうすると覚悟を決めてイエの玄関に到着。ドアを開けると、いつものように足音を聞きつけて待っていた猫が出迎えをしてくれました。すると突然「いやー、かわいいー」と彼女の歓声。それを聞きつけて、何だ何だと出てきたうちの両親。あとは彼女が勝手に挨拶を済ませ、そのまま勝手に家族と馴染んでしまいました(笑)。


いったん私の部屋に通し、お茶など飲みながらそれなりにいい雰囲気の時間が過ごせましたが、猫が父母と一緒のリビングに落ち着いているので、彼女のたっての希望でリビングに移動。その後は猫と両親を交えた奇妙な時間となってしまいました。でも、彼女は念願の猫を膝に抱いてご満悦。父も母も自然に接してくれて、夕食まで一緒にすることに。あとは「お母様、お手伝いしますわ」「あらまぁ、ありがとう」とお約束的展開が続きました。


彼女を送っての帰り道。こんな一日でよかったのかと聞いてみました。そうしたら、彼女曰く、何よりうれしかったのは家族のように迎え入れてくれたことだったと。久し振りに家庭の温かさに触れることが出来て本当に良かったと。そう言ってもらえました。親父、お袋、彼女と自然に接してくれてありがとう。いつものわが家のそのままを見せてくれてありがとう。イエはてなと出会い、イエという存在が大好きになって、大切に大切に紡いできた家族との絆。それがこんな形になって現れました。帰宅してあらためてわが家を見回して、「やっぱりわが家が一番!」と実感することが出来ました。


まさか付き合っている女性と会う場所としてまでそう思える日が来るとは予想もしていませんでしたが、外で会っている時にはなかなか出来ないような落ち着いた語らいもできるわが家という場所は、そういう意味でも「一番!」になっていきそうな予感です。


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